2016年11月7日 18:25
子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指さしをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ
他の人と何かを共有することで、その子どもの世界はより広がりを持つようになります。
指差しが出ないときに確認したい4つのポイント
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367007143
乳幼児健診の検査項目にもあるように、指差しは子どもの発達を確かめるための指標とされています。この記事を読んでおられる方の中には、1歳半健診などでお子さんの指差しが出ないと指摘され、心配されているご家族もいるのではないでしょうか。
先ほどの章で、指差しが出るために必要な力について述べました。さまざまな力が獲得されてこそはじめて出る指差しですが、この章では、指差しが出ないときに確認したいポイントについてお伝えします。
聴覚機能に問題がある場合には、音がよく聞こえていないために、相手からの呼びかけに応じる指差しが出ないということが考えられます。
聴覚機能に問題がある場合には、聞こえを改善する治療のほかに、視覚的な手段を使ったコミュニケーションをとる方法についてサポートを受けるといった対応が望まれます。
1歳半、3歳の乳幼児健診のときにも、耳の聞こえのチェックが行われますが、耳の聞こえは家庭生活の中で見つかることも多いです。
心配なときには、以下のチェックリストを参照して、聴覚に問題がないか確認してみるとよいでしょう。
http://ur2.link/yNzA
赤ちゃんの耳のきこえ チェックリスト|栗原市ホームページ
お子さんが指差しをできず悩まれている方は、大人が指をさした方向を見るかどうかを確認してみましょう。
これは、相手が「そちらの方向を見ている」という意図を感じ取って、大人が見る視線の先に何かがあると期待する力です。言いかえれば、相手が何に関心をもっているのかを理解する力です。この力がある場合には、大人が指をさした方向に目を向けたり、大人が見ている方向を同じようにして見ることができます。
この力がまだ弱い場合には、大人が指をさしたとき、大人の指のさす方向に目を向けずに、指そのものを見たり、大人が何かを見ているときにも、それに気がつかなかったりします。
子どもが何かを発見したり、何かに興味関心をもっているときの行動に注目してみましょう。
自分の興味関心のあることを他の人に伝えたいという気持ちが指差しとなって現れます。