子育て情報『子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指さしをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ』

2016年11月7日 18:25

子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指さしをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ

といいます。それまでは「相手と自分」という2つの関係だけで満足していた子どもが、周囲の環境や物に対して関心をもつようになると、この指差しが出るようになります。

自分の欲しいものに対して「あー」などと声を出しながら、しきりに指をさすことを、「要求の指差し」といいます。

子どもが自身の興味のある物を見つけたときや心を動かされたときに、指差しを使って、「僕の好きなものがあるよ!見て!」と大人に教えることを、「感動の指差し」といいます。このとき子どもは、「あー」「うー」などと声を出したり、大人のほうを見たりしてアピールをします。叙述の指差しや定位の指差しとも呼ばれます。

感動の指差しをするとき、好きなものという「対象」を相手と「共有する」力を身につけている状態だといえるでしょう。その説明については下に述べます。


「○○はどれ?」と聞かれたときに、その答えを指すことを、「応答の指差し」といいます。これができる頃には、「~持ってきて」などの言葉による簡単な指示を理解して行動できるようになります。

対象物が目の前にないときにも、そちらの方向を指差すことができるようになります。例えば、「お母さんはどこ?」と聞かれると、目の前にいない母親の方向を指差すなどです。


指差しの習得とともに育つ、「共有する」力

子どもは、人や物などの他者とのかかわりの中で育っていきます。

乳児期のはじめの段階では、「物と自分」、「大人と自分」という2つの関係でしかやりとりをすることができなかった子どもは、やがて「自分と大人ともうひとつ」というように3つの関係をつくることができるようになります。

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例えば、大人と子どもの前にバナナがある光景を考えてみましょう。大人がバナナだね、と言いながらその方向を見ます。
すると、子どもは大人が見たのと同じようにバナナを見ます。

ここで、バナナを中心として、「大人」「子ども」「バナナ」という三角形ができます。大人の目と子どもの目が、同じバナナに注目している状態です。これを「三項関係」といい、子どもが発達しているかどうかを見るときの大切なパラメーターとされています。

感動の指差しをする頃には、この三項関係が成立している状態です。「あっ、ちょうちょがいたよ」と言うかのように指差しを使い、自らの心を動かされたものを大人と共有しようとします。

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