素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します
人間不信的行動とは、自尊心・自己肯定感が低下して「自分はダメな人間かも知れない」と思い、「そんな自分のことを誰も理解してくれない」という気持ちから、周囲の人を信じれなくなったときに起こしてしまう行動のことを指します。
ADHDを発症している人は、自分自身がADHDであることを認識していないケースも多く、周りから理解が得られていない場合も多いです。そのため知らない間に人間不信になり、素行障害を発症しているということも少なくないのです。
その他にも素行障害は
・うつ病や双極性障害などが含まれる気分障害
・いきなり攻撃性が爆発したように発症する間欠爆発症
・ストレスに適応できないためにさまざまな心身症状が表れる適応障害
の合併のリスクも高いと言われています。
その理由は怒りっぽい、気分の波が激しいなどの症状が一致している傾向にあるからです。
ADHDから始まり、”人間不信的行動”という二次障害として反抗挑戦性障害、素行障害、反社会的パーソナリティ障害へと展開していくことがあります。この一連の流れは破壊性行動障害(DBD)マーチと呼ばれ齋藤万比古らによって発表された概念です。
しかしDBDマーチに対しては様々な考えがあり、まだ確立していない概念であると言えます。
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/tokumei-kondan/k-9/pdf/s1.pdf
参考:青少年の心の障害と自立支援l 国立国際医療センター国府台病院齊藤万比古
素行障害が気になった時の相談先
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186003475
素行障害は反抗挑戦性障害やADHD、うつ病などの、様々な合併症と関わりあっている場合が多く、年をとるにつれて症状が複雑化しやすい傾向があります。
それに加えて年齢が上がってからの治療は、素行障害がある子どもが治療に対して抵抗することがあるため早期に診察・治療することが推奨されています。
年齢相応の社会のルールを守ることができない、もしくは明らかに他者の人権を侵害していると考えられる行為を繰り返ってしまう場合は以下の相談先に相談するか、医療機関の受診をおすすめします。
■児童相談所:
児童相談所は、すべての都道府県と政令指定都市に最低1つ以上設置されている児童福祉の専門機関です。