子育て情報『素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します』

2016年12月27日 15:43

素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します

例えば誰かを傷つけた後で後悔しないし、規則を破った結果を気にしない。

・冷淡-共感の欠如:
他者の感情を無視し配慮することがない。その人は冷淡で無関心な人とされる。自分の行為が他者に相当な害を与えるような時でも、その人は他者に対してよりも自分自身に与える効果をより心配しているようである。

・自分の振る舞いを気にしない:
学校、仕事、その他の重要な活動でまずい、問題のある振る舞いを心配しない。期待されていることが明らかなときでもうまくやるのに必要な努力をすることがなく、典型的には自分のまずい振る舞いについて他者を非難する。

・感情の浅薄さまたは欠如:
浅薄で不誠実な表面的な方法(例:示される情動とは相反する行為、情動をすばやく入れたり、切ったり切り替えることができる)以外では、他者に気持ちを表現したり情動を示さないか、情動の表現は利益のために用いられる(例:他者を操ったり威嚇するために情動が表現される)。

出典:日本精神神経学会/監修『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014)

https://www.amazon.co.jp/dp/4260019074/
これらの向社会的な情動が限られているかどうか診断する場合には、本人と長期間関わりがある親・教師・友人などからの報告も必要になります。


「素行障害」とはDSM-5で主に用いられる疾患名です。(本コラムはこれに照らし合わせ記述しています。)

これに対し、ICD-10では主に「行為障害」という疾患名が用いられていますが、診断基準や原因などに大きな差はありません。

しかしICD-10は反抗挑戦性障害を含める4つの疾患を行為障害の下位分類として定めている点が、DSM-5とは大きく異なっていると言えます。

以下がICD-10の行為障害に含まれる下位分類の疾患です。

1. 家庭限局性行為障害:
家庭限局性行為障害とは家族が精神的にまいってしまうほどの、激しい家庭内暴力をおこしてしまう疾患です。この暴力的な行動は家庭内だけでみられ、学校生活や友人間では問題なくうまくやっていくことができることも特徴です。

しかし、これらの家庭内暴力は統合失調症や強迫性障害、家庭関係がよくないことでおこる場合もあるため、見きわめることが重要です。


2. 個人行動型行為障害:
個人行動型行為障害とは、行為障害の症状を一人で行うことで診断される疾患です。

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