2016年12月28日 20:20
失語症とは?原因や症状、リハビリの方法や周りの人とのコミュニケーションまとめ
例えば、名前を聞かれて、名前が言えたあと、続いて年齢を聞かれても名前を言い、次に住所を聞かれても名前を繰り返すような状態です。
・唇や舌に麻痺がないのに発音がたどたどしくなる
すんなり正しい発音ができなくなり、たどたどしい話し方になります。
耳は聞こえているのに、聞いた言葉の意味が理解できなくなるというのも失語症の症状です。
・大勢の人が集まっているところで会話を聞きとるのが難しい
症状が軽い人の場合、日常的には聞き誤ることはほとんどありませんが、大勢の人が集まっているところで集中して会話を聞きとることが難しくなります。
・早口や回りくどい言い方、複雑な内容や長い文章の理解が難しい
講演会で話されるような複雑な内容の文章を理解することが難しくなります。また、もう少し症状が重くなると「冷蔵庫から牛乳と卵を出して」という程度の長さの文章を理解することが困難になります。
これは聞いた内容を頭にとどめておくことが難しくなるためです。この場合、「冷蔵庫から牛乳をとって」といい、牛乳を取り出したところで「卵も取って」というと分かりやすくなります。
・身の回りの品物の名前を言われても意味が分からない
障害が重くなると、身の回りの品物の名前を言われても意味が分からずきょとんとしていたり、間違った理解をしてしまうこともあります。
しかし、判断力が低下しているわけではないため、言われた単語の意味が分からなくても状況から推察して適切な行動をとることができます。そのため周りの人からは失語症の症状があると分かりにくいことがあります。
失語症になると、目は見えているのに文字や文章の意味の理解が難しくなります。
・複雑な内容の文だと意味を読み取れない
症状が軽い人の場合、簡単な読み物など楽しむことができますが、複雑な内容になると文の意味を読み取ることが難しくなります。
・単語の意味を理解できない
症状が重くなると、文章だけでなく単語の意味を理解するのが困難になります。失語症の人は一般的に、かな文字に比べて漢字のほうが理解しやすい傾向があります。かなは表音文字であり、発音を表しているだけなので、その文字を見ただけでは意味はとれません。
一方漢字は表意文字であり、文字を見ただけで直接大まかな意味を取れることが多いので、かなよりも漢字のほうが理解しやすいのです。
・難しい漢字が思い出せない、文法を間違える
症状が軽い人の場合、文章を書くことはできますが、難しい漢字を思い出せなかったり、濁点や拗音(ようおん)