2017年1月29日 17:04
「障害」という表記は変えるべき?残すべき?皆さんはどう思いますか?
障“害”という表記につきまとうネガティブなイメージ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=09503010163
こんにちは。『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』著者の立石美津子です。
「障害児」という言葉を聞いたとき、みなさんはどんなイメージを浮かべますか?私にも、知的な遅れを伴う自閉症の息子がいますが、子どもを表す言葉として“害”という字が当てられると、やっぱりネガティブな印象を受けてしまいます。
元々、「障害」という言葉は「障碍(障礙)」という漢字でした。しかし戦後の国語改革で「碍(礙)」という字が当用漢字に含まれなかったために、「障害」という表記が一般的になったという経緯があります。
碍の本字は元は礙であり、大きな岩を前に人が思案し悩んでいる様を示します。つまり自分の意思が通じない困った状態。意思が通らない、妨げられているという意味だったのでマイナスイメージはそれ自体にはありませんでした。
そのため「障害」の「害」という漢字の負のイメージに対する反対意見から、「碍」という漢字を常用漢字にしてほしいという声が当事者からもあがっています。現在は「障がい」という交ぜ書きの表記を採用している自治体も多いです。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201004050103.html
朝日新聞デジタル: 「障害者」か「障碍者」か 「碍(がい)」を常用漢字に追加求め意見, 2010年4月5日
「障害」「障がい」「障碍」。それぞれの表記についていろいろな考え方がありますが、この議論に違和感を覚えます。
なぜなら「障害」の「害」ではなく「障」の字も、ネガティブな意味を含んでいるからです。
しょう【障】
1. じゃまをする。じゃま。さしさわり。
「障害/故障・罪障・支障・万障・魔障」
2. 隔てさえぎるもの。「障子・障壁」
3. 防ぐ。「保障」
コトバンクより
https://kotobank.jp/word/%E9%9A%9C-78795#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
このような考えから、現在は“チャンレンジド”などまったく違う呼び方をしている団体もあります。