ずりばいとは?ハイハイとの違い、始まる時期、しない理由、練習法や相談先を紹介します。
3. お座り
お座りは移動を伴う動作ではありませんが、歩き始めるまでには欠かせないステップです。最初のうちは背中が丸まっていたり手で上半身を支えたりしますが、次第に支えなしで座れるようになります。この段階から手で上半身を支える動作を徐々に覚え、腰でバランスをとる感覚をつかんでいきます。誰かが支えなくても安定してお座りの姿勢をとれるようになって初めて、腰と下半身を使った移動が可能になるのです。
4. ハイハイ
両手で上半身を支え、ひざ立ちで腰とお尻を持ち上げられるようになったら、体の重心を移動する練習が始まります。重心をコントロールでき、両手脚を連動して動かせるようになると、いわゆるハイハイの完成です。中には、このステップをとばしてひとりで歩き始める赤ちゃんもいます。ハイハイが始まった後、赤ちゃんはヒザ立ちから足の裏で体重を支える動作を覚えていきます。
足の裏でバランスをとる経験を積む過程では、足の裏と手の平をついた姿勢の「高ばい」というハイハイをする赤ちゃんもいます。
5. 歩く
赤ちゃんが足の裏で体重を支える感覚を覚えるにつれ、手は移動よりも「物をつかむ、つまむ」という動きに使われることが増えていきます。物をつかむことに慣れるに従い、つかまり立ち、つたい歩きが始まり、その後は一人立ち、一人歩きと、順番を前後したりとばしたりしながら二足歩行を体得していきます。
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参考書籍:細谷良太/監修 『はじめての育児』(学研パブリッシング,2013)
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参考書籍:小西行郎/監修 『0~3才 心と脳をすくすく育てる本』(学研パブリッシング,2009)
ずりばいとハイハイの違いは?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154001792
ずりばいとハイハイを厳密に区別する場合、ポイントになるのはお腹をつけたままかどうかです。脳から伸びる運動神経は、頭から首、腕や背中、腰、脚という順で上から下、中央から末端へと発達していきます。そのため、ずりばいは首がすわり、頭と肩から手指までの運動神経がつながれば可能になる動きですが、ハイハイはさらに腰がすわり、腰と脚を使って胴を支えられるようになって初めて可能になる動きです。