子育て情報『ずりばいとは?ハイハイとの違い、始まる時期、しない理由、練習法や相談先を紹介します。』

ずりばいとは?ハイハイとの違い、始まる時期、しない理由、練習法や相談先を紹介します。

また、ずりばいは機能的にまだ歩けない時期の赤ちゃんが試みる移動方法で、「移動したい」という意思が先行して体を動かす状態だといわれています。対してハイハイは移動だけでなく、体を自在に動かすこと自体にも喜びを感じている状態だといわれています。

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参考書籍:小西行郎/監修 『0~3才 心と脳をすくすく育てる本』(学研パブリッシング,2009)

ずりばいもハイハイも赤ちゃんの移動手段の1つである点は同じですが、1章の図で説明した通り、赤ちゃんが生まれてから歩き出すまでの移動方法の完成形は二足歩行です。ずりばいでは主に腕と手を使って移動するため、ハイハイやつたい歩きに比べると手と腕の使い方のバリエーションは少なくなります。しかし、腰がすわって下半身でバランスを取りながら移動できるようになるにつれ、腕と手を移動に使う必要性は減っていきます。

代わりに手は物をつかむ、つまむといった、道具を扱うための動きを習得する段階に入ります。手指の使い道が増えていく過程で、移動を担う体のパーツが下半身にシフトしていくのです。言いかえれば、ずりばい期は主に上半身の力、ハイハイ期は主に下半身の力で移動をしている状態だといえます。



ずりばいはいつごろから始まるの?

ずりばいとは?ハイハイとの違い、始まる時期、しない理由、練習法や相談先を紹介します。の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038000852

第1章で紹介した赤ちゃんの移動方法の変化を、この章では「時期」という観点から説明していきます。

厚生労働省が作成した母子健康手帳の省令様式には生後6~7ヶ月の発達チェックに「寝返りをしますか」、生後9~10ヶ月には「ハイハイをしますか」との問いがあります。ずりばいは寝返りとハイハイの間に出現する移動手段なので、目安は8ヶ月前後と考えられます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/01/dl/s0115-2a2.pdf
出典:厚生労働省、母子健康手帳の様式(省令様式部分)P19,22より

しかし、実際の赤ちゃんの発達は十人十色で個人差がとても大きいもの。ずりばいの始まりを待望するのは親心ですが、神経発達の時期や動きたいという意思は、赤ちゃん自身の個性や成長のスピードにあわせたタイミングで訪れるものです。赤ちゃんの移動方法のステップは、段階を進むと前の姿はあまり見せてくれなくなるものなので、ずりばいの前限定のもごもと動く姿を楽しむことも、赤ちゃんを育てる醍醐味かもしれませんね。

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