ずりばいとは?ハイハイとの違い、始まる時期、しない理由、練習法や相談先を紹介します。
それでもずりばいがいつ始まるかが気がかりで、「ずりばいをしないのではなく、もしかしたらできないのでは?」という不安がぬぐえない場合もあるかもしれません。そんな時は、日々の暮らしの中で今その赤ちゃんがどの発達段階なのかをしっかり観察することを意識してください。
その赤ちゃんの「今」の状態を理解するには、生後何ヶ月という時期よりも、早産だった、成長曲線のカーブの上がり方がゆるやかだったなど、周産期から現在までにその赤ちゃんにどんな特徴があったかを見直すほうが、その後の見立てに役立ちます。これらの情報は、専門家に相談をする際にも必要で、赤ちゃんの成育歴や発達状況、暮らしぶりについての情報があればあるほど、ずりばい「しない」という現状にどのような理由、問題があるのかを見極める精度とスピードは上がるでしょう。
巷で「子育てに正解はない」とよくいわれるように、乳幼児期の発達は、スピードも現れ方も千差万別です。多くの育児情報がある中で何を目安にすればよいかとまどうことも多いかもしれませんが、何よりも理解するべきは、いま目の前にいる赤ちゃんです。育児書通りには進まない赤ちゃんのずりばいも「その子らしさ」の表れだと考え、穏やかに笑顔で過ごせるとよいですね。
ずりばいが赤ちゃんにもたらすものは?
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038022090
次に、ずりばいをすることが赤ちゃんにとってどんな意味を持つかを解説していきます。1. 運動面
上半身の筋肉を使った動きにより、腕の筋肉や体幹、握力などが鍛えられます。また、下半身を動かす練習の手始めにもなるので、ハイハイをスムーズにする準備にもなります。上半身を手で支えられる段階になると手指への刺激が増えるため、お座り以後の、物をつかむ、つまむといった手の繊細な運動と強弱を体験的につかみやすくなるともいわれています。
2. 機能面
ずりばいによる全身運動をくり返すことで、血流が増えて心肺機能が高まります。また、場所を移動することにより、嗅覚や聴覚、視覚などを司る脳への刺激量が増えます。それに伴い、多くの情報を処理することで脳が活発化します。上半身の動きに連動して下半身が動くことも、腰周辺から脚の筋肉を刺激し、スムーズなハイハイへの移行に役立ちます。