リタリン(メチルフェニデート塩酸塩)とは?コンサータとの違いは?ナルコレプシーへの薬リタリンまとめ
ナルコレプシーは、時間や場所を問わない強烈な眠気や居眠り、睡眠発作を起こす疾患です。リタリンのもつ覚醒作用が、ナルコレプシーのある人の日中の眠気を改善させる効果があると考えられています。ナルコレプシーについては、以下の記事に詳しい説明があるのでぜひ参考にしてください。
医師の指導のもとでリタリンの処方が必要だと判断された場合、成人に1日20mg~60mgを1日1~2回に分けて経口投与されます。年齢や症状にあわせて医師が適正な量を調整します。
頻度は明らかになっていないものの、起こる可能性のある重大な副作用には以下のものがあります。服用後にこのような症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。
1)剥脱性皮膚炎:症状があらわれた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)狭心症:症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3)悪性症候群(Syndrome malin):発熱、高度の筋硬直、CK(CPK)上昇等があらわれることがあるので、このような場合には体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。
4)脳血管障害(血管炎、脳梗塞、脳出血、脳卒中):症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5)肝不全、肝機能障害:肝不全(急性肝不全等)、肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
引用:中枢神経刺激剤劇薬、向精神薬、処方箋医薬品 (注意-医師等の処方箋により使用すること)リタリン錠10mg・リタリン散1%添付文書|独立行政法人医薬品医療機器総合機構
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/300242_1179009B1033_1_06.pdf
今までに分かっているリタリンのおもな副作用は、頭痛・頭重、注意集中困難、神経過敏、不眠、眠気、口渇、食欲不振、胃部不快感、便秘、心悸亢進、不整脈、排尿障害、性欲減退、発汗、筋肉の緊張などです。このような症状があらわれた場合にも、医師に相談することが大切です。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/300242_1179009B1033_1_06.pdf
出典:中枢神経刺激剤劇薬、向精神薬、処方箋医薬品 (注意-医師等の処方箋により使用すること)