子育て情報『リタリン(メチルフェニデート塩酸塩)とは?コンサータとの違いは?ナルコレプシーへの薬リタリンまとめ』

リタリン(メチルフェニデート塩酸塩)とは?コンサータとの違いは?ナルコレプシーへの薬リタリンまとめ

リタリン錠10mg・リタリン散1%添付文書|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

なお日本睡眠学会によるナルコレプシーの診断・治療ガイドラインでは、依存性のより少ないモディオダール(商品名:モダフィニル)という薬が、ナルコレプシーの治療薬の第一選択として挙げられています。そのため、以下のような場合に限って、リタリンの処方が推奨されています。

メチルフェニデートの主な適応
A.モダフィニルを保険適用量上限まで投与しても十分な改善が得られず、社会生活上問題となる眠気・居眠りが残遺する場合
B.すでに長期間本剤を服用していて、他剤への置換が困難なケース
C.副作用のために他剤使用が困難か、増量が不可能な場合

引用:日本睡眠学会
ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン項目(目次)

http://www.jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf
リタリンは乱用や依存を防ぐための厳しいシステムも整備されています。まず、リタリンは医師であれば誰でも処方できるわけではありません。リタリン流通管理委員会に申請し、登録された医師のみがリタリンを処方できるように規制されています。

このリタリン流通管理員会では、リタリンの流通量を厳しく管理しています。さらにリタリンを処方する場合には、ナルコプレシー診断に新しい医療技術検査方法を使用することが強く推奨されているほか、処方上限日数も30日と定められています。

http://amzn.asia/coUUmsI
参考書籍: 古池保雄/監修、野田明子・中田誠一・尾崎紀夫/編『基礎からの睡眠医学』(名古屋大学出版会、2010年)

http://www.jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf
参考記事: 日本睡眠学会 ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン項目(目次)


リタリンが厳しく規制されるまでの経緯

リタリン(メチルフェニデート塩酸塩)とは?コンサータとの違いは?ナルコレプシーへの薬リタリンまとめの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161003231

なぜリタリンは、ここまでの厳しい規制が必要になったのでしょうか。
この章では、リタリンが規制されるまでの経緯をご紹介します。

リタリンは1958年に販売が承認され、1961年には薬価基準に収載された使用歴史の古い薬です。当時の適応はナルコレプシーと難治性および遷延性うつ病でした。

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