子育て情報『自傷行動とは?自閉症・知的障害のある人に見られる自傷行動の原因・対処法・相談先まとめ』

2017年2月28日 16:30

自傷行動とは?自閉症・知的障害のある人に見られる自傷行動の原因・対処法・相談先まとめ

例えば、拒否の伝え方を教え、食べたくないときテーブルに頭を打ち付けるのではなく、するべき適切なコミュニケーション行動に置き換えます。

例えば
・「いやだ」のサインを教える
・絵カードで拒否を教える
・「“いらない”って言おうね」などと、自分の意思を伝えるための言葉を教える

このように、子ども本人にとってできるだけ負担や我慢することが少ない方法を、家庭でたくさん考えてみましょう。

ステップ2で考えた中から家庭で実施しやすい方法を選んで、やった結果どうだったか記録をとりながら一定期間やってみます。

家庭でプランを実施する際はその目的を家族や周囲に説明し、共有することが大切です。毎回対応が変わったり人によって対応が変わらないようにします。例えば、頭を床に打ち付けて「母親以外の人だったら要望が通った」ということになると、その行動は繰り返されてしまいます。家族もその周囲も、子どもに対して一貫した対応を心がけましょう。

子どもが自傷行動ではない方法でうまく過ごすことができたら、すぐに褒めてあげましょう。
「トークンエコノミー」と言われるシールやポイントを使って褒めるのもおすすめです。わかりやすく褒めることで子ども自身がうまくできたことを実感しやすくなり、望ましい行動を増やすことにつながります。

考えた計画を実施しても、すぐさま効果が現れないこともあります。一定期間やってみてもうまくいかなかった場合は工夫やプランを見直したり、望ましい行動のレベルを達成しやすいものに下げたりして、もう一度実践してみましょう。


自傷行動の原因別対処法

自傷行動とは?自閉症・知的障害のある人に見られる自傷行動の原因・対処法・相談先まとめの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161015054

自傷行動をしなくて済む工夫としては具体的にどのようなものがあるでしょうか。

自傷行動が起きなくて済むように環境調整や工夫をするほか、自傷行動をしなくて済むスキルや自傷行動の代わりとなる行動を子どもに教えることも効果があります。

以下に自傷行動の原因別に、子どもが取り組みやすい行動、そして自傷行動を防ぐツールを紹介します。

◇コミュニケーションスキルをつける
注目を引きたい、要望・拒否を伝えたいという時に自傷行動が起きている場合、気持ちを伝えるための別のコミュニケーション手段を使えるよう促します。


言葉で気持ちを伝えるのが難しい場合、絵カードやコミュニケーション支援アプリを使って視覚的に気持ちを伝える方法を教えるとよいでしょう。

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