2017年3月10日 19:50
臨床心理士とは?役割と資格、支援を受けられる場所、発達障害・不安障害の相談・療法・検査まとめ
臨床心理士のもとで学んだことをホームワークとして継続していきます。
保護者はホームワークをしていくなかでうまれた不安や悩みを相談することもできます。ペアレントトレーニングの効果として、保護者の不安解消や子育てに対する自信を得られることや子どもが好ましい行動をとる傾向が強くなることが期待されます。
臨床心理士による、不安障害に対する心理アセスメント
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044029833
臨床心理士は精神疾患で苦しんでいる人への支援もしています。精神疾患のなかでも、発達障害の二次障害としておこりうる不安障害を例にとって心理アセスメントについて説明します。心理アセスメントは、クライエントに絵を描いてもらったり、はい/いいえで答えられる質問を複数聞いたりしてクライエントのこころの様子や性格などを知るための方法です。
臨床心理士は心理アセスメントを通して、クライエント一人ひとりの不安障害の原因となる考え方を明らかにしていきます。心理アセスメントは具体的には投影法、作業検査法や質問紙法などの方法が用いられます。
臨床心理士は、不安にかられてしまうような場面を具体的に想定して、そのときの無意識な思考をクライエントから読み取ります。さらに、その思考になった原因となる考え方やその場面でのクライエントの行動などを明らかにしていきます。
http://jpsad.jp/files/JSARD_manual_ad.pdf
参考社交不安障害(社交不安症)の認知行動療法マニュアル(治療者用)
臨床心理士による、不安障害へのアプローチ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174006209
臨床心理士による不安障害に対する代表的な療法として、認知行動療法・森田療法・曝露法(エクスポージャー法)があります。
認知行動療法では、不安の原因になっている考え方を再構成することで不安をなくしていきます。
たとえば、テストであまり点数がとれなくてなにをやってもだめだと不安になっている場合について考えてみましょう。「次回はいい点が取れるかもしれない」と考えたり、「勉強ができなくても歌はうまいから、自分はなにをやってもだめなわけではない」