子育て情報『通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介します』

2017年4月29日 16:00

通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介します

またこの法改正により、通級指導の教員1人当たりの子どもの数は2016年度の16.5人から13人になり、よりきめ細やかな指導ができるようになるのではないかとの期待もあります。

http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10311174_po_0945.pdf?contentNo=1
参考:国立国会図書館 教職員定数と義務標準法の改正

通常学級に在籍する学習障害(LD)、ADHD、自閉症スペクトラムなどの発達障害のある子どもはどの学校にもいるといわれており、さらに適切な支援を受けられるようにすべきとの声も高まってきました。これを受け、文部科学省はインクルーシブ教育の一環として「特別支援教室(仮称)」として、さらに弾力的な支援ができる制度を進めようとしています。

◇東京都の特別支援教室

東京都では全国に先駆けて2016年度から小学校の情緒障害等通級指導教室が特別支援教室という制度に変わりました。それまで自校に通級指導教室が設置されていない場合、他校に通わなければいけなかったのですが、特別支援教室の制度では、東京都の全ての公立学校に特別支援教室がおかれ、拠点校から教員が巡回して指導を行います。

これにより、在籍校で指導が受けられるため、
・多くの子どもが支援を受けられる
・子どもや保護者の移動・送迎の負担が少なくなる
・在籍学級の担任と巡回指導教員の連携が密になる
などの効果が期待されています。

東京都では新しく特別支援教室専門員を非常勤で配置したり、臨床発達心理士を巡回させるなど、支援を進めています。

一方で、巡回による指導を行い、支援を受ける子どもが増える特別支援教室の制度は、教員の負担が大きくなります。
そのため教員の数を増やしたり、制度の導入によって指導の質が下がらないようにする必要があるという指摘もされています。

通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介しますの画像

出典 : https://h-navi.jp/


まとめ

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161003755

その子のタイプや学校の体制によっても、どのような支援体制が子どもに合っているかは変わりますが、大切なのは子どもにとって何が最善か、どんな支援があれば子どもが困り感を感じずに学校生活を送れるか。通級による指導もその選択肢の一つとしてみる価値は十分にあるでしょう。

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