子育て情報『自傷行為とは?痛くても行う理由や精神障害との関係、具体的な止め方、周囲の適切な対応を解説します』

2017年6月22日 20:00

自傷行為とは?痛くても行う理由や精神障害との関係、具体的な止め方、周囲の適切な対応を解説します


自傷行為とは

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736005969

自傷行為とは、ネガティブな気分を軽減する、人間関係のトラブルを解決する、ポジティブな気分になるといったことを期待して自分の体を意図的に傷つける行為です。

自傷行為の方法は人それぞれ異なります。具体的には次のようなものがあります。

・リストカット
・鉛筆や針を腕に刺す
・消しゴムで繰り返し皮膚をこすって、やけどをつくる
・火のついたたばこを皮膚に押し付ける
・自分を叩いたり、頭を壁にぶつけたりする
・薬を過剰に飲む
・治りかけた傷口をこするなど

どれも死に至るレベルの傷がつくことはありませんが、周りからすると痛々しく見えます。

自傷行為は、10代から20代の人がすることが多いと言われています。もっと低年齢で、頭を壁に打ちつけるなどの行動が見られる場合は、「自傷行為」ではなくてコミュニケーションの困難などからくる「自傷行動」である可能性があります。

コミュニケーションが困難な子どもが、親にかまってほしいことなどを伝える手段として自らを傷つけたり、感覚が鈍い子どもが感覚遊びとして頭をどこかにぶつけたりすることがあります。このような行動が自傷行動です。
自傷行動は自閉症などの発達障害のある人や、知的障害のある人に見られる場合もあります。

自傷行為と自傷行動は、どちらも自分を傷つける点では共通ですが、その理由や対処法は異なるので注意が必要です。自傷行動に関しては関連記事を参照してください。

誤解されやすいのですが、自傷行為そのものは自殺するための行動ではありません。

自傷行為と自殺行動にはどのような違いがあるのでしょうか。自傷行為と自殺行動の背景には、どちらも精神的苦痛があると考えられていますが、この苦痛の性質に違いがあります。

自殺行動の要因となる苦痛は「もうなにをやってもだめだ」という絶望感や無力感から生じることが多いです。そして、自殺行動に至るような人は、「この苦痛はいかなる方法でも回避することができないものだ」と考えてしまいます。


そのため、自殺を考えている人は、「自殺」が今のつらい状況から解放される唯一の手段だと確信していることも珍しくありません。自傷行為をする人は、精神的につらい時期とそうでない時期を繰り返しています。

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