子育て情報『凸凹兄弟、ピアノ発表会に挑む!練習法の違いから見えた「生き方のヒント」とは』

2017年10月22日 11:00

凸凹兄弟、ピアノ発表会に挑む!練習法の違いから見えた「生き方のヒント」とは

「発表会でカッコよく弾くためにしっかり練習をしようね」と声をかけても、「もう弾けるから、大丈夫大丈夫」とあまり本気で練習をすることはありませんでした。

そんな息子に変化が訪れたのは、リハーサルの日。リハーサルとはいえ大勢の人が聴いている中での息子の演奏は、ぼろぼろで間違いだらけでした。

人前で弾くことを体験し、本番はもっと大勢のお客さんの前で弾かなくてはならないと身を持って知った息子は、それから大慌てで練習を開始しました。

日々の私のアドバイスよりも、たった1回の体験が息子には強烈な学びの場となったのです。

注意があちこちに向いてしまったり、衝動性が邪魔をしてひとつのことをコツコツと積み上げていくのが苦手なADHDの息子。ですが、リハーサル以来、YouTubeで同じ曲を演奏しているお子さんの動画を自分で観るなど、視覚優位の息子らしいモチベーションの保ち方が見られ、少しずつ自分に合った方法が身についてきていることに気付かされたのです。


息子が手に入れた思わぬ「副産物」

そして、思わぬ副産物を手に入れていることもわかりました。


協調性運動障害を併せ持つ息子は、鉛筆で書く文字がどうしてもガクガクと震えてしまったり、文字の書き始めや書き終わりにいくつも関係のない細かい線が入ってしまいます。しかし、普段より多くピアノの練習をしたおかげで指の筋肉が付き、線がしっかりとしてきたのです。

自分の体を上手くコントロールするのが苦手な息子にとって、「筋肉を鍛えればできることが増える!」という発見は、とても大きな自信となり、ピアノの練習にも熱が入るようになりました。

ADHDの方の中には、継続した努力が難しく、他の方から怠けているように思われてしまう方も多いとも聞きます。視覚優位の息子がYouTubeを見てモチベーションを持続させたように、「こんなことができたらいいな!」と思える刺激を日々与えていくことが効果的なのかもしれません。


親子で目標に向かうことは「生きるヒント」を探し出すこと

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017017391

ピアノに限らず、スポーツでも勉強でも遊びでも、親子で目標に向かって挑戦することは、子どもたちにとって大切なことだと思います。特に周囲の状況から何かを学び取っていくのが苦手な子どもたちが成長するためには、今の状況を冷静に判断して伝えてくれたり、計画の立て方や実行するサポートをしてくれる大人の存在が必要不可欠だと思うのです。

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