子育て情報『【前編】30歳、プログラマー、大人の発達障害。私が掴んだ「人生をラクに生きる」サバイバル術』

2018年1月22日 11:55

【前編】30歳、プログラマー、大人の発達障害。私が掴んだ「人生をラクに生きる」サバイバル術

ですが、残念ながらそんな期待はすぐに打ち砕かれました。プログラムを組むかわりに、毎日のように私が書いていたのは大量の技術文書。私がやりたいと願っていたプログラミングをする機会はほとんどありませんでした。

学生時代の半分もプログラミングできない仕事は、私にとってはやりがいを感じられずとてもつまらないものだったのです。

【前編】30歳、プログラマー、大人の発達障害。私が掴んだ「人生をラクに生きる」サバイバル術の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017008507

就職してからは同期や先輩との付き合いが増えてきたのですが、周りの行動について行けなかった私は、ずっと困惑していました。

周りの人たちは私だけが知らない決まったルールに従って動いているように見えていました。誰もそのルールを教えてくれず、誰かがリードしているわけでもないのに、なぜかみんな見えないルールに従っているように見えました。
誰かが事前に口裏合わせをしているのだろうと本気で勘ぐったこともありました。

私は知らない文化圏に迷い込んだ迷子のようになっていました。

「顔つきは日本人で日本語を話しているのに、まるで異国のような文化・慣習の人たちが住む町に迷い込み、一緒に生活することになった」という状況を想像してみてください。私がこのころに感じた孤独感や困惑は、そんなときに味わう心境に似ていると思います。

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そんなある朝、突然ベッドから起きられなくなりました。何とか起きて外へ出ても、「車にぶつかれば休める」とか「電車に足一本持って行ってもらえればしばらくゆっくりできるなぁ」などというかなり危険なことが頭をよぎるように。

精神科を受診し、うつ状態と診断されました。
それから数年間さまざまな抗うつ薬を飲みながら生活していましたが、改善する見込みがなく20代半ばで休職することになりました。

半年の休職を経て復職しましたが、復職先の上司には、叱責の度にうつ病のことを言われたり、人格否定をされました。就職してからは滅多に親に電話することはありませんでしたが、上司に人格否定された日は初めて泣きながら両親に電話しました。

結局その環境に耐えきれなかった私はまた休みがちになり、最終的に会社を退職して実家に帰ることになりました。

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