2018年2月13日 11:55
感覚過敏の子ども時代を振り返って。あの頃こんな気持ちだった!大人にこうして欲しかった!【日常生活編】
いつもの場所に枕がないと、泣きわめいていた4歳の私
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038020129
私は昔から、質感やにおいにこだわる子どもでした。
4歳くらいのころは、タオルケットとパジャマと枕が、私の3大お気に入りでした。くるまったり抱えたりしていると、自分のにおいがしてとても安心できた記憶があります。
特に気に入っていた枕は、よだれや汗でベトベトになっていましたが、いつもの場所にないと私が泣いていやがったため母親も洗濯ができませんでした。そのためあまりに汚くなってしまい、数年くらい使ったころに親戚のおばさんまで出動して、枕と引きはがされてしまい、捨てられてしまいました。
なぜそこまで、枕にこだわっていたのでしょうか。
大好きな肌触りで、ぽかぽかあたたかくて、自分のにおいのする寝具にくるまれていると、ものすごい幸福感と安心感に包まれました。
あの感覚を言葉にするのは難しいですが、例えるなら南国リゾートホテルのプールで優雅な時間を過ごしている以上に、幸福で満たされた気持ち。
そこまでの幸福感を得ることができるものなので、引きはがされるのがとても嫌だったのだと思います。南国リゾートホテルでゆっくりしていたら、突然の仕事が入り急遽帰国しなければいけないような状況…というイメージといえば伝わりやすいかもしれません。
ストレスがかかったり不安なときは、好きなもので五感を満たしていたくなります。程度は軽くなりましたが、これは大人になった今でもやっています。例えば好きな曲を聴いたり、好きな肌触りのものを触っていたり、好きな香りをかいだり…。
子どものころは、幼稚園や公園など、家の外で遊ぶのは不安でいっぱいだったと記憶しています。
幼稚園に通っていたころを思い返すと、
■周りの子どもたちといても楽しくない
■いろんな子がいろんなことを大きい声で言っているのでうるさい
■みんながやっているからという理由で、やりたくないことをやらされる
ぱっと思い出しただけでも嫌だなぁと思っていたことがこれだけ思い浮かびます。
子どものころの私にとって、家の外は不安でいっぱいでした。だから、好きなもので満たされたかったのだと思います。好きなものは、外の世界でたくさんの不安を感じて疲れてしまった自分に、安心を届けてくれる存在だったのです。