子育て情報『女の子の発達障害、思春期に起こる身体と心の変化とは?時期特有の悩みごとや、その対処法を説明します』

2018年2月2日 18:15

女の子の発達障害、思春期に起こる身体と心の変化とは?時期特有の悩みごとや、その対処法を説明します

女の子は、男の子と比べて特性による困り感を抱えながらも発達障害と診断されない「グレーゾーン」の子が多いとされます。特性の出方には性差があり、相対的に、目立った問題行動が少ない傾向がある女の子の発達障害は気づかれにくいのです。

性差の背景には、発達障害で課題とされる「社交的な言動」は女性のほうが得意であること、女性のADHDは不注意優勢型が多いこと、などがあります。なぜ不注意優勢型は気づかれにくいかというと、周囲への攻撃や発散といった形で特性が現れる多動・衝動性と違い、「わすれんぼうな子」「ボーっとしている子」と本人の性格だと解釈されるため、問題なりにくいと考えられています。

このように、発達障害があることを見過ごされていた女の子でも、思春期に入るとその特性が目立つ場面が増えます。成長とともに変化する人間関係についていけなくなったり、周りとの違いが明らかになったりするのです。例えば、女の子同士の仲良しグループや、男女の役割分担など、暗黙の了解が必要なコミュニケーションなどで混乱してしまうことがあります。

さらに、この時期は自意識が芽生える時期でもあるため、それまで自分の特性に自覚がない子でも、自らの特性が気になり、悩むようになることもあるでしょう。


思春期という、自意識を育みながら成長する時期に他者との違いによって責められ、傷つく経験を重ねたり、特性に合った支援を受けられなかったりすると、症状の悪化や二次障害に繋がってしまいます。

次の章からは、思春期に起こる具体的な変化と、発達障害の女の子ならではの注意点や対処方法を説明していきます。


思春期の女の子に起こる体の変化とは

女の子の発達障害、思春期に起こる身体と心の変化とは?時期特有の悩みごとや、その対処法を説明しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10518001211
思春期に入ると、脳が生殖器にホルモンを出すよう指令を出し、生殖器が分泌した女性ホルモンが全身を巡ることで、女性らしい体への変化(第二次性徴)が起こります。

では、具体的にはどのような変化が起こるのでしょうか。

具体的には、以下のような変化が起こります。変化が起こる順番や、その程度は人それぞれです。

・乳房が膨らむ
・丸みを帯びた体つきになる
・陰毛、わき毛が生える
・初経が起こる(後述)
・外性器・内性器(子宮・卵巣・腟・外陰部)が発達する

https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/column/woman/seichoki_handobook_1.pdf
女性アスリート指導者のためのハンドブック「発育・発達について」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.