子育て情報『アスペルガーの私は「突撃訪問」が超苦手!そんなわが家に突然の来客が!?』

2018年3月5日 11:55

アスペルガーの私は「突撃訪問」が超苦手!そんなわが家に突然の来客が!?

そのため自分でも「何か変更が起こるかもしれない」と心構えをするようになった。そのようなことを繰り返しているうちに、私は「仕事に関してはある程度臨機応変に動ける人間」に擬態できるようになった。

友人たちにも、私が急な予定変更が苦手であることは伝えてある。が、仕事上で「何か変更が起こるかもしれない」と心構えをすることが日常化したため、急な誘いに関しては、時間や体調の都合がつけば、喜んで出かけることも可能になった。

それでもどうしても慣れないことがあるため、以下のようにきっちり伝えてある。「突然の訪問だけは嫌な顔をしてしまうかもしれない。せめて“近くにいるよ”って、事前に一報が欲しいな」。

みんな私の難しい質を理解しようと努めてくれているため、両親ですら、息子と私が暮らすアパートを突然訪れることがない。
私は心穏やかに日々を過ごしていた。ところが…。


「突然の訪問はNG!」と、徹底周知しておいたはずが…

アスペルガーの私は「突撃訪問」が超苦手!そんなわが家に突然の来客が!?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144088232

その日突然現れたのは、この集合住宅の工事担当作業員だと名乗る人だった。

「室内アンテナの工事があるので、お部屋に入らせてください」

工事の業者さんから、事前の告知や日程調整の打診はなかった。私は、自分の顔が強ばるのを感じた。

「お知らせをいただいていませんよね…?」
「管理人さん経由でチラシが配られたはずなのですが…」

確かにチラシは入っていた。しかしそれは「何月何日から、この棟全体に工事が入る。各部屋にも入ることがあるかもしれない」という内容のみ。
我が家にいつ入るという連絡ではない。

「今日が無理だとしたら、いつごろいらっしゃいますか?」
「あの…鈴木さんのお宅の工事が終わらないと、他のお宅の工事ができないんですよ」

ぐぬぬ。(勝手な言い分だなぁ)だとか(今日私が留守だったらどうするつもりだったのだろう)と思いつつ、作業員さんにお上がりいただいた。私同様にASDを持ち、急な来客が苦手な息子は、携帯ゲーム機を片手に、猫のごとく押し入れに籠ってしまった。念のためその場に立ち会わなくてはならない私は、押し入れに同行することはできない。頓服用の安定剤を飲み、部屋の隅で絵を描きながら、ざわつく気持ちを抑えていた。


関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.