2018年9月30日 07:00
【指定難病】ベーチェット病とはどんな病気?症状、原因、治療方法などを分かりやすく説明します!
神経病変は難治性で男性に多く、ベーチェット病発症から神経症状が現れるまで平均6.5年と言われています。
患者さん個々に症状はさまざまです。髄膜炎や脳幹脳炎として急性的に発症するタイプと、認知症などの精神症状に片麻痺や小脳症状などの神経症状が伴って慢性的に進行するタイプに大きく分けられます。
昨今は神経病変と喫煙になんらかの関連性があるのではないかと考えられ、研究が進められています。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/187
出典:難病情報センター「病気の解説(一般利用者向け)ベーチェット病(指定難病56)」
痛みと腫れを伴う睾丸部の炎症です。男性患者の約1割弱にみられます。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/187
出典:難病情報センター「病気の解説(一般利用者向け)ベーチェット病(指定難病56)」
ベーチェット病の病型
ベーチェット病は主症状・副症状の組み合わせによって4つの病型に分類されます。
「口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍」「皮膚症状」「眼症状」「外陰部潰瘍」の4つの主症状が全てが発現したもの。
・4つの主症状のうち3つが出現したもの。
・主症状2つと副症状2つが出現したもの。
・主症状の1つである眼症状に加え、もう1つの主症状が出現したもの。
・主症状の1つである眼症状に加え、副症状が2つが出現したもの。
主症状の一部が出現しているが、不全型の条件は満たしておらず、副症状が繰り返しがみられたり、悪化するもの。
完全型・不全型の基準を満たしている状態に加え、特定の病変を伴うタイプ。病変部位それぞれに合わせて病型の名称があります。
1. 腸管型
副症状である消化器病変のうち「腸管潰瘍」が確認されている場合。
2. 血管型
副症状である血管病変のうち動脈・静脈問わず大きな血管に病変が認められる場合。3. 神経型
急性型・慢性型問わず副症状である神経病変が確認された場合。
ベーチェット病の原因
ベーチェット病は、原因が不明で厚生労働省に難病に指定されています。
有力な仮説として、何らかの遺伝素因(体質)に病原微生物(細菌やウイルス)の感染が関与して、白血球などの免疫系が異常に活性化し、強い炎症が起こるのではないかと考えられています。
特に、ベーチェット病患者は白血球抗原「HLA-B51」