2018年10月11日 07:30
誰にも負けたくない!息子のこだわりを溶かした「アサーショントレーニング」との出合い
です。ほかの人が自分より点数が高いのは許せない、自分をからかってくる人間はみんな敵だ。自分を否定してくる人間はおかしい。さらに、他者の意見を聞くことなく、自分の意見を一方的に主張しがち。
アサーション・トレーニングの本には、「アグレッシブ」や「ノン・アサーティブ」な生き方をしていると、他者との生活全般にわたって緊張を強いられることになり、「こころの疲れ」が次第にたまっていくとあります。
「こころの疲れ」、それはつまり「生きづらさ」とも捉えられます。だとすれば、「こころの疲れ」を感じないために、他者とのコミュニケーションを「アサーティブ」なものに変えていくのが望ましいということが整理できました。
息子と学ぶアサーション!こんな分かりやすい本があった
とはいえ、「自分も相手も尊重するコミュニケーション」を実践するにはどうしたらいいのか。
どうやって子どもに教えたら良いのか。
困っていた私に、大学の先生が「子ども用の本ですから、直接的にアサーションとかアサーティブという言葉は使われていませんが、アサーティブなコミュニケーションの要素がしっかり盛り込まれていると思いますよ。」ととても素敵な本を紹介してくださいました。それがこちらの本です。
中味は可愛らしい漫画とイラストで構成されていて、小学生が楽しく読むことができます。でも、「アサーティブなコミュニケーション」についての要素が分かりやすく説明されています。
例えば、「気持ち大研究」という項目には、「イライラ星人」「不安ダヨ星人」「ワクワク星人」といったキャラクターが出てきます。個々に、身長と体重があって、よく出没する状況や口ぐせなどが具体的に設定されています。
感情をキャラクター化したこの本を読んでみると…。
なんと、息子は客観的に自分の気持ちを観察することができるようになってきたのです。
それまでは、息子が落ち込んだりイライラしたりしているときの様子を見ていると、なんだか意味の分からない感情に一気に飲み込まれてしまい、それをコントロールする術も浮かんでこないように見えました。また、手はわなわな、汗はだくだく、心臓はバクバク、そんな身体の変化に動揺してしまい、ますます感情の制御が難しくなっていたようでした。
本を読んだ後は、感情が高まってきたときに、「あ、イライラ星人が増殖してる!どうやったら退治できるんだっけ??」