子育て情報『支援にすぐ使えるワークやカード、吃音やチックのある子を知る本、自閉症の女の子と家族のほのぼのエッセイまで!保護者も支援者も読みたい5冊』

2019年7月3日 07:00

支援にすぐ使えるワークやカード、吃音やチックのある子を知る本、自閉症の女の子と家族のほのぼのエッセイまで!保護者も支援者も読みたい5冊

のページでは、難易度や視覚的な補助の量が調整された問題が複数用意されています。教える人向けにそれぞれの問題のねらいの説明もついているので、理解度に合わせた問題をお子さまに提示することができますね。

また苦手意識を持っているお子さまも無理なく取り組めるような配慮として、1ページあたり問題は4問ずつと少ない分量での構成となっています。各ページには問題ができたらシールを貼る欄が用意されており、「がんばりシール」も付属されています。シールは「もうすこし・できた・ばっちり!」の3種類。お子さまが達成度を自分で振り返り、つまずいた箇所を先生や保護者と確認しながら、「ばっちり!」になるまで学習を進められるワークブックです。


特性を理解して、早期の支援を――支援者が読みたい一冊『発達性協調運動障害(DCD): 不器用さのある子どもの理解と支援』

発達性協調運動障害(DCD)とは、発達障害の中でも身体の動きに特化した発達障害のことを指しますが、その特性について学べる書籍は少ないのが現状でした。本書は、1999年に刊行された『子どもたちの不器用さ―その影響と発達援助』の継承版として、DCDについてもっと深く具体的に知りたいというニーズに対応して刊行されたものです。


DCDへの支援としては、早期に発見して適切な支援方法を見出していくことと、現状本人が苦手とする部分とそれにより生じている困難を正確に把握していくことが必要だと本書では強調されています。DCD当事者の日常生活に置ける困りごとも紹介されているので、教育や支援に関わる人も保護者も、実例から当事者の困り感がどのような場面で生じるのかを具体的に知ることができます。

またDCDの特性は、ASD、ADHDのなどと併存する場合も多くあります。このように複数の特性がある当事者への支援のポイントについても、事例を交えながら解説されています。

幼少期・学齢期から日常生活や学校での活動で困難を抱えることのあるDCDですが、思春期以降はDCDの特性をもつ自分自身をどう捉えていくかという課題や、他の発達障害と併存している場合は生活の自立や就労などにも課題をもたらす場合があります。早期に合理的な配慮やスモールステップでの支援を受けることで本人の力を伸ばしたり生活しやすさを向上させたりすることの重要性から、思春期以降の適切な理解や支援まで、DCDのある人が成長していく中でどのような支援を受ける必要があるかを本書では知ることができます。

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