子育て情報『「社会の日常」が破壊されている今、ASDの宇樹が試している生活習慣、セルフケア』

2020年4月18日 08:00

「社会の日常」が破壊されている今、ASDの宇樹が試している生活習慣、セルフケア


「自分の中の日常」を保つ作業にエネルギーを割く

「いつもと同じ」が安心する私は、「社会の日常」がうまくまわらなくなっている今、せめて「自分の中の日常」を保つように、よくよく注意を払っています。

私たちが今経験しているのは、発達障害のない人だって未経験の、かなりのストレス状態です。生命の危険、経済的リスクがふりかかり、生活習慣の変更をせまられているのです。誰だって心身のバランスを崩して当然。発達障害者ならなおさらです。

私の場合、体感では「エネルギーの60%ぐらいを、今の環境を乗り切るために使っている」感じです。発達障害者には自分の疲れや緊張を自覚できない人も多いので、自分の心身の健康を保つことに、意識して極力多くの手間やエネルギーを割いてみましょう。「ちょっと手間をかけすぎなのではないか」ぐらいに意識してみてちょうどではないかと思います。


Twitterでやりとりさせていただいた方が「こんなときには『日常の断捨離』をするのがいい」というようなことをおっしゃっていて、とてもいい言葉だと思いました。

この「日常の断捨離」を私なりに言い換えれば、「生活習慣の断捨離」です。

1.今までなんとなく続けていた生活習慣を数え上げてみる
2.数え上げた生活習慣が、自分の心身の健康のために不可欠だったのかを吟味する
3.不可欠でない生活習慣、かえって負担になっているような生活習慣を思い切って手放してみる

これを、一般的に言われている「モノの断捨離」で言い換えてみるとこうです。

1.今までなんとなく持っていたモノを数え上げてみる
2.数え上げたモノが、自分の心身の健康のために不可欠だったのかを吟味する
3.不可欠でないモノ、かえって負担になっているようなモノを思い切って手放してみる

イメージできたでしょうか。生活習慣も、モノと同じで断捨離していくことができると思うのです。部屋と同じように生活習慣をすっきりと整理して、省スペースならぬ、省エネルギーで生活できるように調整していってみましょう。

今回のような非常事態では、まずは「一日ずつをそこそこ健康に乗り切る」ことが大事です。

今まで私たちは、ロングスパンで見た将来を念頭に、「よりよい自分のために、よりよい家族や社会のために」といろいろ努力してきたはずです。
私たちの生活や社会が今後もおおよそ同じように回っていくことを前提に、人間関係や趣味を楽しんだり、ときにはそれらの活動について愚痴を言ったりもしてきました。

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