不登校の子どもをサポートする教育支援センター(適応指導教室)とは?支援の内容や、利用方法を解説
具体的な手続きは自治体によって異なりますが、代表的な流れを見てみましょう。市町村によって「教育支援センター」「教育相談センター」「学校サポート教室」など異なる名称で相談窓口が設置されていることがありますので、まずはお住まいの地域の相談窓口を確認してください。
代表的な手続きは以下の通りです。
1.「教育支援センター」などへ面談を申し込む
本人、保護者、そして学籍のある学校の考えが考慮されます。
2.保護者が「入室願書」を記入・提出する
保護者が「入室願書」を記入し、在籍学校長へ提出します。
3. 在籍学校長が「入室申込書」を作成・提出する
保護者から提出された「入室願書」を元に校長が「入室申込書」を作成し、「教育支援センター」に提出します。
4.「入室決定通知書」が送付される
「教育支援センター」から学校と保護者へ「入室許可通知書」が送付されます。
通室が決定したら、職員と本人や保護者が相談しながら、通室スケジュールや取り組む内容などを決定していきます。
個別の支援計画を作成し、支援内容などについて利用継続の必要性などについて定期的な検討を行う施設もあります。
不登校の子どもが利用する「フリースクール」とはどう違う?
不登校の子どもが利用する施設として「フリースクール」の名前を聞いたことがある方も多いと思います。教育支援センターとフリースクールはどう違うのでしょうか。
教育支援センターは公的な機関ですが、フリースクールは個人や民間企業、NPO法人等の団体が運営しています。そのためフリースクールの場合、支援の方針やカリキュラム等は運営団体によって異なります。また、公的な機関である教育支援センターは利用に費用が発生しないのに対し、フリースクールは各施設ごとにかかる費用が異なります。身近に教育支援センターもフリースクールも両方ある場合には、見学などを通して支援内容、費用、施設の雰囲気等を確認して検討できるとよいですね。なお、フリースクールへ通う場合に出席扱いとされるかどうかは校長による判断となるため、相談しておく必要があります。
不登校の子どもたちが自分に合ったサポートを受けられるように
不登校の子どもをサポートする「教育支援センター(適応指導教室)」では、さまざまな方法で子どもたちを支援していることが分かりました。通うことで「出席扱い」になることが多く、学校とも連携してサポートしてくれることから、子どもも保護者も安心して毎日を過ごせるようになるのではないでしょうか。