子育て情報『冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるある』

2022年1月5日 06:30

冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるある

なので、このダウンジャケットは常時リュックに入れてあります。限界だと思う日に着ます。大体、家を出るときはパーカだけで出て、駅のホームとか外で信号待ちしているときとか、ビル風に吹かれて限界を感じます。そうしていそいそとダウンジャケットを着ます。「そんなの手間だから家から着ていけ」と言われるのですけどね。やっぱり防寒具はできるだけ着ていたくないです。

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Upload By 加藤路瑛


そもそも冬はアイテムが多い

冬は、マフラーや帽子、手袋などのアイテムが増えます。
どれも私には無理です。厳密には、私の場合、毛糸のマフラーや手袋、帽子はチクチクして難しいですが、ほかの素材なら受け入れられるものはあると思います。でも、寒くてもできるだけ体には何もつけないことを選びます。本当に極寒の地ならば、手袋も選ばざるを得ないのかもしれません。状況を比較して、耐えられるギリギリの選択をしているのかもしれません。こう書くと「着られるなら我慢して着ろ」ということになるのかもしれませんが、これがなかなか苦しいです。

最近、感覚過敏のつらさをお伝えするいい例えを思いついたので共有したいと思います。

外を歩いているとき、ふと、靴の中に小石が入っていることに気がつきます。
痛い。気になる。すぐに止まって小石を取り除きたいが、人通りが多く急に立ち止まることができない。数歩頑張って歩いて立ち止まれる場所でようやく靴をぬいで小石をとる。

感覚過敏の人の痛みはこの「靴の小石」に似ていると思います。数歩、数秒は我慢できるけど、ずっとはきつい。小石を入れながら歩き続ける苦しみを想像いただければと思います。

そんな感じで、冬の服装は、ずっと苦しいです。



体が冷え切って限界です

外でも薄着ですが、家の中でも薄着です。私は冬でも家の中はランニングシャツとパンツだけです。エアコンはついていますが、それだけでは寒く、手足、特に足先は氷のように冷たく、親にもびっくりされます。布団の中に潜り込むことが多いですが、机で作業したり、勉強したり、ゲームしているときは肌が露出していて寒いです。布団をかければいいのでしょうが、体を起こしているときに布団をかぶると、ふとんが重くて苦しいのです。肌着もランニングシャツで、長袖タイプや冬の暖かくなる下着なども苦手で着られません。軽くて、着ていることが苦しくない服を早く作りたいなと思っています。

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