2022年1月5日 06:30
冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるある
のメンバーの中には、クリスマスや冬のイルミネーションが眩しいという方が少なくありません。誰もがきれいだと喜ぶものが喜べないのです。イルミネーションから顔を背けて歩く。
雪の真っ白さにが目に刺さって痛い方もいるでしょう。太陽の光を乱反射させる雪が眩くて目が開けられない人もいるでしょう。
冬は眩しい。夏にサングラスをしていても不審がる人はいませんが、冬、特に夜にサングラスをしていると怪しい人に見えます。イルミネーションだけの問題ではなく、夜のネオンや車のライトが眩しすぎて、季節関係なく夜もサングラスをしたいという人もいます。
でも、周囲からの目「あやしい」と思われるのを躊躇して我慢している人もいます。最近は、透明度の高い遮光メガネもありますが、手軽さはサングラスですね。個人的には夜にサングラス、かっこいいとすら思います。そう思っても、当事者はいろいろ周囲の目を気にしてしまうものなのだということを、自分の経験や過敏な方々の体験から感じます。
まとめ
冬の感覚過敏あるあるを集めてみました。冬の服、冬のイルミネーション、冬のイベントなど、感覚過敏の困りごとは季節にかぎらずずっとありますが、冬ならではの悩みがあることをお伝えできたらなと思います。
みんなが当たり前にできたり、楽しんだりすることが、感覚過敏によって少し寂しさやつらさを感じることもあるよということを知っていただけたら嬉しいです。でも、だからと言って、遠慮せずに楽しめる人は楽しんでほしいと思っています。
いつか、テクノロジーの進化によって過敏な私たちもみんなと一緒に楽しめるものが増えたらいいなと思っています。
執筆:加藤路瑛
(監修者 井上先生より)
感覚過敏をはじめ、食のアレルギーや手術の後遺症、トラウマなどさまざまな理由や原因によって、服装や食事などに困難がある人がいますが、そうした当事者が気を遣って我慢をしたり、言いづらかったりする場面は実は多々あるのではないでしょうか。食については、アレルギーによって食べられない人がることは理解されるようになってきましたが、感覚の過敏さによるものはまだ理解されづらいですし、視覚過敏によって強い日差しやイルミネーションなどがつらく感じる人もいます。
私自身、目の手術をした影響で夏場はサングラスをしないとつらいことが多いのですが、園や学校へコンサルテーションや教育実習の監督で赴く際にサングラスをすることに気を遣ってしまう場面もあります。