子育て情報『冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるある』

2022年1月5日 06:30

冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるある

ちなみに、靴下が最大に苦手な私は、冬、近所に出かけるくらいなら、裸足にサンダルです。

感覚の刺激になるものは最初から避けてしまうのでしょう。

冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるあるの画像

Upload By 加藤路瑛


クリスマスとお正月の食べ物

冬の服装は「靴の小石」のような痛さ。イルミネーションも防寒具も、ご馳走もつらくて――当事者が語る冬の感覚過敏あるあるの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132107987

楽しみにしている人も多いクリスマス。クリスマスパーティーに呼ばれても私は食べられるものが少ないので、参加する直前は「食べられるものあるかな?」と不安になります。誰かの家のパーティーだと残してしまうことが失礼な行為だという気持ちがあるので最初から避けてしまいます。

賑やかなパーティーも聴覚過敏のせいなのか疲れてしまいます。
みんなが楽しんでいることを避けてしまうと、寂しい気持ちも生まれます。今は、私の過敏さや食べられないことを理解してくださる人たちと行動することが多いので、気が楽になりました。

それでも、ケーキくらいはという気持ちはあるのですけどね。シンプルなショートケーキならいいなと思うのですが、ショートケーキの中でも食べられるものと食べられないものがあるので、自分の味覚にうんざりします。みんなと「美味しいね」と言いながら同じものを食べる。たったそれだのことができない自分に悲しくなるときもありますが、これが私なのだから、今は受け入れたいと思っています。いつか、味覚過敏で食べられるものが少ない人も、みんなと一緒に食卓を囲み、「美味しいね」と笑いあえる、そんな発明をしたいとも思っています。

お正月の食事も悩みでした。
おせち料理はまったく食べられません。子どもならそんなものだとも言われますし、親は食べられるものを出してくれますが、親戚と集まるときは「それだけしか食べないの?」とみんなに言われます。そして、美味しそうにたくさん食べる子どもを褒めます。食べられない私が劣等感を感じる時間でした。「たくさん食べる子はえらい」というのは給食を含め、ずっと感じていることです。「たくさん食べることがえらい。おいしそうに食べることがえらい」そういう見えない常識のようなものが、薄い膜のように食べられない人間を覆うのです。


冬の世界はまぶしい

私は視覚過敏はそこまで強くはないので眩しさで困ることは少ないのですが、私が運営する感覚過敏コミュニティ「かびんの森」

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