子育て情報『子どもの滑舌の悪さが気になったら。先天性疾患や知的障害がある?相談先、家庭でできるトレーニング方法も【専門家監修】』

2022年7月6日 06:15

子どもの滑舌の悪さが気になったら。先天性疾患や知的障害がある?相談先、家庭でできるトレーニング方法も【専門家監修】

はよくなっていくといわれています。構音には、口の中の動きが大きく関係し、食べるときの口の中の動きの成長と連動しています。

生まれてすぐの赤ちゃんは、反射的に口の中であごと舌の動きを組み合わせて、乳首を吸うことにより栄養源である母乳やミルクを摂取しています。大脳の発達と共に、生後5~6カ月ごろから離乳が始まります。離乳とは文字通り乳離れのことです。ミルクを飲んでいる時の乳児型嚥下から固形の食べ物を飲み込む(成熟型嚥下・せいじゅくがたえんげ)動きが獲得され、その後、舌による押しつぶし、さらに歯茎でのすりつぶしができるようになり、奥歯が生えるとかんで(咀嚼・そしゃく)食べる動きの練習が始まります。

この過程で、舌の位置や動き方が変わっていきます。最初は軟らかいペースト状のものから始めますが、硬いものを咀嚼するようになると、顎の動き方も上下だけでなく左右も含めて複雑な動きをするようになります。


この口の中の動きが複雑にできるようになることが、構音と連動します。たとえば、横から見た時の舌先が下の歯と同じ位置にある状態ではタ行の音を出すことができません。また、口が閉じない状態では、マ行・パ行などの音を出すことができません。鼻呼吸ができるようにならないと、ナ行の音は出ません。

離乳が始まり固形物を食べるようになると、口を閉じて食べ物を飲みこむ(嚥下する)という動きをするようになります。このときに、鼻呼吸がうまくできていることが大事だと言われています。唇を閉じていられるということは、鼻呼吸ができている証拠でもあります。

赤ちゃんはいろいろな音が口から出る、ということを実験していきます。
唇を閉じたまま息を吐き、「ぶぶぶ~」と唇を震わせると音が出る、という発見をするでしょう。この「ぶぶぶ」という音は、やがて唇のコントロールがうまくできるようになると、パ行、バ行、マ行などのさまざまな音へと進化します。

正しい発音のお手本を何回繰り返し聞かせてみても、なかなかうまくできない、何を言いたいのかはわかるけれども、特定の音がうまく出せなかったり、違う音を発音してしまう子どももいます。はじめは個性だと思っていた話し方も、4~5歳ごろになると、構音がうまくできないのかもしれないと保護者が気づく、ということがあります。

特に小学校に上がるまえ、幼稚園・保育園の年長クラスのころや、「就学相談」

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