子育て情報『子どもの滑舌の悪さが気になったら。先天性疾患や知的障害がある?相談先、家庭でできるトレーニング方法も【専門家監修】』

2022年7月6日 06:15

子どもの滑舌の悪さが気になったら。先天性疾患や知的障害がある?相談先、家庭でできるトレーニング方法も【専門家監修】

滑舌の問題以前に、ことばを発しようとしない場合や、ことばの意味をよく理解できていない場合などは、知的な発達の遅れや偏りが原因の場合もあります。難聴もなく、口の中の機能や形態の問題がなくても、滑舌がよくないということもあります。

耳の聞こえや、口の中の形態や機能、筋力や知的な発達の遅れなどは、子ども自身にある先天的な疾患などが原因ということは少なくありません。ですが、生まれつきだからとそのままにしておくのではなく、療育やトレーニングによって、ある程度改善することが可能だといわれています。


滑舌が気になったときには、どこに相談したらいい?

滑舌は、訓練することである程度の改善ができます。その指導をしてくれるのが言語聴覚士(speech therapist:ST)です。言語聴覚士は、耳の聞こえ、発声、呼吸、認知、咀嚼・嚥下にかかわる機能に関しての専門家です。

言語聴覚士とつながるためには、子どものかかりつけの小児科、耳鼻咽喉科などから紹介してもらうことができます。
また、ほかの病気でかかっている場合であれば、脳神経外科、神経内科、形成外科、リハビリテーション科、歯科からの紹介ということもあります。「言語外来」「ことばの外来」を設置している病院もあります。


滑舌をよくするために、家庭でできることは?

滑舌をよくすることは、言語聴覚士の指導が大切ですが、それだけでよくなるということでもありません。家庭での子どもとの「関わり」、「やりとり」が話せるようになる基礎をつくります。

子どもが何かに興味を示しているときに、興味の対象について、言葉掛けをしてみましょう。たとえば、りんごを見ていたら、「これはりんごだよ」と教えて「おいしそうなりんごだね」「このりんごは甘いかな?」などと、さまざまなことばで声をかけます。

このとき、子どもがまねをして「ご」とだけでも言えたなら、「そうだね、りんごだね」と答えて「やりとり」を続けましょう。ここで「『ご』じゃなくて、『りんご』だよ」などと否定したり、正しく言い直させたりしなくて大丈夫です。
単語の一部しか発音できない場合、何がその原因となっているのか、専門家と相談してみることも大切です。

構音に苦手があり、歯並びや上あごの形状や筋力の問題、聴力の問題などがある場合は、専門家による診断・治療が必要であったり、指導によってサポートしていくことがあります。

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