子育て情報『国家資格「公認心理師」とは?資格の取り方や受験難易度、仕事内容から発達障害のある子どもとのかかわりまで解説【専門家監修】』

2022年11月13日 14:15

国家資格「公認心理師」とは?資格の取り方や受験難易度、仕事内容から発達障害のある子どもとのかかわりまで解説【専門家監修】

出題形式はマークシートで、合格基準は総得点の60%程度以上の絶対評価を原則としていますが、年ごとに合格率には差があります。第一回目の合格率は8割とかなり高い結果でしたが、その後は40〜50%と毎年かなりの変動があります。


公認心理師の仕事

公認心理師国家試験に合格して登録した人は、晴れて公認心理師として働き始めることになります。公認心理師の仕事は大きく分けて「心理査定」「心理支援」「関係者への面接」「心の健康教育と啓発」の4つです。

1つめは、「心理査定」です。心の問題を抱えた人の支援のため、あるいは心の問題を抱えた人自身が自分のことを理解するために面接や心理テスト、行動観察などを通じて特性や問題の状況、課題を明らかにしていきます。心の問題を抱えた人がどのようなサポートを必要としているか、またどんなサポートが望ましいのかを探っていきます。

2つめが、「心理支援」です。
心理査定などで分かった課題に対してさまざまな心理療法で問題を解決したり、苦痛を軽減できるようにサポートをしていきます。心の問題を抱えた人が自分自身を理解したうえで、心が回復していけるように寄り添いながらサポートしていきます。
具体的な心理療法としては、「認知行動療法」「精神分析療法」「来談者中心療法」、「遊戯療法」、「芸術療法」などがあります。

3つめの「関係者への面接」は、例えば、発達障害のある子どもを持つ保護者や教師などに対して心理学的な側面からアドバイスをして、問題の発生予防に繋げたり、対応についてアドバイスをすることなどです。

4つめが「心の健康教育と啓発」です。心の健康についての理解を深めてもらうために必要な情報提供や啓発を行うのも公認心理師の大切な仕事の1つです。ストレスとの付き合い方、コミュニケーションの取り方、自分自身の感情のコントロールの仕方などを伝えることで、心の病気を未然に防ぐことを目指します。

また、公認心理師の勤務先は大きく分けると「保健医療分野」「教育分野」「福祉分野」「産業・労働分野」「司法・犯罪分野」の5つとなります。


1つめの「保健医療分野」は、医療と保健の2つに分かれていて、医療機関では精神科病院または一般病院などが勤務先となります。医師からの依頼を受けて心理検査や心理療法などを行います。心の問題を抱えた人に対してだけではなく、その家族へのサポートを行うこともあります。

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