子育て情報『発達が気になるわが子の就学先、どこにする?何を基準に選ぶ?専門家のアドバイス、通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校の解説も【発達ナビ質問コーナーの気になる話題から】』

2022年12月15日 06:15

発達が気になるわが子の就学先、どこにする?何を基準に選ぶ?専門家のアドバイス、通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校の解説も【発達ナビ質問コーナーの気になる話題から】


特別支援学級?通級?特別支援学校?発達が気になる子どもの就学先に関するお悩み、みんなはどう選んでる?

来年度の就学に向けて就学相談や、就学時健康診断を受けた方も多いのではないでしょうか。発達が気になる子どもの就学に関してお悩みを抱える方も多いと思います。発達ナビの人気コンテンツの一つ、Q&Aコーナーでも「ASDのあるお子さんの就学先について」の質問がありました。

今回はそのQ&Aや発達障害に関する心理社会的アプローチを専門とする井上雅彦先生(鳥取大学大学院教授)からのアドバイス、就学先の種類について紹介します。


Q:情緒学級がある小学校が、住んでいる地域にありません

年長の息子には自閉スペクトラム症があります。軽度知的障害の診断はついておらず境界知能と言われています。保育園では、基本的なことは問題なくできるので、加配なしで過ごせています。言葉の遅れがあるので、お友達とは簡単な会話しかできず、ルールの複雑な遊びは参加できず先生と遊ぶことが多いようです。


来年息子は就学を控えているのですが、進学先を悩んでいます。夫婦共にフルタイムで働いており、現在3つの候補で考えています。

候補1「通常学級+通級学区内で、家から近くにある小学校」
息子は指示が入りにくいところがあるので、ただボーっとしているだけになってしまうかもしれないし、お友達との関係を築くのが難しそうに感じている。また、療育の先生からも本人が不安でパニックになるのではないかと心配されている。

候補2「知的障害の特別支援学級学区外で徒歩15分程度の距離にある小学校」
知的の度合いに関係なく、一律で、通常学級との交流はない。教科書はなくプリントのみ。小学3年生になっても理科と社会の授業はない。候補2を選択した場合は、勉強について個別学習塾や家庭教師などで補う必要があると感じている。
送迎はスクールバスの利用が可能。

候補3「家から離れたところにある情緒学級のある小学校」
送迎は毎日送迎サービス(移動支援)を使うか、引越すことを検討。その場合、夫婦の通勤面での心配も。

また、WISCでの境界知能の結果についても、主治医から「小学2年生になる前に再度検査してみては」と言われています。そうなると通常学級へ転籍する可能性もあるかもしれません。もちろん、逆に、再検査でIQ70を下回る可能性もあると思います。

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