2023年2月20日 14:15
「どうだった?」に答えられない…オープンクエスチョンが苦手なASD中1息子。「会話力」改善のきっかけはまさかの「オンライン英会話」?
Upload By 丸山さとこ
そんなコウと会話しながら、先生の方も「言っていることは通じているっぽいのに黙ってしまうコウ」に対してどうすればよいか少し戸惑っているようでした。そんな状態のレッスンを数回続けたコウは、「英語勉強したのに、全然話せない…」と落ち込んでしまいました。
すっかり自信をなくしてしまったコウを見て「無理をする必要はないけれど、このまま英会話に苦手意識を持って終わるだけではもったいないかな?」と思った私は、以下のような返答のパターンをコウに提案してみました。
・言われたことが分からないときは、「もう一度お願いします」「どういう意味ですか?」と聞いてみるのはどう?
・すぐに答えられないときは、「少し待ってください」って言ってから考えると、先生も安心できるしコウも落ち着いて考えられるかも。
・それでも分からなかったときは、「分かりません」ってそのまま言ってみよう。
これらの提案を聞いた、コウは「それいいね!」と喜んで採用しました。そして、自分からも「〇〇って言い方はどうかな?」といくつか返答のパターンを考えて紙にメモしていきました。
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その後、実際にそれらの返答パターンを使って会話を進められるようになったコウは、何と答えていいか分からないときも軽く「分かりません」と流せるようになりました。
そんなコウの様子を見て、先生も「OK、じゃぁこれはどう?」と違う聞き方や話題に移りやすくなったようでした。傍目から見ても会話が弾むようになり、コウは「今日もいろいろ話せたよ!楽しかった!」とレッスンを終えることが増えてきました。
今では「次のフリートークでは先生にこれを聞いてみたい!」とオンライン英会話を楽しみにするようになったコウは、多少会話に詰まることがあっても「次はこうやって話そうかな?」と凹まずに対策を考えるようになってきました。
「無理強いすることにならないように、ほどほどのところで『しばらくお休み』も提案した方がいいかな?」と内心ソワソワしながら様子を見ていた私だったので、英会話を楽しんでいるコウの様子を見てホッと胸をなでおろしました。
好きなことは力をくれるし、きっかけになる(こともある)
今回コウがオンライン英会話によって会話へ前向きに取り組めるようになったのは、まず彼にとって英語がそもそも『好きで得意なもの』だからなのだろうなと思います。