子育て情報『パニック障害(パニック症)とは?突然の発作などの症状や原因、なりやすい人の特徴は?ストレスやめまいとの関係性など医師に聞きました!【医師監修】』

2023年2月18日 14:15

パニック障害(パニック症)とは?突然の発作などの症状や原因、なりやすい人の特徴は?ストレスやめまいとの関係性など医師に聞きました!【医師監修】

アメリカ精神医学会による診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)においてパニック障害は、不安症群/不安障害群(Anxiety Disorders)に含まれています。以下では不安症群/不安障害群(Anxiety Disorders)を「不安障害」と記します。

不安障害とは、生活に支障が出るほどの過剰な不安や恐怖を感じる疾患全般をさします。一般的には不安や恐怖をそこまで感じないことに対しても強い不安や恐怖を感じたり、頻繁にその不安症状が生じます。不安障害には分離性不安障害(分離性不安症)、場面緘黙(選択制緘黙)、限局性恐怖症、社交不安障害(社交不安症/社交恐怖)、パニック障害(パニック症)、広場恐怖症、全般性不安障害(全般性不安症)などがあります。

■パニック障害の特徴
パニック障害は、不安症群/不安障害群の中で理由もなく不意に起こるパニック発作を発端とする疾患をさします。パニック発作がまた起こるのではないかと不安になり、その不安から回避行動を取るということが1ヶ月以上、繰り返し起こっている状況がある場合に診断されます。
パニック発作そのものは、恐怖や緊張などなんらかの引き金があって起こりえますが、パニック障害の発作はきっかけがないのに起こるのが特徴です。
繰り返し発作が起こり、検査をしても体の異常は見つからないことも多く、また昼夜問わず起こる可能性があります。

■パニック発作の主な症状をチェック
パニック発作とは繰り返される予期しない発作で、自覚されるきっかけが何もなく突然起こります。パニック障害の症状の中でも最も代表的なもので、これはパニック障害と診断される条件となっています。多くは強い不安や恐怖を感じます。特定の状況で生じることが多いですが、再発にはムラがあることもあります。パニック発作の主な症状として次のようなものがあります。

・動悸や心拍数の増加
・発汗
・身震いまたは震え
・息切れ感または息苦しさ
・窒息感
・胸痛または胸部の不快感
・吐き気、腹痛などのまたは腹部の不快感または下痢
・めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ
・寒気またはほてり
・異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
・現実感喪失、外界との遊離感
・離人感(自分が自分でなくなるような感じ)、抑止力を失うことへの恐怖
・死に対する恐怖心
など

■予期不安で感じやすい主な感情をチェック
予期不安とはかつて発症した症状がもう一度起きたらどうしよう、などと次の発作への恐怖を抱くことをいいます。

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