子育て情報『睡眠障害と発達障害の関係は?「起きられない」「寝つきが悪い」何科で診てもらえる?薬は処方される?起立性調節障害やナルコレプシーについても【小児科医QA】』

2023年2月21日 14:15

睡眠障害と発達障害の関係は?「起きられない」「寝つきが悪い」何科で診てもらえる?薬は処方される?起立性調節障害やナルコレプシーについても【小児科医QA】


子どもの寝つきが悪い…これって睡眠障害?睡眠にまつわるギモン

自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害がある場合、睡眠障害を併存していることがあります。睡眠の問題の背景には、何かしらの障害が関係していることがありますが、睡眠の相談を医療機関ですることを知らず、長年悩みを抱えてしまう方もいるという現状があります。発達ナビQ&Aコーナーでも、子どもの睡眠に関する心配や、睡眠障害へのギモンが数多く寄せられています。

「赤ちゃんのときから寝つきが悪く、朝起きられません。来年には中学生になりますが、どのようにサポートしたらいいでしょうか」

「5歳すぎてもまとまって寝ないのは、発達障害が関係しているのでしょうか」

「みなさんは眠れていますか?眠れないときはどうしたらいいのでしょうか」

「日中に寝てばかりの息子がいます。服薬をしていますが効果がありません」

これらは、発達ナビのQ&Aコーナーに実際に書き込まれた、睡眠にまつわる悩みです。
このコラムでは、睡眠のなぜ?から、発達障害と睡眠障害の関わり、服薬についてなど、体験談や、専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。

睡眠障害とは、眠りに何らかの問題がある状態のことをいいます。
子どもの睡眠障害にはいくつか種類があります。

・不眠症…寝つきが悪い、眠りが浅く途中で何度も目が覚めてしまう、朝早く起きてしまう、眠りの質が悪いなど、睡眠が十分でない状態

・過眠症…夜ちゃんと寝ているはずなのに、日中あらがえないほど眠い状態

・概日リズム睡眠障害…昼夜のリズムと体内時計がうまく合わず、調節できなくなって睡眠リズムがくずれてしまい、社会生活に支障をきたす状態

・いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)…子どもの場合、いびき、無呼吸の主な原因は、鼻づまりやアデノイド・口蓋扁桃(こうがいへんとう)といったのどや鼻の奥のリンパ組織の肥大で、物理的に気道が狭まること。また、肥満で気道が狭くなることも

・むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)…脚などの下肢がむずむずするなど動かしたい強い衝動がある状態

・睡眠関連律動性運動異常症…乳幼児期から4歳くらいまでの時期で発症する睡眠障害。頭を左右に振ったり、前後に強く動かすなどする。9ヶ月の子どもでは59%に見られるほど、乳児期には非常に多い症状だが、5歳前後には5%以下に
・睡眠時随伴症…睡眠中に生じるねぼけ、夜尿、歯ぎしり、悪夢などの身体的現象の総称

子どもは、新生児期には昼夜を問わず短い睡眠・覚醒を繰り返しますが、乳児期から夜間睡眠が中心になり、3歳から6歳になるころには昼寝をとらなくなるなど睡眠リズムが徐々に確立していきます。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.