子育て情報『ひきこもりとは?原因や、強迫性障害など精神疾患や発達障害との関係、二次障害の例も解説【専門家監修】』

2023年2月25日 16:15

ひきこもりとは?原因や、強迫性障害など精神疾患や発達障害との関係、二次障害の例も解説【専門家監修】


ひきこもりとは?

ひきこもりとは、長い期間社会活動に参加せず、自宅などに閉じこもり続ける状態像を示す言葉です。

厚生労働省より公表されている「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」では、原則的には6ヶ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている場合としてひきこもりの定義がなされています。

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ひきこもりに至った理由や要因は人によってさまざまですが、上記のガイドラインによる定義では、統合失調症などの精神疾患によって家にこもっている状態とは区別されています。ただし実際には確定診断がなされる前の統合失調症などの精神疾患や発達障害がある人が含まれている可能性もあると考えられています。

ひきこもりによって社会参加の回避が長期化すると、社会生活への復帰のハードルも高くなってしまいます。ご両親だけでなくご本人も大きな不安を抱えている場合もあります。

しかし、社会の偏見や無理解、近所の目や、家族内の意見相違があることも少なくないといわれています。そのため支援を受けられずに家庭内で解決しようとするあまり、状況がさらに長期化し解決が難しくなる場合があるのです。


平成25(2013)年の15~34歳(若年層)を対象にした調査によると、日本には推計でほとんど家からでないひきこもり状態にある人が約23.6万人、自分の用事のときだけ外出する準ひきこもり状態の人が約46.0万人、合わせて約69.6万人もの人が広義のひきこもり状態にあるそうです。

平成30(2018)年には満40歳から満64歳(中高年層)を対象にした調査が行われ、ひきこもりの推計数は61.3万人であることが分かりました。若年層と中高年層を合わせると約115万人がひきこもりの状況であると推測されます。
この事態を受け、厚生労働省をはじめ、行政もひきこもりへの支援を推進しています。

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https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000807675.pdf
参考:『ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン』|厚生労働省
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/pdf_index.html
参考:平成26年版子ども・若者白書(全体版)

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