2023年7月25日 06:15
「歩き方が変」「麻痺は言い訳」軽度脳性麻痺の私に向けられた心ない言葉の数々。いじめ、不登校を乗り越え大学生になった今、目標は…
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「麻痺がどうのとか言い訳する奴…」中学校から始まったいじめ
そんな生活が続いて8年目、中学2年生の春のことです。
「またコイツ(=私)と一緒かよ。麻痺がどうのとか言い訳する奴と…」
同じ小学校だった男子のこの一言がきっかけで、別の学区で中学校から一緒になった子どもたちも巻き込んで、いじめが始まったのです。
それは、言葉の暴力だけでなく、登校した私が教室に入れないようにドアをかたくなに開けないなど物理的なものもありました。私自身もいじめのストレスから聴覚過敏の症状が顕著になるとともに、周りに受け入れてもらえないことで人間不信にも陥ってしまいました。
私は音楽が好きだったので、中学に入学したとき吹奏楽部に入部していました。ですが、部活動以外の学校生活でのストレスから心の余裕を失くし、部活にも行けなくなっていました。
ただ、私は部活が好きでした。中学卒業後も吹奏楽を続ける条件で、親に無理を言って楽器を購入してもらったくらい、長く続けたいと思っていました。ですが、このままでは行くことができません。そこで顧問の先生に、学校に行けないときも部活には出させてほしいこと、部活に出たことをきっかけに学校にも慣れていきたいとお願いしたのです。ですが、その思いは届かず、先生からは「学校生活をこなした上での部活でしょ?」と返されてしまいました。
私は、「無理を通してまで楽器を購入したにも関わらず、楽器と距離を置く罪悪感」と「学校を休むといじめっ子から『逃げ』ととらえられ、いじめがエスカレートするのではという恐怖心」、「それでも学校へ行くことがつらくてたまらない」という葛藤の中、ついに、秋から半年間不登校となってしまいました。
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なんとか中学3年生で復帰、その後全日制の高校に進むも、常にいじめのフラッシュバックと闘いながらの日々でした。
つらい中も私は悩み抜いて進路を決め、それを目標に何とかギリギリで高校を卒業しました。
「自分を知りたい!」自分を受け入れるために、発達心理学を学んでいます
私は現在、「発達障害(心理)をもつ自分を理論的に知って受け入れたい」という願いのために心理学部へ進学、発達心理学を中心に勉強する大学生です。
大学生のいまでも、ときどき連休明けや長期休暇明けの登校が怖く感じることがあります。