子育て情報『「歩き方が変」「麻痺は言い訳」軽度脳性麻痺の私に向けられた心ない言葉の数々。いじめ、不登校を乗り越え大学生になった今、目標は…』

2023年7月25日 06:15

「歩き方が変」「麻痺は言い訳」軽度脳性麻痺の私に向けられた心ない言葉の数々。いじめ、不登校を乗り越え大学生になった今、目標は…

また、講義の中ではいじめを取り扱うこともあり、フラッシュバックの可能性もゼロではありません。

あらかじめ講義のテーマが分かっているときは、担当してくださる教授と直接お話をして、「○回目の授業で『いじめ』を取り扱うとのことですが,かくかくしかじか(中学時代のことが)あってフラッシュバックからつらくなって授業どころじゃなくなる可能性があります。そのときは途中退出させていただくこともありますがいいでしょうか?」と説明しています。どの先生からも快く理解を得られています。

いじめは、人にとても暗い、大きな傷を残します。私はこの傷を自分を知ることによって癒し、受け入れ、いつか乗り越えていきたいと思っています。そして、いつかつらい思いをしている誰かを助けることができるように、勉強を頑張っていきたいです。

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イラスト/SAKURA
エピソード参考/Zero

(監修:鈴木先生より)
脳性麻痺は運動障害であり、知的障害ではありません。ただ、一般的には知的障害とてんかんを伴っているケースが多くみられます。周産期に何らかの問題があって脳性麻痺となることが多く、脳の外側に障がいがあると手に、内側に障がいがあると足に症状が出ます。

尖足歩行はASDの初期にも一過性に見られますが、それは重力不安からくるものであり、脳性麻痺とは異なります。ASDからくる聴覚過敏は目に見えませんが、脳性麻痺からくる尖足歩行は目に見えます。音の過敏で不登校になるASDのお子さんが多いことから、両方の障がいについて学年の初めに担任の先生から子どもたちや親たちへ分かりやすく説明してあげることが大切です。一番嫌な音は、怒鳴る声です。突発的な大きな音にASDの子は敏感に反応します。
障がいを持っている子どもに嫌がらせをするのではなく、みんなで協力してサポートできる学校が理想なのです。これこそが文部科学省が提唱しているインクルーシブ教育の原点ではないのでしょうか。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

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