小学校と中学校、合理的配慮はどう違う?先生との面談のコツや持ち物、友達トラブル対処法も【連載ライターさんに聞いてみた!】
「学校の理解を得るために」小学生編
Upload By 丸山さとこ
現在中学生の息子コウは神経発達症があります。そのため、小学校から中学校にかけて、スクールカウンセリングを利用したり担任の先生に支援をお願いしたりすることがありました。今回は、これまでに受けた支援や個別面談について振り返りました。
小学校就学前の息子コウは、主にASD(自閉スペクトラム症)の特性が目立っていました。集団に対する指示が分からない、指示の意図を読み取りにくい、共同注意ができない……などの理由により、集団行動が難しい状態でした。そのため、入学後は個別の声かけや視覚支援(次の予定を壁や黒板に掲示するなど)を行っていただいていました。
コウと合理的配慮について話し合う場として、小学校入学後に通常学級の担任の先生と個別の面談を行う機会をいただきました。それに際し、資料として療育園から頂いた個別支援計画書をもとに『特性・考えられる困りごと・園や家庭でのフォロー』についてA4の紙にまとめたものを持っていきました。
また、2歳ごろからの成長記録や支援方法について書かれたサポートブックも持参しました。サポートブックには、私が書いた成長や対応の記録のほか、保健センターや療育園での面談の記録などもファイリングしてあったため、面談の際の資料としてとても役に立ちました。
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小学校入学後すぐに担任の先生と面談をする機会をいただいたこと、スクールカウンセリングの利用を始めたことはよかったと思います。学校との連携をとりやすくなりました。
毎月1回利用していたスクールカウンセリングでは、特に目立ったトラブルはないときも現状の報告や相談を行うようにしていました。トラブルが起きるとしばらくはその対応に追われるため、日常で気になることが相談できないからです。
ただ、スクールカウンセラーの先生により方針や考えはさまざまなため、対応をお願いしても難しい場合はあると思います。その場合は、医師やソーシャルワーカーなど学校外のアドバイスを参考にしたり、仲介をお願いしたりすることもありました。
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また、小学校で過ごす6年を通じて主に受けていた合理的配慮は、『集団への声かけでは指示が通らないときの個別の声かけ』でした。
そのほかの支援に関しては、学年によってさまざまな状態でした。