双子の息子、2人とも発達障害!?幼少期の集団行動拒否に悩んでいたけれど…【読者体験談】
と思えるようになりました。
Upload By ユーザー体験談
息子たちは人との距離感が近くハラハラする時もありますが、その分さまざまな人と仲良くなれるので、これからもたくさんの人とつながりつくって、楽しい毎日を過ごしてもらえたらと思っています。
イラスト/星河ばよ
エピソード参考/くまごろう
(監修:森先生より)
お母さんが辛抱強くサポートしたおかげで、お子さん達の興味の幅をひろげることができたのですね。さて、子育て中の方からの「集団行動が苦手」というお悩み相談は多いのですが、お子さんが小さいうちは特に個人差が大きい部分ではあります。
興味をひかれるもの、興味の芽生えるタイミングなどは、本当にお子さんによってばらばらだからです。保護者の方から見たら「集団行動ができないのかな?」と不安になってしまうかもしれませんが、「周りのみんながしていること」よりも「自分が本当に興味のあること」を大切にするタイプということもあるのです。
ダンスや紙芝居に興味が持てないとしたら、周りの人に興味がない、聴覚の過敏さがあって音楽や読み聞かせがあまり好きではない、身体を動かすのが苦手、単純にまだ面白さに気づいていない、などいろいろな理由が考えられます。ダンスや紙芝居など、今は興味が持てないとしても、身近にあればいつかは面白さに気がつくかもしれません。
もちろんお子さんの気が向かない時には、無理に集団活動に参加させる必要はありません。
児童館、子ども向けのイベントや療育機関などに積極的に参加して、その中で自由に楽しく過ごせるといいですね。「発達障害があるかないか」や「みんなが興味を持っていることに参加しているかどうか」よりも、お子さん自身の興味の向くことを深め、ひろげてあげるようにサポートをすることが重要なのです。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。