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長男とは全く違った次男の乳幼児期次男かーは長男りーとは3つ違いの兄弟です。妊娠中の経過は良好でしたが、当時は新型コロナウイルスが流行中だったため、家族は出産時の立会いや入院中の面会ができず、孤独な入院期間でした。ですが退院してからは、初めての育児だった長男の時よりも自分の気持ちに余裕があり、楽しんで育児ができていたと思います。かーは赤ちゃんの頃から表情が豊かな子でした。また人の輪の中に入るのが好きなようで、家族(特に母親の私)にスキンシップを求めてくる様子が見られました。当時はちょうど、3歳を過ぎても発語がなかった長男りーが、知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けた頃でした。りーの乳児期とは全く違うかーの様子に、私は「これが定型発達の子の育児なのかな……?」と期待をしていました。定型発達?発達障害?次男の成長に戸惑いもかーの育児が大変だと感じ始めたのは1歳を過ぎてからでした。平均的な時期に歩き始めたかーでしたが、よちよち歩きでどこまでも一人で行ってしまうような、ものすごく活発な男の子だったのです。買い物に連れて行き、ショッピングカートに乗せようとすると激しく拒否。一緒に歩きたがるので仕方なくカートから降ろすと、つないでいる私の手をさっと振りほどき、店内を走り回ります。幸い、私と触れ合っていると安心するのか、抱っこやおんぶは嫌がらない子だったので、買い物にはおんぶひもが必須でした。Upload By かし りりあ店内を走り回るという行動は、幼少期の長男りーにもありました。しかし、りーは自分が楽しいから走る(後ろを振り返らない)という様子だったのに対し、かーは「親が追いかけてくれる」のを期待して走っているように見えました。私がすぐに追いかけずに待ってみると、ピタっと止まって振り返り、私の表情を見ているように感じました。また、かーは手遊びやダンスが好きで、テレビの子ども向けの歌や私の手遊びを楽しそうに真似していました。りーも歌や手遊びが好きですが、自分でやるのではなく、人の歌やダンスを見聞きするほうが楽しいようでした。そういった点もりーとは違い、これも定型発達児の反応なのかな……と、私を迷わせることになります。1歳半まで発語なし……でも「指差し」が希望にUpload By かし りりあかーは1歳半になってもまだ言葉を話すことはありませんでしたが、少しずつ指差しをするようになっていました。この「指差しができる」ということは、私の中ではかなり大きなポイントでした。というのも、長男りーはなかなか指差しができず、1歳半健診で発達を見てもらった際にも、指差しができるようになると言葉の発達につながるということを聞いていたためです。かーは発語こそないものの、りーが1歳半の時にはできなかった指差しができていたので、話せないのは環境の影響か、個人差の範囲かなと考えていました。Upload By かし りりあ1歳半健診では要観察。しかしある日突然……!?そうして1歳半健診を迎えたのですが、その時点でもかーの言葉は出ていなかったので、経過を見ることになりました。しかしある日かーが……Upload By かし りりあ「マンマ」「ママ」と言い出したのです。ごはんの時や私と一緒にいる時に、まるで私に呼びかけているかのように言い続けたのです。うれしさのあまり、かーの経過を見てくれていた保健師さんには「言葉が出たのでこれからはもう大丈夫です!」と伝えました。早速私は「言葉が出る」「言葉が増える」という絵本や玩具を買い与え、かーの好きな手遊びや歌で言葉を引き出そうとしました。しかし、そこからかーの言葉が増えることはなかったのです……。かーのそれからについては、また別の機会に書いていこうと思います。執筆/かしりりあ(監修:鈴木先生より)発語がない場合、初めに否定しなければいけないのは難聴の有無です。先天性のものから中耳炎後の後天性のものまであります。正確にはABR(聴性脳幹反応)という検査で確認できます。難聴以外でも言葉の出方が奥手なお子さんはいます。表出性言語障害と言われており、集団に入ってから発語が増えていくのが特徴です。一般的には2歳までに単語が、3歳までに2語文が出ればいいとされています。難聴がないのであれば、早めに集団の中に入れてあげることもいいかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年01月24日タレントの北斗晶が3日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】北斗晶、ロング革ジャンを復活!5キロ減量で見事に着こなす「ばーちゃん」と綴り、1本の動画を投稿した。孫と手遊びをしている様子が確認できる。表情や態度から察するに北斗晶は孫にデレデレなようだ。孫のすーちゃんも手遊びに反応しており、とても可愛らしい空間が生成されている。 この投稿をInstagramで見る 北斗晶 Akira Hokuto(@hokutoakira_official)がシェアした投稿 この投稿には「すーちゃん可愛い❤デレデレになってる北斗さんも可愛い」などの賞賛のコメントが寄せられている。
2024年12月03日IPU・環太平洋大学・こども発達学科では、6月に「わくわくキッズ・コンサート~IPUのおにいさん先生、おねえさん先生といっしょ~」を、7月に「第2回IPUキッズフェスタ」を開催しました。オペレッタの世界や手遊び、ペープサート、ダンスなどのプログラムを通して、子どもたちは元気いっぱいに歌い踊り、会場内に笑顔が満ち溢れました。わくわくキッズ・コンサート~IPUのおにいさん先生、おねえさん先生といっしょ~6月25日(火)に、東岡山IPUこども園にて、髙﨑ゼミの4年生が5歳児を対象としたイベントを運営しました。耳馴染みのあるメロディが流れ出すと、子どもたちは明るく元気いっぱいに歌い始め、その様子に参加学生も終始笑顔になり、音楽表現の素晴らしさ、楽しさ、喜びを肌で感じることができました。学生は、手遊び、パネルシアター、歌、ピアノ連弾、ダンスなどの成果を振り返り、音楽表現が子どもたちにもたらす影響や効果について話し合い、次の研究発表コンサートに向けて意気込みを新たにしていました。手遊びコンサート東岡山IPUこども園で高校生が保育体験7月6日のオープンキャンパスでは、東岡山IPUこども園で「高校生のための保育体験会」を開催しました。4月に開園した新しい園舎を見学して頂きながら、「こんこんホール」でピアノコンサートに聴き入ったり、歌を歌ったり、パラバルーンで遊んだりと、普段子どもたちが過ごしている空間でこどもたちと同じアクティブな活動の体験を通して、保育の魅力を感じて頂きました。保育体験(オープンキャンパス)第2回IPUキッズフェスタオペレッタ『白雪姫』&『みんなで楽しく、歌って!踊ろう!~』7/13(土)、岡山市北区の西川アイプラザ多目的ホールにて、こども発達学科主催の「第2回IPUキッズフェスタ」が開催されました。第1部『白雪姫』のオペレッタは、こども発達学科1年生が入学してからわずか3か月程の期間で創り上げた企画です。表現することの楽しさを学び、仲間との絆を深めながら、試行錯誤を繰り返して、歌・ダンス・演技・舞台美術、音響、照明など、多様な要素が詰まった舞台を創り上げました。第2部のお楽しみコーナーでは、髙﨑ゼミ・宮原ゼミ(演奏制作や音楽表現研究)の3年生が、手遊び・ペープサート・ダンスなどのプログラムで会場を盛り上げました。子どもたちが元気いっぱいに声を出して楽しんでいる様子がステージから窺え、学生のやる気が最高潮に達し、会場が一体となり、大盛況のうちに幕を閉じました。第1部オペレッタ第2部歌って踊ろう[2024年度]オープンキャンパス | IPU・環太平洋大学 : Login • Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年07月19日音楽を使った発達支援を始めるまでのまゆみ長女のまゆみには、ASD(自閉スペクトラム症)と中等度の知的な遅れがあります。療育へつながるまでの流れは前回の記事にさせていただきましたが、今回は同時期に始めた音楽を使った発達支援のお話です。私は、まゆみがお腹にいた頃から「豊かに生きる一環として、音楽を好きになってくれたらいいなぁ」と思っていました。「この歌を歌うとこんな表情になった」とか、「親子番組のこの歌で揺れていた」とか、まゆみの変化を読み取りながら歌のレパートリーを増やしていくことは私の楽しみにもなっていて、まゆみの発達の遅れに気付き始めた頃もあちこちのリトミックイベントや体験教室に顔を出していました。Upload By にれが、これが親子で泣いて帰ることの連続!参加するどころかその場にいることもできないまゆみの姿にはショックを受けながらも、「集団になると参加できないだけで、この子は音楽が好きなはず」という直観だけはあり、どうしたらその気持ちに応えられるのか分からず無力な気持ちで過ごしていました。音楽を活用した児童発達支援に通い始めてひだまり児童園(仮称)に親子通所を始める直前、相談支援の先生から連絡をいただきました。「音楽特化型発達支援の事業所を設けている楽器店さんがあるんです。まゆみちゃんは音楽が好きだとおっしゃっていたので……こちらもどうですか?」もちろん二つ返事でお願いしました。一般のリトミック教室には参加できなかったまゆみも、発達支援という枠組みでなら音楽を楽しむことができるかもしれない。そんな期待に胸を膨らませて、まゆみと二人で音楽を活用した児童発達支援事業所「ぴあちぇ~れ」(仮称)の扉を叩きました。当時1歳8ヶ月のまゆみには同年代の生徒さんがおらず、個別療育でのスタート。先生方はあたたかく迎え入れてくれて、とことんまゆみに合わせたプログラムで対応してくれました。最初は入室拒否して『大文字泣き』していたまゆみも、次第に「どうやらここは楽しい場所らしい」と気付いたようで、3回目くらいからは自分でドアを押して入ろうとしていたように記憶しています。重いガラスのドアで、しかも引くタイプだったので押しても開かないのですが、進んで入ろうとしてくれる姿が嬉しくて涙が出ました。音楽を使った発達支援の内容Upload By にれ1)まずは教室の隅に用意された小さな椅子を親子で運び、着席できたらご挨拶です。「今日は○月○日○曜日、お天気は○○。よろしくお願いします」という先生の声にはあまり反応しませんが、その後の「はじまりの歌」では、渡されたタンバリンをリズムよく鳴らしたり振ったりしていました。この歌は毎回同じなので、「これからはじまる」という導入のサインにもなっていたのだと思います。2)歌・楽器遊びでは、毎回違う歌と楽器が用意されます。1曲につき数種類の楽器が並べられ、そのうち1つを選んで先生のピアノ・歌に合わせて自由に演奏を楽しみます。カスタネットや鈴といったお馴染みの楽器に加え、ウインドチャイムやスリットドラム、カホン、セミーヤといった珍しい楽器も。鳴らしてみたい楽器が複数あるときは同じ歌でもう一度トライできたり、柔軟に対応していただきました。3)2~3曲、歌と楽器を楽しんだあとは、形の違う4つの太鼓を用意します。大きな太鼓、平べったい太鼓、細長い太鼓、小さな太鼓……音の違いや感触の違いを楽しみながら、こちらもピアノに合わせて手やマレットで演奏を楽しみます。4)その次は、細長い太鼓だけを教室に残して体を動かす遊びです。太鼓の周りを、ピアノの調べに合わせて走ったり歩いたりしながらグルグル回ります。やがてグループ療育にも参加するようになると、年齢や参加人数に合わせて「音が止んだら太鼓を叩く」「名前を呼ばれた人が太鼓を叩く」などバリエーションが増えていきました。5)太鼓をしまうと、回によって内容は変わりましたがリラックスできるような遊びが多かったと思います。まゆみを仰向けに寝そべらせた状態で行う手遊びを教えてもらったり、リトミックスカーフを使う遊びなどを教えてもらいました。6)終わりの挨拶と歌も毎回同じなので、まゆみにとって「これでおしまい」というのが分かりやすかったようです。教室内をウロウロしていても、終わりの歌が始まると先生の前に戻ってくるようになりました。まゆみの変化まず驚いたのは、楽器を選んだことでした。二択でも「選ぶ」という行為が難しいまゆみにとって、並べられたものから一つを手に取るだけでも珍しいことでした。選んだすぐあとでほかのものが気になって手を伸ばしたりしてしまう姿は今も見られますが、少しずつ「選ぶ」「順番」の概念を学んでいってくれているように思います。さらに、表情が乏しかったまゆみが、太鼓の周りを走りながら満面の笑みを見せてくれたことも衝撃でした。リラックスタイムで、たくさんの造花の花びらをまき散らしながら嬉しそうに寝そべっていた様子も忘れられません。Upload By にれ一番の変化は、教わった手遊びを家でも繰り返すうちにまゆみから催促してくれるようになったことです。一緒に遊びたくてもまゆみが受け付けてくれない日々が続いていた中で、初めて「わが子と遊んでいる」という実感が持てました。あまりに嬉しくて、自宅用に買ったリトミックスカーフがボロボロになるほど相手をしました。触れ合いが増えていくにつれてまゆみの表情が柔らかくなっていき、笑顔が増えていきました。振り返りと、現在ぴあちぇ~れさんには音楽を通して「楽しい」という感覚を育ててもらえたのではないかと思います。そうして1年4ヶ月ほど楽しく通わせてもらいましたが、まゆみが3歳になる直前に一旦卒業することになりました。メインとなる療育先を移って単独通所を始めることになり、平日昼間の予定が埋まることになったためです。それから2年ほど経ったまゆみ5歳3ヶ月のとき、ぴあちぇ~れから「金曜夕方のクラスを開設することになったのでいかがですか?」と連絡がありました。またも二つ返事でお願いし、まゆみは2年4ヶ月ぶりに音楽を使った発達支援を再開しました。ぴあちぇ~れが楽しい場所だと覚えていたまゆみは、入るなり大興奮!……復帰第1回目はひたすら跳ね回っているうちに終わってしまいました……。それから数ヶ月通い続けていますが、楽しすぎて動き回ってしまうことが多く、なかなか身を入れて参加とはいかない日が続いています。けれど、音楽が好きという気持ちはまゆみの中で育っているようで、家では自分からピアノに向かったり、クリスマスプレゼントにハープを欲しがるような女の子に成長しました。コミュニケーションは相変わらず独特で何かを教えることは難しいのですが、いつの間にか一人で覚えた『きらきら星』や『ハッピーバースデー』を演奏してくれます。これも、楽しく楽器に向かう気持ちを音楽を使った発達支援が種まきしてくれたからかもしれません。まゆみが音を楽しむ様子を、これからもじっくり見守りたいと思います。Upload By にれ執筆/にれ(監修:室伏先生より)にれさん、音楽を使った発達支援の内容や、まゆみちゃんがそれらを楽しむご様子について詳しく共有くださり、ありがとうございました。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは、周りの方との関わりに興味が向きにくい傾向にありますが、音楽を使った発達支援には、音楽を使った関わり遊びやふれあい遊びを通して、ご家族や支援者との関係性の改善や、コミュニケーションスキルの向上によい影響があることが分かってきています。そのほかにも、聴覚過敏のお子さんがさまざまな楽器の音に楽しく慣れることができたり(感覚過敏のお子さんにとってさまざまな刺激を受け取ることを楽しめるというのは貴重な機会です)、音楽に合わせて体を動かすことで運動能力の向上なども期待できます。これらは、お子さんがこの活動を楽しめる場合に得られる効果です。好きなもの、好きな遊びはお子さんによって異なりますので、その子の趣向に合わせた療育や活動の場を選ぶことができるといいですね。前の記事はこちらUpload By にれ(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年07月19日通級指導教室に通うADHD(注意欠如多動症)傾向の一卵性双子の息子たちわが家には小学5年生の一卵性双生児の男の子がいます。生後6ヶ月でハイハイを始めた頃からその動きの激しさに「多動では?」「もしかして発達障害があるのでは?」とずっと悩んでいたのですが、保育園、幼稚園の先生からは「大丈夫ですよ」と言われ続けていました。ですが就学後すぐ、弟の担任の先生から「指示が聞き取れていないことが多いです。また、なわとびなどできないことがあると癇癪が出るので、通級指導教室をおすすめします」と言われWISC-Ⅳを受け、小学1年生の終わりから通級指導教室に通っています。また、遅れて兄も同じように指摘をされ、小学2年生から通級を開始しました。診断は受けていませんが2人ともADHD(注意欠如多動症)、さらに弟の方にはASD(自閉スペクトラム症)の傾向もあると感じています。そんな息子たちが1歳、2歳の時、感じた違和感をお話したいと思います。児童館の1歳児教室で1年間全く踊らなかった息子たち息子たちが1歳になった頃、地域の児童館の1歳児教室に入りました。週1で15名程の1歳児が保護者と一緒に手遊びや工作、ダンスなどを集団で楽しむところです。教室初日、息子たちは場所見知りが全くないためサササーっと教室入り、部屋の中をぐるぐる走り回りだしました。(止めなきゃ!)と焦った私が目にしたのは、保護者の膝の上に座って待っているお子さんたち。(すごい!みんなちゃんと待ってる!)と驚きながら、一人を追って抱っこし、もう一人を捕まえようとしたところ、児童館の先生が「いいのよ~。好きに走ってて」と声がけをしてくれ、もう一人は先生が見てくださることになりました。いつも息子2人を一人で見ていたので、なんてありがたいことだと感動しつつ、教室がスタートしました。Upload By ユーザー体験談まず手遊びが始まりました。先生がゆっくり手本を見せてくれるのですが、息子たちは先生の方を全く見ません。周りの子は手を叩いたり反応しているのに……と不安を感じました。そして次に明るい幼児向けの曲が流され、それに合わせて踊ろうということになりました。ほかのお子さんは、楽しそうに足踏みをしたりして踊っているのですが、息子たちは踊ろうという素振りもありません。耳を抑えながら、嬉しそうに「キャー」と声を上げ、教室を何周か走り、そのまま二人で教室を出ていってしまいました。私と児童館の先生が追いかけると、おもちゃのある部屋に駆け込んでいった2人。先生も「おもちゃで遊びたいみたいだから、今日はここにいましょうか」とおっしゃってくださったので、そうすることにしました。初日だから仕方ないよね……と思いましたが、この後1年を通して息子たちは一度も踊ることはありませんでした。音楽が鳴ると教室の外に走って出ていってしまうのです。私も諦めて一緒に教室から出て、ほかの子どもたちが活動をしている音を遠くに聞きながら、別室でおもちゃで遊ぶ息子たちを暗い気持ちで見ていました。Upload By ユーザー体験談歌を聞く、紙芝居を見るなどができない。保育園では「集まりが苦手そうね」と配慮1歳児教室で感じた「じっと座っていられない」「先生の指示を全く見ない」ことに不安を覚えていた頃、保育園での一時保育を始めました。当時フリーランスで働いていたため、その作業時間を確保するため週1~2回預かってもらうことになったのです。その保育園は、一時保育クラスの先生が2人、一時保育の子どもは1日4人までしか受け入れない体制をとっていたため、かなりきめ細かく対応していただけました。一時保育の先生は息子たちをよく見てくださり、集団行動が苦手だということにすぐ気づいてくださいました。先生から「少人数相手に紙芝居を見せると見るときもあるのですが、大勢がいる場所で紙芝居を見たり、歌を聞いたりするのは嫌みたいです。じっとしていられなくて、外に逃げていってしまいます。大人数の集まりが苦手なのかもしれません。そういう時は無理に参加させず園庭で遊ばせてもいいですか?」と聞かれました。私は先生に1歳児教室でのことを話し、「2人とも多動ではないでしょうか。発達障害かもしれないと思っていて……」と聞いたのですが、「まだ1歳ですし、そんなに気にすることはないと思いますよ。元気でいいじゃないですか」とのこと。そういうものかと思いつつ、3歳で別の幼稚園に入るまで集団行動的なイベントがある時間は、2人だけで園庭で遊ぶのが決まりになりました。もう集団行動は無理だと諦めた私。でも3歳になって……その後も子育て支援施設で絵本と音楽を合体させたショーを見たり、子ども向けの美術系のイベントに参加したり、児童館でリトミックをやってみたりといろいろ集団行動をするような場所へ行ったのですが、どれにも参加してくれず、私は走り回る息子たちを捕まえるばかり……。また親子スイミングへも通っていたのですが、準備運動を拒否し一人で即プールに入ろうとするのをいつも止めていました(コーチにはよくフォローしていただきました……)。私は(これはもう諦めよう……。集団行動が苦手なら、無理に参加する必要はない)と思うようになりました。しかし、息子たちが3歳になった頃、変化があったのです。息子たちが大のお気に入りの場所の一つに室内アスレチックが豊富な市営の子どもの遊び場がありました。そこではいつも決まった時間に手遊びと紙芝居が始まります。アスレチックで遊んでいる子どもたちはそれが始まるとみんな集まって、手遊びをし紙芝居を見るのですが、息子たちは決して参加せず、アスレチックで遊び続けていました(みんなが紙芝居を見ている背後で駆け回っていました)。しかし3歳のある日、突然長男が紙芝居の真ん前にちょこんと座り、紙芝居を見だしたのです。その姿に私はびっくり!今まで声がけをしても一度も見なかったのに、いきなりどうして!?しかし、その日を境に長男はその遊び場で紙芝居が始まると必ず見るようになり、また弟もそれから1ヶ月ほど後から一緒に見るようになったのでした。Upload By ユーザー体験談「集団行動ができない」と悩んでいたけれど……それからというもの、息子たちは紙芝居が大好きになり、大きなイベントのショーなどにもがぜん食いつくようになったのです。おそらく、それまでは手近にある遊びたいものに目を奪われていて、それ以外のもの(紙芝居など)に気づいていなかったのではないかと思っています。その後、2人とも幼稚園に入園し、遠足や運動会といった集団活動もできるようになりました。また、入園後もリトミックにはなかなか参加できなかったのですが、年少の終わり頃から喜んで参加するようになりました。小学校入学後は通級指導教室に通いつつ、一斉指示が入りづらい面はあるとはいえ集団活動に大きなトラブルもなく小学5年生になりました。0歳、1歳の頃に感じた「多動かも」「発達障害かも」というのは間違っていなかったとは思います。ですが、「集団行動ができない」と悩んでいたのが嘘のように、学校が好きで、遠足を楽しみにしたり、運動会のダンスも(不器用なので上手く踊れないのですが)楽しそうにやっています。今は「苦手なものはあるけれど、この子たちの得意を伸ばせればいいのかな」と思えるようになりました。Upload By ユーザー体験談息子たちは人との距離感が近くハラハラする時もありますが、その分さまざまな人と仲良くなれるので、これからもたくさんの人とつながりつくって、楽しい毎日を過ごしてもらえたらと思っています。イラスト/星河ばよエピソード参考/くまごろう(監修:森先生より)お母さんが辛抱強くサポートしたおかげで、お子さん達の興味の幅をひろげることができたのですね。さて、子育て中の方からの「集団行動が苦手」というお悩み相談は多いのですが、お子さんが小さいうちは特に個人差が大きい部分ではあります。興味をひかれるもの、興味の芽生えるタイミングなどは、本当にお子さんによってばらばらだからです。保護者の方から見たら「集団行動ができないのかな?」と不安になってしまうかもしれませんが、「周りのみんながしていること」よりも「自分が本当に興味のあること」を大切にするタイプということもあるのです。ダンスや紙芝居に興味が持てないとしたら、周りの人に興味がない、聴覚の過敏さがあって音楽や読み聞かせがあまり好きではない、身体を動かすのが苦手、単純にまだ面白さに気づいていない、などいろいろな理由が考えられます。ダンスや紙芝居など、今は興味が持てないとしても、身近にあればいつかは面白さに気がつくかもしれません。もちろんお子さんの気が向かない時には、無理に集団活動に参加させる必要はありません。児童館、子ども向けのイベントや療育機関などに積極的に参加して、その中で自由に楽しく過ごせるといいですね。「発達障害があるかないか」や「みんなが興味を持っていることに参加しているかどうか」よりも、お子さん自身の興味の向くことを深め、ひろげてあげるようにサポートをすることが重要なのです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年07月03日家族3人でイタリアへ(※画像は土屋太鳳さんオフィシャルブログより)昨年1月1日に結婚を発表した土屋太鳳さんと片寄涼太さん。昨年8月末には、夫婦そろって第一子の誕生を報告しました。このたび、イタリア・ミラノで行われた「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」2025年春夏メンズコレクションのショーで、フロントロウに並んでショーを体験した2人。結婚を発表してから夫婦そろって公の場に出るのは初めてで、大きな注目が集まっています。さらに今回は、生後10カ月の赤ちゃんも連れて家族3人での訪伊。「FASHIONSNAP」がInstagramで公開した動画では、片寄さんが赤ちゃんを抱っこし、土屋さんが我が子の顔を覗き込んでおどけたり、歌いながら手遊びをしてあやしたりしながら見せる柔らかいの表情が本当に素敵です。夫婦そろってのフォトセッションでは、手をつないだり腕を組んだりと仲睦まじい様子でした。家族3人そろってのイタリア滞在について、「安心する存在が近くにいるということが日常なんだけど非日常と混ざっていて、とても不思議な気持ち」と話した片寄さん。華やかなミラノコレクションへの参加に土屋さんは「家族全員でシンデレラになったような気持ちです」と笑顔。「家族でいつか本物の石畳のヨーロッパを歩けたらいいなというふうに思っていたので、こんなにも早く夢がかなうとは思わなかったですし、何よりも、こういうふうに結婚して小さな命に会うことができて、みんなで来ることができたというのは、アルマーニさんから心の翼をいただいたような気持ちです」と話していました。1歳前でも言葉はわかり始める?土屋さん片寄さん夫婦のお子さんはまもなく1歳となります。公開された動画では土屋さんの動きに合わせて手を叩いたりする様子が見られましたが、この時期の赤ちゃんはどのような発達段階にあるのでしょうか。生後10~11ヶ月の赤ちゃんは、ハイハイやつかまり立ちが上手になり、つたい歩きが始まる子もいます。後追いや大人の真似っこなど、情緒面での発達も目立つようになり、大人が言っていることを理解するようにもなります。「0歳だからまだ大人の言葉なんてわからないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、このくらいになると意味のある言葉はまだ話せずとも、ほとんどの子が大人が言うことはある程度理解できるようになります。たとえば、「ちょうだい」と言って手を出すと持っているおもちゃなどをわたす、「ごはんだよ」と呼べば自分のダイニングチェアに座ろうとするなど、単語と行動の繋がりがなんとなくわかるようになります。意味のある単語が出るまでの大切な段階なので、意識的に話しかけてあげられるといいですね。このころの赤ちゃんは、周囲の音にいっそう反応するようになりますし、音楽には特別な興味を示すことが多いです。楽しい音楽が流れると喜んで腕やお尻を振ったり、楽しそうに声をあげたりするでしょう。大人も一緒に踊ってあげたり、歌に合わせた手遊びなども喜びます。語りかけや遊び方の工夫など、ママやパパも楽しみながら成長を見守れるといいですね。参照:生後10ヶ月の赤ちゃんの体重、発達をチェック!3回食、つたい歩きや後追いは?【医師監修】【医師監修】生後11ヶ月の赤ちゃんの特徴4つ!つたい歩きや立っち、言葉の理解は?
2024年06月21日痛みでは泣かず、跳ねるような動きがみられた幼少期わが家の長男りーは、赤ちゃんの頃から泣き声がとても大きい子でした。お腹が空いた時には特に激しく泣いていました。しかし頭をぶつけるなど痛い思いをした時にはあまり泣かないので、不思議に思っていました。Upload By かし りりあそして1歳を過ぎた頃、今思うと気になる動きをしていました。興奮すると跳ねるように、座った状態から、立膝になる動作をするのです。当時は「変わった動きをするなあ」「かわいいなあ」程度にしか思ってませんでした。しかしこの行動、今のりーの飛び跳ねている様子とそっくりで、りーの特性と関係があるのかなと思っています。Upload By かし りりあ聞こえているはずなのに……名前を呼んでも、手遊びにも反応なし同じ頃「そろそろ、りーとやりとりの遊びができるかな」と思っていました。名前を呼んでみたり、りーの手をとって一緒に手遊びをしたりと誘いかけていました。しかし、りーは私を見るだけで、特に反応はありませんでした。もしかして、私の声が聞こえていないのかな?とも思ったのですが、テレビ番組の歌には反応しているので、聴力の問題ではなく私の遊びに興味がないのかと思っていました。そのため、りーの興味を引きそうな手遊びや人形遊びなどをいろいろ試して、何度も誘いかけてみましたが、反応はいまいちでした。1歳半健診での医師の言葉にショック。親子療育を提案されたけれどそして迎えた1歳半健診。りーは保健師さんの問いかけにも指差しはなし、指示に対しても反応しませんでした。待っている間は姿勢を保てず、椅子の上で寝転がろうとするりーを何とか支えて、小児科医の先生の診察となりました。いつもと違う環境でキョロキョロあたりを見まわしたり、あちこち動くりー。そんな様子を見て先生は「この子は落ち着きがない」とひとこと。そんなつもりはなかったのかもしれませんが、その時の表情や言い方は、当時の私たちには冷たく、また突き放されたように感じました。初めての育児で不安な中、ショックが大きかったのかもしれません。そこからははっきりと覚えてはいませんが、一緒に参加していた夫が話を聞き、対応してくれました。その後、発達相談の担当の方にも診てもらい、りーが理解しやすい方法をアドバイスしてもらいました。その方法とは、お菓子や飲み物などを実際に見せて、本人に欲しいものを選ばせるというやりとりをしていく、というもの。実際行ってみると、最初は全てのものに手を伸ばしていたりーですが、少しずつ欲しいものを選ぶようになりました。Upload By かし りりあ最後に、「こういったものもあります」と親子療育の案内を受けました。週に2回、午前中の療育。フルタイムで働いている私たちにとっては、時間的になかなか難しいものがありました。そのため、夫婦で相談した結果、まずは家でできることをやってみて、幼稚園入園までに変わらなければ、療育を考えていくということになりました。安心できる情報にすがる日々。それでも不安は消えず、頼った先はUpload By かし りりあこの頃の私はインターネットで自分の安心する記事ばかり見ていました。「3歳から話しはじめました」「不安だったけど話し出したら2語文、3語文あっという間に話しています」などの記事を見て、「りーは今その時期じゃないだけ」「発達がゆっくりだけどすぐに追いつくはずだ」と自分を無理やり安心させていました。こうして無理やり自分自身を安心させている半面、「この子は何かあるのかもしれない」という気持ちがなくなったわけではありませんでした。私たちの住んでいる地域には児童発達支援の施設が多くありません。万が一のことを考え、知り合いの児童発達支援施設の先生へ連絡しました。その先生はこちらの事情を話すと温かく迎えてくれ、りーが利用することになるかも、ということも快諾してくれました。この先生との関わりで、私とりーの世界が大きく広がっていくことになったのですが、りーのその後についてはまた別の機会に書かせていただきます。執筆/かしりりあ(監修:初川先生より)長男りーくんの幼少期のエピソードをありがとうございます。発達や様子に気になるところはありつつも、それが何であるか、そしてどうやって「やりとり」をしていくかが見えない。そんな時期のお話でした。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんには感覚の過敏などがあることは昨今よく知られていますが、過敏と同様に鈍麻もあります。熱が出ていることに気づかない、痛みに鈍感である。感覚としての鈍感さを呈するものがあるということです。あるものは過敏で、あるものは鈍くて。そうしたこともあるでしょう。感覚鈍麻がみられる場合は、体調の変化やケガがみられた時にお子さん本人から訴えが出づらいこともあり、周囲の大人はそのあたり気を配ることが必要です。お子さんへの療育は早期であるほうがよいとされていますが、仕事の状況や地域的な課題などで実際療育を受けられるかどうかはご家庭で判断してゆくことになります。夫婦で話し合って決められたとのこと、よかったです。話し合える家族や親族、地域の支援者がいることは何よりです。インターネットでさまざまな経験談がシェアされる時代。実際にはお子さんの状況やお子さんの周辺状況はかなりケースバイケースなのですが、不安から検索してしまうこと、また自分にとって救いとなるような情報ばかり見てしまうこと。よくあると思います。ただ、本当にこうしたことはケースバイケースで、目の前にいるお子さんがどのような発達経過をたどるかはインターネットを見ていてもどうにも分からないものです。継続的に相談でき、お子さんの様子を見て介入(療育など)してくださる、いわば子育ての伴走相手としての支援職が近くにいるといいなと感じます。かしさんにはお知り合いの児童発達支援施設の先生がいらしたこと、何よりです。近くに相談相手がいない、という場合には自治体の子育て支援センターや療育センターなどにそのあたり相談いただけると、さまざまな情報を集めることができると思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年05月24日握力が弱く、クレヨンがうまく持てない。創造性が弱く、特にお絵描きが苦手だった時期今思えば、赤ちゃんの頃から物をつかむことがあまりなかった息子。手のひらに感覚過敏があり、何かをつかむときもよく指先だけでつかもうとしていました。握る力も弱く、1歳半でスプーンを握るのがやっとな状態でした。そんな息子でしたが、私自身が絵を描くのが好きだったこともあり、積極的に遊びに取り入れていました。握りやすい大きめのクレヨンを買ったり、当時息子が好きだったキャラクターの塗り絵を買ってみたり、電車の絵を私がお手本に描いてみたりしましたが、効果は今ひとつ……。握力の弱い息子はどんなに濃い色のクレヨンでも、消えてしまいそうなか弱い線を2~3本描くだけでした。そもそも息子は創造性を育むような遊びもあまり好きではなく、お絵描きはもちろん、粘土遊びや砂遊び、ブロック遊びもすぐに飽きて5分と続かなかったように思います。お絵描きも、すぐにクレヨンを転がして遊んでいることがほとんどでした。Upload By 海乃けだまお絵描きは苦手だけど色に興味が出てきた時期お絵描きを好きになってもらえたら……と思いながらも、息子が苦手なら仕方ないとあまりお絵描き遊びをやらなくなっていった2歳頃、喃語ではあるものの単語を少しずつ話し始めていた息子は色に興味が出てきたようでした。同じ色のおもちゃを集めて同じ色のカップに入れたりして遊ぶ姿が多くなったので、ものは試しに、色と数字と動物が一緒になっているおもちゃを導入しました。しばらくは数字を無視して色のみを合わせて遊んでいましたが、そこから徐々に数字にも興味を持つようになりました。2歳半から通い始めた療育でも、毎日数字を目にしていたので(視覚支援で朝のお集まりの際に1~6くらいまでの数字を振ったおおまかなスケジュールを一緒に聞いたり、手遊びでも数字を取り入れたりしていました)、療育での影響も大きかったと思います。数字大好き炸裂期療育の活動の際に、絵本の時間の前に数字を数える手遊びがありました。もともと歌や音楽が好きだった息子はその手遊びも大好きになり、3歳になる頃には一緒に歌って手遊びをしていました。その手遊びから、数字の1が指1本、数字の2が指2本と、数字の概念も少しずつ分かるようになっていき、3歳半になる頃には物の数を数えることもできるようになっていました。数字が読めるようになると、数字大好き炸裂期が到来したようで、毎日毎日数字のパズルで遊んでいました。この時の息子は「分かる=楽しい」に結びついたような瞬間だったのかな、と今では思います。数字が大好きになったことで、視覚支援もしやすくなりました。スケジュールを数字で順番に説明すると、その順序を覚えてその通りに動いてくれたり……こんなにスムーズに事が進むのかと感動したほどです(笑)。お絵描き遊びが苦手なのは変わらずでしたが、この頃には色好きが高じて7色で虹を描くようになっていました(それ以外の絵は全く描きませんでしたが……(笑)。そんな虹ばかり書いていた息子ですが、4歳を過ぎたある時、数字らしき文字を書き始めたのです!!ここぞとばかりに褒めちぎり、書くこと、それが誰かに伝わることの楽しさを感じてもらいました。そこでいい気分になったのか、お絵描きの時には必ず数字を書いてくれるようになり……この機会を逃すものかと私もパパもおじいちゃんもおばあちゃんもやたらめったら褒めちぎりました(笑)。Upload By 海乃けだま数字からひらがなへ。これなんて書いてあるの?期襲来数字が読めるようになると、街中の看板や公園の注意書きをよく見て質問してくるようになりました。「ママ、これなんて書いてある?」1日に何十回と繰り返される質問に、私は読み聞かせロボットと化して答え続けました。5歳で療育園から幼稚園に転園する頃には、ひらがなの半数くらいは読めるようになっていました。幼稚園転入後は先生やお友達の影響もあり、半年ほどでひらがなもカタカナも(濁点がついているものも)読めるようになりました。数字を書いていたことで、絵を描くことへの苦手意識も低くなり、この頃には車の絵やパパやママの顔をよく描いてくれるようになっていました。ひらがなは初めは大きくなぞり書き、次に小さくなぞり書き、そして見本を見ながら書く、見本を見ながら枠内に書く……と療育でも練習していました。現在は見本の字を見ながらではありますが、自分の考えた文章を自ら紙と鉛筆を出してきて書いています。絵を描くことで指先を動かす練習になり、物の形をじっくり見るようになり、その結果がひらがなを描く土台となったように思います。字を書くことに自信がついた今では、お友達や先生に「お手紙書くね!」とうれしそうに話しています。Upload By 海乃けだま執筆/海乃けだま(監修:新美先生より)お絵描きにも興味がなかった息子さんが、成長に伴い興味が移り変わると共に、書くことに取り組めるようになった経緯を詳しく教えてくださりありがとうございます。どのような活動でも、興味を持ち始める時期や、興味の対象は人によってまちまちなので、お子さんによっては、適齢と言われる時期になっても興味を示さず乗ってこないことはありますね。海乃さんは、興味を示さない時にはそれほど無理強いすることなく、息子さんが興味を持ったものにしっかりつきあい、ここぞとばかりに褒めて、反応していかれたことがとても素敵だと思いました。そうした関わりの中で、息子さんの興味が少しずつ広がり、文字を書くことにつながっていったのですね。筆圧が弱い、不器用といったことが気になる時、普段の遊びのなかで、本人が興味を持ったことを足掛かりに手先を使う活動を増やしていくのはとても良いと思います。家庭の中だけでは興味が広がりにくい時、療育やリハビリは興味の幅を広げるきっかけを意図的に提供してくれる場になるかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月15日生後1カ月ごろから、息子は夜寝るとき誰かに抱っこをされないと眠りにつかなくなりました。そのまま習慣になってしまい、生後3カ月ごろになっても息子は抱っこをしないと寝ませんでした。誰かが抱っこをしないと寝られなかった息子だったのですが、ある日私は驚きの光景を目の当たりして……!? 抱っこをしないと寝ない息子は生後1カ月ごろから夜は寝ぐずりするようになり、誰かが抱っこをしないと深く寝つけなくなってしまいました。私は、まだ生まれて1カ月だから抱っこされているという安心感がないと眠れないのかなと考えて、抱っこをしながら息子を寝かせていました。 息子は私が抱っこをしてから10分ほどで目を閉じるのですが、そのままベッドに寝かせると泣いて起きてしまいます。そのため、毎晩1時間ほど息子を抱っこして深い眠りについたことを確認してからベッドに寝かせていました。 寝かしつけをラクにしたい息子が生後3カ月になったころから、私は大きくなってきた息子を抱っこして寝かしつけることが大変だと感じるようになりました。私はこのままでは息子は抱っこをしないと寝ない子になってしまうと思い、抱っこをしなくても寝かしつけられる方法を探しました。 まず私がはじめに試した方法は、動画サイトで検索して見つけた心音を息子に聞かせることです。私は心音を聞かせるだけで寝かせられるなんてすごいラクになると思いましたが、息子には効果がありません。次にバウンサーで息子を寝かしつけたあと、ベッドに移動させてみようとしましたが、バウンサーでも寝ませんでした。 試行錯誤の末に見つけた方法良い方法が見つからない中、私は息子を抱っこして寝かしつけることに疲れてしまいました。ある晩、疲れた私はただ息子とともにベッドに横になり、息子が好きな手遊びをしながら遊んでいました。いつものように手遊びを見始めた息子ですが、ふと気付くと寝ていたのです。次の日も私は息子と一緒にベッドに横になり手遊びをしてみました。 遊び始めてから30分くらいで息子は泣き始めてしまいましたが、そのあと抱っこをするとすぐ寝ついたのです。ベッドで一緒に横になり、遊びながら息子が寝るのを待つようにしてみるとラクに寝かしつけられるようになりました。そして、生後4カ月には抱っこをしなくても息子は寝られるようになりました。 今思い返すと、息子を寝かせられれば自分の時間ができるので、頑張って寝かせようとし過ぎていたなと思います。部屋を暗くして、一緒に遊びながら息子が眠くなるのを待つべきだったと気付きました。赤ちゃんに合った寝かしつけの方法を見つけられると、ラクに寝かせられるようになると学んだ出来事です。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:佐藤ふみ
2024年03月06日~にじのかけはしプロジェクト~府中の森公園では2月7日(水)に、「にじのかけはしプロジェクト」の一環として出前保育「ちびっこどんぶり」を開催いたします。今回は東京工学院保育科の学生が子ども達と一緒に楽しめるプログラムを企画しました。リズム体操や季節にあった手遊びといった発達段階に合わせた身体を動かす遊びで、遊具とは違った遊びが楽しめます。ぜひお越しください。「にじのかけはしプロジェクト」について府中の森公園の遊具広場は、令和3年10月に「誰もが楽しめる遊具広場」としてリニューアルオープンし、たくさんの方にご利用いただいています。その一方で、利用を希望する方々から、「公園にでる勇気が出ない」「うちの子が受け入れられるか心配」といったお声があがっていることも事実です。不安を持っておられる方々が来園するきっかけとなり、公園に通いやすくなるようになってほしいという思いから、府中の森公園では「にじのかけはしプロジェクト」として、地域の方やボランティア団体にもご協力いただき、手遊びや絵本の読み聞かせなどを通して、みんなで遊び、保護者同士をつなげる交流の機会を創出していくことを目標としています。にじいろ広場オリジナルキャラクター「にじーな」もり公園コースター出前保育「ちびっこどんぶり」詳細出前保育イメージ(提供:東京工学院専門学校こども学科・幼児保育学科))保育士、幼稚園教諭、小学校教諭免許取得を目指す東京工学院保育科の学生の演習と地域の子育て応援を掛け合わせ、未就学児とその保護者を対象にリズム体操や季節にあった手遊びなどの遊びを子ども達と一緒に行います。今回は白いトランポリンの「マシュマロ君A・B」を使用した遊具体験会も実施いたします。トランポリン「マシュマロ君A・B」開催日時2024年2月7日(水)11時~11時30分※雨天中止。中止の場合は前日の15時までに、府中の森公園サービスセンターのX(旧Twitter: )にてお知らせいたします。場所都立府中の森公園遊具広場付近参加方法当日、もり公園にじいろ広場にお集まりください。協力子育て応援サークル「ちびっこどんぶり」東京工学院敷地内にある認可保育園「東京工学院きしゃぽっぽ保育園」の子育て事業と、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭免許取得を目指す本校保育科の学生(有資格の学生を含む)の演習を掛け合わせ、地域の子育て応援として、未就学児とその保護者を対象に楽しいイベント企画、運営を行っています。【子育て応援サークル「ちびっこどんぶり」】 府中の森公園について都立府中の森公園は、府中基地跡地の一部を整備して作られた総合公園です。地域における総合文化・レクリエーションの拠点となっています。また、災害時の避難場所や大規模救出救助拠点候補地として、防災上の重要な役割を担っています。園内には、300mの桜並木「花のプロムナード」をはじめ、ジョギングコース、野球、テニス、サッカーなどの充実したスポーツ施設や、遊具広場や水辺の広場などがあります。また、著名作家による彫刻が11体配置されているほか、園内の府中市美術館、近隣に府中の森芸術劇場があり、いこいの場所としてだけでなく、スポーツ、文化施設を楽しむことができます。[所在地]府中市浅間町一丁目、緑町二丁目、天神町二丁目[交通案内]・京王線「東府中」下車徒歩10分・JR中央線「武蔵小金井」から京王バス(一本木経由)府中駅行き「天神町二丁目」下車[問い合わせ先]府中の森公園サービスセンター〒183-0001府中市浅間町1-3-1TEL 042-364-8021(開所時間8:30~17:30)地図 : 府中の森公園公式HP : 府中の森公園公式X(旧Twitter) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月26日生後2カ月の子どもを連れていつも行くスーパーに訪れた際に、見知らぬおばさんに声をかけられたママのエピソードをご紹介します! まさかの大後悔…8月の炎天下の日。私は生後2カ月の子どもを連れていつも行くスーパーに行きました。すると急に「暑い中、お疲れさまです」とおばさんからペットボトルの水を差し出されました。私は一瞬何か分からなかったのですが、話を聞くと「近くの公民館で母子向けの手遊び会を開いているので少し見にこないか?」ということでした。 産後、友だちにも会わずだったので気分転換にと思い着いていくと宗教の勧誘が始まり、「興味がないので帰る」ということを伝えると「子どもがまともに育たなくなる」などと言われました。「怖いのですみません」と謝り続けやっと帰宅。 このことを夫に話すと「知らない人に着いていかない」とお叱りを受けました。今後同じ経験をする人が少しでも減るように市役所に連絡すると、他の方からも同様の連絡を受けていたようでした。 ♢♢♢気分転換のために「手遊び会を開いている」と言ったおばさんについていったママ。公民館などで、子どもやママたちが交流できる場を設けられていることは不思議ではないことなので、声をかけられるだけでは判断をしづらいですよね。最近では市のホームページなどで開催のお知らせが書いてあることがあります。悩んだ際は、一旦調べてから行ってみるのも1つの手かもしれませんね。 作画/加藤みちか著者:田中はな20代ママ。公務員として働いているが、今は育児休暇中。
2023年12月20日のびのびと……預け合い育児サークルのクリスマス会Upload By カタバミ言葉がなかなか出ないまちゃを心配して、私はまちゃが2歳3ヶ月の時に地域のお母さん方が運営する預け合いのサークルに入りました。保育はお母さん方による当番制、屋外でのどろんこ遊びや絵本や手遊びを推奨するサークルで、勉強熱心なお母さんが多かったです。手が掛かるまちゃにも手厚く接してくださり、まちゃも私もこのサークルをとても気に入っていました。しかし、2歳年上の娘が通う幼稚園にまちゃも来年の4月に年少から入園するには、「今年の10月からプレ幼稚園に入って下さい」と娘の幼稚園の園長先生に言われ、9月に泣く泣くこちらを辞めることに……。でも、12月のクリスマス会には呼んでいただけました。クリスマス会の会場は町会の寄り合い場所になっている、古いけど広い畳の間で、まちゃも他の子どもたちも走り放題。母たちはたまに注意しつつも笑顔で対応。まちゃは出し物や手遊びや絵本は、途中から私の膝の上になりましたが他の子と一緒に見ることはできていました。ただ……、まちゃは会場の電気を勝手にパチパチ消したり、クリスマス会後の昼食会ではおにぎりを食べ歩きして、注意した他の子のお母さんをかもうとしたりと、私は大ショックでした。このサークルを退会してプレ幼稚園に入れた成果を見せたい気持ちもありましたが、全くうまくいきませんでした。試練! プレ幼稚園のクリスマス会Upload By カタバミ娘の通う幼稚園には、年少で入園する1年前の4月から週に1、2回幼稚園に通って園に慣らす『プレ幼稚園』というものがあり、幼稚園にすすめられて10月からまちゃも通うことになりました。プレ幼稚園クリスマス会は、幼稚園のホール室が会場になっていました。4月からプレ幼稚園に通い、すでに打ち解けているお母さん方はグループができていて固まって座っており、10月から入ったばかりの私はどこに座って良いのか分かりません。私はまちゃのことが心配で、子どもたちの姿がよく見える前のほうの空いていた席に座ったら「そこは僕のママの席だ!」と知らない子に大きな声で言われ、後ろ席の知らないお母さん方からドッと笑い声が起きました。まちゃは友達に興味がなく、私もプレ幼稚園の中にママ友はいません。居心地はとても悪いですが、「まちゃのために」と、それでも前のほうの席を探して座り直しました。まちゃは手遊びなどは良く見ていましたが、サンタクロースが来てお話しを始めると姿勢がどんどん楽な姿勢になり、しまいには寝転がってしまいました。結局ステージの端で先生の膝の上にいましたが、途中から飽きて片づけてある跳び箱に登り始め、降ろしたら泣いたので私が抱っこしたら首元をかまれ、とても悲しい気持ちになりました。お遊戯が始まるとまちゃお気に入りの先生が迎えに来てくれて笑顔で戻って行きましたが、私はヘトヘトになりました。油断大敵!児童発達支援事業所のクリスマス会Upload By カタバミまちゃは幼稚園に入る前年の8月から週に1回ほど、預かりがメインの近所にある児童発達支援事業所に通っていました。発達に不安があるお子さんの場所なので、私はこちらのクリスマス会にはなんの不安もありませんでした。まず連れて行くと、いつも通り入り口で嫌がって寝そべるまちゃをまたいで「おはようございます」と挨拶しながら、次々と他のお子さんが登園してきます。お母さん方はお子さんを気にせず先生と楽しそうに話をしていて、始まりの挨拶が終わると仲のいいママ友同士で集まって座り、あちこちの幼稚園について情報交換をしています。わが家のように、幼稚園に入れるか心配している様子はどこにもありません。クリスマス会が始まっても、私はどこかに行こうとするまちゃを常に抑えながら出し物を観ました。手遊びを交えた歌の途中で、名前を呼ばれた子は前に出て何かをもらえるという出し物があり、4、5人の子どもが選ばれて呼ばれました。まちゃの名前は最後まで呼ばれずに終わり、まちゃは何ももらえないと分かった瞬間「ギャー!」と叫んで倒れて泣いて暴れました。そこからは機嫌が悪く座っていられません。サンタクロースが登場してお話してもまちゃは理解できませんし、助けを求めることもできませんでした。「早く終わってほしい」と、私はずっと願っていました。夫に言われたことと、5年後の今振り返って思うことUpload By カタバミクリスマス会に出席するたびに、いちいち夫に話を聞いてもらっていましたが「まちゃを良く見せようとするから疲れる。受け入れて慣れるしかない」と言われました。でも私は「それは多分正しいけれど、いつもまちゃに寄り添っているわけでもないのに、そんなに簡単に言わないでほしい」と思っていました。今、まちゃの障害は確定していてそれはそれで悲しいのですが、保護者同伴のイベントがやたらに多かった時期が終わってくれてホッとしています。幼少期にいろいろな行事に出席して慣れることは大切だと思いますが、親が疲れてトゲトゲしていたら子どもにもきつく接してしまいそうです。それに、年末はただでさえやることが多いので、これからのクリスマスはできるだけゆっくり過ごしたいと思っています。執筆/カタバミ(監修:鈴木先生より)なかには着ぐるみが苦手なお子さんもいるので、サンタさんを見てびっくりすることもあるかと思います。支援が必要なお子さんは、大勢よりも比較的こじんまりした環境の中でのイベントから慣れさせていくことをおすすめしていますので、クリスマス会にも個別の特別支援が必要なのかもしれません。そう考えると、今回の3つのクリスマス会も、周りの親たちの理解のある預け合い育児サークルでは、まちゃさんもお母さんも比較的のびのびと過ごせたとのこと。この育児サークルが、まちゃさんに合っていたのでしょうね。さまざまな場所があるとは思いますが、その子に合った環境下で育ててあげるのが一番だと私は思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年12月17日アルプス一万尺小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ…小さい頃、『アルプス一万尺』の歌に乗せて、手遊びをしたという人は多いでしょう。実は、アメリカ民謡をベースに、登山にまつわる歌詞が付けられた、日本の歌だということをご存じでしょうか。ここでいう『アルプス』は、中部地方に連なる山々の呼び名『日本アルプス』のことで、『小槍』は、長野県と岐阜県にまたがる、槍ヶ岳の山頂付近にある大きな岩を指すといわれています。そんな『アルプス一万尺』ですが、実際に日本アルプスの小槍の上で『アルプス一万尺』にチャレンジした人が現れました…!登山やクライミングなどを行っている、がんちゃん(@K_Kuota)さんがSNSに投稿した、こちらの動画をご覧ください。高所恐怖症の人は、ご注意を…!アルプス一万尺。小槍の上でアルペン踊りを踊ってみた pic.twitter.com/LhgtnmAXOV— がんちゃん (@K_Kuota) August 20, 2023 想像以上に、高すぎる…。動画はドローンで撮影され、槍ヶ岳の小槍に到達した投稿者さんたち3人が映っています。小槍と聞いて、階段の踊り場のようなスペースを想像する人もいるでしょうが、実際はご覧の通り、ゴツゴツとした岩。たどり着くこと自体が至難の業な小槍で、『アルプス一万尺』の手遊びをしているのは、なかなかシュールですね…!投稿者さんの『アルプス一万尺』に、SNS上では、さまざまなコメントが寄せられました。・すごいけど、腰が抜けそう…。こんなにハードな状況だったんか!・景色が絶景すぎる…すごいな〜!ここで『アルプス一万尺』を本当にやってしまう人がいたことに感動した。・狂気の沙汰かよ!すごすぎ!!でも、2回生まれ変わったとしても行かない…。・小槍って、こんなところだったとは!しかも、そこで『アルペン踊り』だなんて、どんな人たちなんだと思った。登山スキルに自信のある人は、小槍の上での『アルプス一万尺』にチャレンジしてみてはいかがでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年08月22日フランス人のパートナー、ガイックさんと赤ちゃんとパリで暮らすヒロコさん。子育て観や文化の違い、ガイックさんのユニークな日本語がほっこり愛おしい、家族の日常生活を綴ったマンガが大人気! 第17回は、手遊び歌の振り付けができるようになったべべダモくん(フランス語で「愛する赤ちゃん」)のお話。まだちゃんと覚えられていなかったり、上手にできなかったり……そんなベベダモくんへのヒロコさんの反応は……?最近「とんとんとんとんひげじいさん」の振り付けができるようになりました。youtubeを一緒に見ているうちに覚えたようです。ただ、今のところできるのは「こぶじいさん」のみ。ひげじいさん、てんぐさん、めがねさんが登場したことはありません。それでも可愛くて毎回私が褒め倒すので、「こぶじいさん=褒めてもらえる」と覚えてそうです。ストイックなべべだもは寝る前にもベッドの上で仰向けになりながらひげじいさんの復習をしていました。可愛すぎて撫で回したい気持ちを抑え、「今は寝る時間だから……」と落ち着かせた自分に拍手です。PROFILEヒロコさんフランスから日々の出来事をマンガで発信中。ブログやインスタグラム、Twitterで描いています。書籍『うちのガイックさん』(ブティック社出版)が発売中。BLOGInstagramTwitter
2023年08月08日長女が2歳のとき、次女が生まれました。全体的に発達がゆっくりで、3歳を過ぎても2語が出なかった長女に対し、次女はとにかく成長が早く、1歳後半には2語文を話すように。手遊びや踊りなども堂々としていて、周りから褒められることが多い次女を横目に、長女はだんだんと自信をなくしていっているようでした……。妹ばかり褒められるおっとりして少し人見知りの長女とは違い、次女は物怖じしない性格で、とにかく目立つのが大好き。長女が3歳だったころ通っていた児童教室でのことです。 長女は恥ずかしがって私の後ろで隠れていることが多かったのですが、1歳の次女は教室の一番目立つところで踊ったり、手遊びのときは先生と一緒にお手本をやったりしていました。そんな次女は周りから褒められることが多く、それに比例するように長女は縮こまっていきました。 「お姉ちゃんのおかげだよ」ある日の児童教室の帰りに長女がぽつり。「次女ちゃん、ぜんぶじょうず、ねー……」。悲しそうな様子にさすがに「何とかしなければ」と思いました。 「そんなことないよ」「長女ちゃんもじょうずよ」と答えようとしましたが、どれも児童教室での2人の様子からしたら、とってつけたような慰めに聞こえてしまいます。考えたあげく、私が思いついた言葉が「うん、お姉ちゃんのおかげだよ」でした。 家ではしっかり者の長女長女は私の言葉に不思議そうな顔をします。私は続けて、「次女がおしゃべりや踊りがじょうずなのは、長女がいっぱい一緒に遊んであげてるからだよ。次女は一緒に遊んでくれるお姉ちゃんのことが大好きだから、お姉ちゃんと一緒のことしたくって頑張ってるんじゃないのかな」と。 実際、家では長女もよく踊ったりおしゃべりしたりしていました。また、次女が大好きな長女は、私よりもたくさん次女に話しかけたり、手遊び歌で遊んであげたりすることもありました。 姉妹の関係性が変化その後、次女が褒められるたびに「長女が教えてあげたからだね」と長女を持ち上げていると、長女は少しずつ自信を取り戻していきました。そして、「教えること」に自信を持った長女に次女は尊敬の眼差しを向けるようになり、何かにつけて「お姉ちゃんに教えてもらったんだ!」と言うように。 長女の自信が次女の尊敬に繋がり、尊敬されたことを感じた長女はより次女のお世話に力を入れるようになって、2人ともが褒められる、という良い循環ができあがりました。 今では長女は7歳、次女は5歳になりました。自身の成績は振るわないまでも、次女にひらがなやカタカナ、足し算などをどんどん覚えさせていく長女は私より「教える才能」があるように思います。これからも姉妹2人、互いに切磋琢磨しながら成長していってほしいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2023年07月04日全農パールライス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中野 吉庸)と株式会社Kumarba(本社:東京都品川区、代表取締役社長:樋渡 昇一郎、以下「Kumarba」)は、全農パールライス公式キャラクター「こめつぶ丸」とKumarbaが運営するキッズ向けYouTube「クマーバチャンネル」の人気キャラクター「クマーバ」とのコラボレーション動画「おこめでグーチョキパー」を2022年10月7日に「クマーバチャンネル」にて配信を開始します。おこめでグーチョキパー_サムネイル本動画は、お子さまがごはんに興味を持ち、親子で楽しく食と農に触れて貰うことを目指して制作しました。手遊び歌でお馴染みの「グーチョキパーでなにつくろう」を「おこめでグーチョキパー」に替え歌し、ごはんが食べたくなる手遊び動画にしています。田植え後の緑色の田んぼから、黄金色に実った田んぼを背景に、「こめつぶ丸」と「クマーバ」が一緒にダンスをします。さらに、田んぼの生きものたちも登場し、お米のある風景が身近に感じられる内容になっています。また、グーチョキパーの手遊びでは、お子さまに人気の高い「ごはん料理」を表現し、ダンスを楽しみながら、食育の体験に繋がります。全農パールライスはこれからも、お米の情報を発信し、食と農の大切さを伝え、お米の消費拡大を目指す取り組みを進めて参ります。■コラボレーション動画「おこめでグーチョキパー」の概要動画公開日: 2022年10月7日動画URL : 動画(田植え後)動画(黄金色)動画(ごはん)動画(米袋)■「こめつぶ丸」についてお米のおいしさとおもしろさを広めるために誕生したお米の妖精で、いろんなお米の品種に変身することを特技としています。全農パールライスの宣伝担当として、会社のPRや食育活動など幅広く活動しています。こめつぶ丸公式サイト: こめつぶ丸プロフィールこめつぶ丸関係■「クマーバチャンネル」についてクマーバチャンネルは、お子さまがキャラクターと一緒に楽しく成長できるエンタメ知育チャンネルです。「未就学児の想像力と表現力を豊かにし、可能性を広げる」ことをテーマにコンテンツを制作しています。YouTubeで良質なコンテンツを配信することで、いつでもどこでも楽しみながら心身ともに成長できることを目指しています。新しい未就学児向けコンテンツとして評価され、「日本キャラクター大賞2021」ニューフェイス賞を受賞しました。クマーバチャンネルYouTubeチャンネルURL: 公式HP : 配信開始 : 2019年5月1日チャンネル登録者数 : 39万人総再生回数 : 5億3,000万回受賞歴 : 「日本キャラクター大賞2021」ニューフェイス賞(主催:一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会)■キャンペーン告知についてコラボ動画配信を記念して、クマーバチャンネル公式Instagramにて、「ごはんをおいしく食べよう」投稿キャンペーンを実施いたします。キャンペーン期間中にお子さまが「美味しくごはんを食べている」写真と特定のハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で全農パールライスの「お米」と「こめつぶ丸グッズ」、クマーバの「ぬいぐるみ」やベビースタイなどのプレゼント詰め合わせセットが当たります。詳しくはクマーバチャンネル公式ホームページ( )または動画の概要欄をご覧ください。キャンペーン告知<キャンペーン期間>2022年10月7日~11月6日<クマーバチャンネル・キャンペーンに関する問い合わせ先>株式会社Kumarba: kuma-ba@aktsk.jp ■全農パールライス会社概要商号 : 全農パールライス株式会社代表者 : 代表取締役社長 中野 吉庸所在地 : 東京都千代田区神田三崎町3丁目1番16号 神保町北東急ビル3F設立 : 昭和47年10月9日事業内容: 米穀のとう精・販売、酒造用米穀のとう精、炊飯事業、食品等の販売資本金 : 40億3,100万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月07日長女が2歳のとき、次女が生まれました。全体的に発達がゆっくりで、3歳を過ぎても2語が出なかった長女に対し、次女はとにかく成長が早く、1歳後半には2語文を話すように。手遊びや踊りなども堂々としていて、周りから褒められることが多い次女を横目に、長女はだんだんと自信をなくしていっているようでした……。妹ばかり褒められるおっとりして少し人見知りの長女とは違い、次女は物怖じしない性格で、とにかく目立つのが大好き。長女が3歳だったころ通っていた児童教室でのことです。 長女は恥ずかしがって私の後ろで隠れていることが多かったのですが、1歳の次女は教室の一番目立つところで踊ったり、手遊びのときは先生と一緒にお手本をやったりしていました。そんな次女は周りから褒められることが多く、それに比例するように長女は縮こまっていきました。 「お姉ちゃんのおかげだよ」ある日の児童教室の帰りに長女がぽつり。「次女ちゃん、ぜんぶじょうず、ねー……」。悲しそうな様子にさすがに「何とかしなければ」と思いました。 「そんなことないよ」「長女ちゃんもじょうずよ」と答えようとしましたが、どれも児童教室での2人の様子からしたら、とってつけたような慰めに聞こえてしまいます。考えたあげく、私が思いついた言葉が「うん、お姉ちゃんのおかげだよ」でした。 家ではしっかり者の長女長女は私の言葉に不思議そうな顔をします。私は続けて、「次女がおしゃべりや踊りがじょうずなのは、長女がいっぱい一緒に遊んであげてるからだよ。次女は一緒に遊んでくれるお姉ちゃんのことが大好きだから、お姉ちゃんと一緒のことしたくって頑張ってるんじゃないのかな」と。 実際、家では長女もよく踊ったりおしゃべりしたりしていました。また、次女が大好きな長女は、私よりもたくさん次女に話しかけたり、手遊び歌で遊んであげたりすることもありました。 姉妹の関係性が変化その後、次女が褒められるたびに「長女が教えてあげたからだね」と長女を持ち上げていると、長女は少しずつ自信を取り戻していきました。そして、「教えること」に自信を持った長女に次女は尊敬の眼差しを向けるようになり、何かにつけて「お姉ちゃんに教えてもらったんだ!」と言うように。 長女の自信が次女の尊敬に繋がり、尊敬されたことを感じた長女はより次女のお世話に力を入れるようになって、2人ともが褒められる、という良い循環ができあがりました。 今では長女は7歳、次女は5歳になりました。自身の成績は振るわないまでも、次女にひらがなやカタカナ、足し算などをどんどん覚えさせていく長女は私より「教える才能」があるように思います。これからも姉妹2人、互いに切磋琢磨しながら成長していってほしいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2022年07月04日「療育って何?」からスタートした9年前Upload By 丸山さとこ今思えば、息子コウの発達の凸凹は2歳ごろから現れていたのだろうと思います。たまに「あれ?」とひっかかることもありました。ですが、「男の子は言葉が遅いから大丈夫」「気にしすぎないで。お母さんはおおらかでないと!」などと人から言われていたこともあり、「ちょっと変わった子だな」程度に思って過ごしていました。そんな私が療育というものを知ったのは、3歳児健診で療育園をすすめられたときでした。本を読み療育園に通うことで療育について少しずつ知っていった私は、『あれ?ごく当たり前のことが書いてあるな…?』と首をかしげました。家庭内で意識せずに行われていた『療育的な関わり』のこと当時読んだ本が「これから発達障害や療育について知っていきたい親」のための入門書だったのもあるかもしれませんが、「子どもの反応を見る → 予測を立てて関わる → 子どもの反応をフィードバックする」という関わり方は、私にとって拍子抜けするほど普通のことに思えました。Upload By 丸山さとここれは、私自身にASDとADHDがあり普段の生活の中である程度工夫をしていため、療育の入門本に書いてあった関わり方を感覚的に理解しやすかったのもあるかもしれません。また、それに加えて『産まれたばかりの乳児の世話を手探りで行った経験』も関係あったのではないかと思います。まだ首も座らないフニャフニャのコウを世話しながら、泣く・寝ない・上手く飲めない・何をしたいのか何を考えているのか全く分からない乳児という存在を前におののいた覚えがあります。Upload By 丸山さとこ「赤ちゃん(コウ)自身も何をしたら自分が快適になるのか、まだ分からないんだろうな」と考え、「一緒に頑張ろうな~」と声をかけながら関わっていきました。そうするにつれて、コウが『今どんな感じか・何を要求しているか・何に興味を持っているか』が少しずつ分かるようになってきました。そのような観察や試行錯誤の繰り返しが、結果的に”療育的な関わり”となっていたかもしれません。今振り返ると、コウとの付き合いが始まった乳幼児期に「意識的に行った療育的な関わり」として一番にあげられるものは、ハイタッチだったのではないかと思います。乳幼児のころから目線が合いにくいコウでしたが、彼の視線に割り込むと(多分、邪魔だという理由で)機嫌が悪くなり怒っているような様子になるので、彼が見ているものの近くや後ろでさりげなく存在をアピールしたり、ハイタッチして目線を合わせたりしました。Upload By 丸山さとこ手を挙げることやハイタッチはコミュニケーションにも有効でした。子どもの絵本や手遊びには手をあげるポーズが多く、コウが「手を挙げる」行動を模倣するようになったことで、それらの遊びが行いやすくなりました。たまたまバンザイしたときに手のひらへのタッチをすることで「親の手の動きに反応して手のひらにタッチする」を覚えてハイタッチができるようになったコウは、「タッチする度に位置が変わる手のひらにタッチする」という単純な手遊びも喜んで行うようになりました。Upload By 丸山さとこ最初は「動く手のひら」を目で追うのが難しかったり、手のひらの向きが変わると混乱したり、タッチすることばかりに夢中になりよろけそうになったりしていました。そのときどきのコウに合わせて難易度を調節することで、楽しく遊びながら、『今日の調子はちょっと不安定だな』『こんなこともできるようになったんだな』『判断が早くなったな』『難しいことを面白がるようになったな』などとコウのコンディションや変化を感じることができました。コウだけでなく私自身も遊びを通して気持ちの切り替えができ、親子ともども楽しめる良い遊びになりました。また、当時のコウは物への興味が強くあまり人間には興味を示していませんでしたが、ハイタッチは「手のひらという遊び道具」を通して少しずつ「手のひらの持ち主」にも目を向けるきっかけになったのではないかな?と感じます。今でも続く「療育的な関わり」の、変わることと変わらないことその後も、「いくつ?」と聞かれたら「3歳」と答えるような、質問に対して答えるというやりとりを『セリフを言う人の肩に触れる』ことで教えたり、遊具で遊ぶ練習など、いろいろ療育的な関わりをしていきましたが、そんなコウももう中学生。これからは直接サポートすることは段々と減っていくだろう…と思っていました。そんな矢先、先日行われたスクールカウンセリングにて「コウ君のようなお子さんは、中学生や高校生になってからもほかの多くのお子さんよりサポートは必要であり続けることが多く、今のところコウ君もそうである可能性は高いです」とハッキリ告げられ、心の中で泡を吹きました。とはいえ、次第に「療育的な関わり」というよりも、成人の神経発達症(発達障害)がある人に対するような配慮をしていく形になっていくのかなと思っています。Upload By 丸山さとこコウに対する療育的な関わりが当たり前のこととなった今振り返ると、具体的な手法やノウハウや例など、書籍やWebから得られる情報は10年前より各段に増えたなと感じます。それらの情報を取り入れて何とか回している日々の中、「今日はもう何をやってもダメだ…!」となることもあります。そんなとき、生まれたての赤ちゃんだったコウに振り回されたあの疲労困憊の日々を思い出すと、少しだけ初心に戻れそうな気がするこのごろです。コウが中学生になったことで、乳幼児期が遠い思い出になったのかもしれません。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)丸山さんもおっしゃっているように小さいころの支援と思春期になった今必要とされる支援とは質的にもかなり違ってきていると思います。本人なりに考えて行っていることに対して、すぐに否定しないでいったん受け入れてから一緒に考えていくことなど、本人が自分で問題解決し自立していくのに必要なステップが親御さんとの関わりの中に含まれていると思います。苦手なことに出合ったときにこうやればうまくいくというような方法や環境を、一緒に探していくことで、「困ったときは人に聞いてみてもいいかな」という援助希求や「まあなんとかなるさ」という自信につながっていくとよいですね。
2022年06月30日歌を歌いながら、手をはじめ身体を楽しく動かす『手遊び』。子供の頃、家庭や保育園などで、遊んだ思い出がある人もいるでしょう。気軽にできる遊びながら、リズム感や手先の器用さを習得できるため、保育の面でも欠かせないものです。親にとっても、子供がいろいろな種類の手遊びを覚えて遊ぶ姿は、ほほ笑ましいものですよね。幼い娘さんを育てる、こいし(4comapic)さん。ある日、娘さんは手遊びの1つである『まほうのて』をしていました。楽しそうに遊ぶ娘さんの様子を見ていた、こいしさんの夫は…。娘の手遊びを見た夫が…こいしさんの夫は、とても手遊びを見ていたとは思えないほど、抜群のリアクションをとります!きっと娘さんも、お父さんがこんなにもナイスな反応をしてくれたら、嬉しいでしょう。投稿を見た人からは、たくさんのコメントが寄せられています。・お父さんは『リアクション王』に決定!・最高!声に出して笑った。・こんなリアクションをしてあげられるなんて、優しいお父さんだね。・面白くて、本当に素敵な父親!手遊びのような何気ない行動であっても、親から見たら、愛おしくて仕方がないもの。優しい両親に見守られながら、娘さんはすくすくと育っていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年05月25日生後1カ月ごろから、息子は夜寝るとき誰かに抱っこをされないと眠りにつかなくなりました。そのまま習慣になってしまい、生後3カ月ごろになっても息子は抱っこをしないと寝ませんでした。誰かが抱っこをしないと寝られなかった息子ですが、ある方法を見つけてからは抱っこをしなくても寝られるようになったのです。 抱っこをしないと寝ない息子は生後1カ月ごろから夜は寝ぐずりするようになり、誰かが抱っこをしないと深く寝つけなくなってしまいました。私は、まだ生まれて1カ月だから抱っこされているという安心感がないと眠れないのかなと考えて、抱っこをしながら息子を寝かせていました。 息子は私が抱っこをしてから10分ほどで目を閉じるのですが、そのままベッドに寝かせると泣いて起きてしまいます。そのため、毎晩1時間ほど息子を抱っこして深い眠りについたことを確認してからベッドに寝かせていました。 寝かしつけをラクにしたい息子が生後3カ月になったころから、私は大きくなってきた息子を抱っこして寝かしつけることが大変だと感じるようになりました。私はこのままでは息子は抱っこをしないと寝ない子になってしまうと思い、抱っこをしなくても寝かしつけられる方法を探しました。 まず私がはじめに試した方法は、動画サイトで検索して見つけた心音を息子に聞かせることです。私は心音を聞かせるだけで寝かせられるなんてすごいラクになると思いましたが、息子には効果がありません。次にバウンサーで息子を寝かしつけたあと、ベッドに移動させてみようとしましたが、バウンサーでも寝ませんでした。 試行錯誤の末に見つけた方法良い方法が見つからない中、私は息子を抱っこして寝かしつけることに疲れてしまいました。ある晩、疲れた私はただ息子とともにベッドに横になり、息子が好きな手遊びをしながら遊んでいました。いつものように手遊びを見始めた息子ですが、ふと気付くと寝ていたのです。次の日も私は息子と一緒にベッドに横になり手遊びをしてみました。 遊び始めてから30分くらいで息子は泣き始めてしまいましたが、そのあと抱っこをするとすぐ寝ついたのです。ベッドで一緒に横になり、遊びながら息子が寝るのを待つようにしてみるとラクに寝かしつけられるようになりました。そして、生後4カ月には抱っこをしなくても息子は寝られるようになりました。 今思い返すと、息子を寝かせられれば自分の時間ができるので、頑張って寝かせようとし過ぎていたなと思います。部屋を暗くして、一緒に遊びながら息子が眠くなるのを待つべきだったと気付きました。赤ちゃんに合った寝かしつけの方法を見つけられると、ラクに寝かせられるようになると学んだ出来事です。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:佐藤ふみ1男の母。結婚を機に離職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年02月27日神奈川・東京を中心に17の保育園を運営する株式会社TKC 天才キッズクラブ保育園(所在地:神奈川県川崎市麻生区、代表:田中 孝太郎)は、コロナ禍を受けて、日本中どこからでも自宅で参加できる0~2歳児の親子向けの「親子deワクワクオンラインサロン」を2021年1月から実施しています。「親子deワクワクオンラインサロン」詳細 親子deワクワクオンラインサロン■オンラインサロンへの需要天才キッズクラブは、コロナ禍を受け、園内での入園説明会をzoomによる「オンライン入園説明会」に切り替えました。その中で、園で実施している手遊び歌や子育て相談コーナーを実施。すると終了後も、「継続して行ってほしい」という声が次々と寄せられ、オンラインサロン開設となりました。今では、「親の私が一番楽しめています」「他の参加者さんのお子さんにも癒されます」とママパパから絶賛の声が。コロナ禍でも安心して多くの仲間に会える、子どもの成長を応援し合える、そんな明るく楽しいサロンを週3日実施しています。■商品の特徴*日本中・世界中どこからでも楽々参加できるzoomで自宅から気軽に参加。最近では海外からの参加者の方もいらっしゃいます。マスクを外し、仲間の親御さんと共に自分を解放して、楽しくリフレッシュできます。*バリエーション豊かな内容20を超える手遊び歌、数字カウント、ことわざ、フラッシュカード、読み聞かせ、交流タイム等。ぐずった時などに使える手遊びうたやワークがたくさんあります。簡単だから、ご家族みんなで取り組むことができます。楽しいから継続することができます。そうして家族の絆が深まります。*ママ・パパのつながり、他の赤ちゃんの成長を共有コロナで「他の保護者の方とのつながりがない」とおっしゃる方がたくさんいます。天才キッズクラブのオンラインサロンは、一方通行の講座ではなく、参加者の方と一緒に作り上げるサロンです。赤ちゃんが途中で泣いたりぐずったりしても無理なく画面OFFにもできます。親同士で経験や悩みを共有しあう時間も。みんなで子どもの成長を温かく見守っています。■サロン概要商品名 : 親子deワクワクオンラインサロン価格 : 月会費1,650円(決済手数料+160円)、入会金3,300円日程 : 週3回月水金10:00~11:00内容 : 手遊び歌、数字、ことわざ、ひらがな、読み聞かせ、交流タイム等期間 : 2021年4月1日~2022年3月31日入会方法 : 申し込み先リンクから申し込み無料体験 : あり申し込み先: ■会社概要商号 : 株式会社TKC 天才キッズクラブ保育園代表者 : 田中 孝太郎所在地 : 東京都稲城市東長沼2106-5 マスヤビル1F設立 : 2009年1月30日事業内容 : 1. 認可保育園の運営2. 認定保育園の運営3. 企業主導型保育園の運営4. 幼児教育・学童・体操クラブの運営5. 親子向けオンラインサロンの運営資本金 : 990万円HP : 公式LINE : 各種情報を発信しています。【本件に関するお客様からの問い合わせ先】株式会社TKC お客さま訪問窓口 オンラインサロン事業部TEL : 044-819-7866MAIL: online.tensaikids@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月14日どんな仕事においても、働いていく中で専門的なスキルが身に付き、また、みがかれていくもの。漫画家の中村ゆきひろ(@Nmurayukihiro)さんがTwitterに投稿した漫画は、保育士という仕事のすごさ、そしていかに専門的なスキルをもっているかが、よく分かるものでした。保育園で、衝撃的だったこと我が子が保育園に通っていた際、保育士体験を受けたという中村さん。子供たちは元気いっぱいで、静かにしなければいけないシーンでも、中村さんの言葉に聞く耳をもたなかったといいます。しかし、プロの保育士の手にかかると…。ムスメが保育園に行ってた時に衝撃的だったことの漫画です pic.twitter.com/b4FoRHxvwk — 中村ゆきひろ (@Nmurayukihiro) September 29, 2021 各々好きなことに夢中な子供たちを相手に保育士がしたことは、手遊び歌。するとどうでしょう、子供たちは保育士と一緒になって、手遊び歌をはじめ、最後には全員が前を向いて着席していたのです。ま…魔法か~!?そう心の中で叫ばずにいられなかった、中村さん。日々、子供たちと向き合い、行動や習性を知り尽くしているからこその保育士のスキルに衝撃を受けたといいます。中村さん同様、漫画を読んで「すごい」と感動を覚えた読者は多く、絶賛の声が多数寄せられました。・幼稚園の頃に、自分もこの手遊び歌に釣られていたことを思い出した。・小さい子もこれなら楽しく静かにできますね。考えた人すごい!・保育園の先生って天才だよなぁ…。おとなしい子、元気な子、イヤイヤ期の子もいれば、そうでない子など、保育園や幼稚園にはさまざまな子供がいます。子供一人ひとりにあわせた対応はもちろん、時には一度に全員を相手しなければならないこともあるでしょう。子供の視点に立ち、うまく誘導する保育士さんは、『専門職』といえますね…![文・構成/grape編集部]
2021年09月30日保育事業を展開する一般社団法人信州子育てみらいネット(所在地:長野県長野市、代表理事:山岸裕始)は、子育てに役立つ動画を毎週水曜日の12時に更新するYouTubeチャンネル『子育てポケット』を、2021年8月に公開したことをお知らせいたします。YouTubeチャンネルでは、保育園で実際に働いている職員が「親子で学べる」動画などを提供していきます。子育てポケット「子育てポケット」URL : 「YouTubeチャンネル」URL: コロナ禍で「子育て支援センター」にいけない、同世代のお子さんとの交流が減っているご家庭の支援になればとも考えています。食べ物手遊び人気の手遊び七夕ペープサート■団体概要法人名 : 一般社団法人信州子育てみらいネット代表者名: 山岸裕始設立日 : 2015年4月10日所在地 : 長野市西三才2280-1業務内容: ・保育事業・子育て相談、情報提供および助言事業・地域における支援団体とのネットワーク事業・子育て家庭の雇用環境を含んだより望ましい子育て環境作りの事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日長女が2歳のとき、次女が生まれました。全体的に発達がゆっくりで、3歳を過ぎても2語が出なかった長女に対し、次女はとにかく成長が早く、1歳後半には2語文を話すように。手遊びや踊りなども堂々としていて、周りから褒められることが多い次女を横目に、長女はだんだんと自信をなくしていっているようでした……。 妹ばかり褒められるおっとりして少し人見知りの長女とは違い、次女は物怖じしない性格で、とにかく目立つのが大好き。長女が3歳だったころ通っていた児童教室でのことです。 長女は恥ずかしがって私の後ろで隠れていることが多かったのですが、1歳の次女は教室の一番目立つところで踊ったり、手遊びのときは先生と一緒にお手本をやったりしていました。そんな次女は周りから褒められることが多く、それに比例するように長女は縮こまっていきました。 「お姉ちゃんのおかげだよ」ある日の児童教室の帰りに長女がぽつり。「次女ちゃん、ぜんぶじょうず、ねー……」。悲しそうな様子にさすがに「何とかしなければ」と思いました。 「そんなことないよ」「長女ちゃんもじょうずよ」。どれも児童教室での2人の様子からしたら、とってつけたような慰めに聞こえてしまいます。考えたあげく、私が思いついた言葉が「うん、お姉ちゃんのおかげだよ」でした。 家ではしっかり者の長女長女は私の言葉に不思議そうな顔。私は続けます。「次女がおしゃべりや踊りがじょうずなのは、長女がいっぱい一緒に遊んであげてるからだよ。次女は一緒に遊んでくれるお姉ちゃんのことが大好きだから、お姉ちゃんと一緒のことしたくって頑張ってるんじゃないのかな」。 実際、家では長女もよく踊ったりおしゃべりしたりしていました。また、次女が大好きな長女は、私よりもたくさん次女に話しかけたり、手遊び歌で遊んであげたりすることもありました。 姉妹の関係性が変化その後、次女が褒められるたびに「長女が教えてあげたからだね」と長女を持ち上げていると、長女は少しずつ自信を取り戻していきました。そして、「教えること」に自信を持った長女に次女は尊敬の眼差しを向けるようになり、何かにつけて「お姉ちゃんに教えてもらったんだ!」と言うように。 長女の自信が次女の尊敬に繋がり、尊敬されたことを感じた長女はより次女のお世話に力を入れるようになって、2人ともが褒められる、という良い循環ができあがりました。 今では長女は7歳、次女は5歳になりました。自身の成績は振るわないまでも、次女にひらがなやカタカナ、足し算などをどんどん覚えさせていく長女は私より「教える才能」があるように思います。これからも姉妹2人、互いに切磋琢磨しながら成長していってほしいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2021年06月03日第三子の長女が幼稚園に入園すると同時に、幼稚園の保護者有志による読み聞かせボランティアを始めました。下の子のお世話や家事で心に余裕がなく、上の子どもたちにやさしい言葉をかけてあげられず自己嫌悪に陥ることが多かった私。読み聞かせボランティアを通して長女に喜んでもらえただけでなく、社会貢献もできた経験をお伝えします。 家で絵本を読む練習下の子の授乳や家事などで心に余裕がなかった私は、寝る前に子どもたちに絵本を読んであげる習慣がありませんでした。しかし、読み聞かせの経験豊富な先輩ママに、家でも子どもたちに絵本を読むようにすすめられました。 それをきっかけに、子どもたちが寝る前に絵本を読んであげるように。大勢の子どもたちの前で読むための練習を兼ねているので、感情を込めて大きな声で読むと、小学生の兄たちも一緒に目を輝かせて聞いてくれました。 家で手遊びや素話も練習読み聞かせボランティアでは、絵本と絵本の間に手遊びをおこないます。私が手遊びを担当するときには、家で子どもたちを相手に練習。子どもたちの前で披露すると喜んで一緒に覚えてくれ、良い時間になりました。さらに、ボランティアを通じて素話を学ぶことに。素話とは、絵本などのビジュアル教材なしでお話を語ることです。 絵本や手遊び以上に事前の準備が必要となり、何度も子どもたちに覚えたお話を聞いてもらいました。子どもたちの想像力を刺激することもさることながら、喜んで聞いてくれることが何より私の励みに。子どもたちは、話しながら寝落ちする私を起こし、「続きは?」と催促してくれました。 幼稚園にママが来てくれる自宅で子どもたちを相手に練習したあとは、いよいよ本番。大勢の園児たちの前で練習した成果を披露します。幼稚園の保育時間にママたちが登場すると園児たちは大喜び。お友だちからも、「〇〇ちゃんのママだ〜!」と声が上がります。私がみんなの前で絵本を読んで笑いが起きると、少し恥ずかしそうにしながらもうれしそうな長女。 一緒に連れて行っている下の子が泣いたりぐずったりした場合は、仲間のママたちがフォローしてくれるので安心。長女と園児たちの笑顔を見られて、私が充実感に満たされます。 大変でしたが、絵本や手遊びなどを取り入れたことで家庭内で穏やかな時間が増え、私自身も社会貢献できたと感じることが子育ての息抜きになりました。何より、子どもたちが家庭で絵本や昔話に触れることで想像力が養われ、情緒が安定したように感じました。現在では三女が幼稚園に通っているので、読み聞かせボランティアはこれからも無理のない範囲で続けていこうと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:藤原ナオミ3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級・TOEIC970取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。
2021年05月13日子どもに絵本を読み聞かせしたいと思っていても、たくさんの絵本があってどの本がいいのか迷ってしまうことありますよね。私自身もとても悩みました。そこで、わが子が低月齢のころから読んでいて、買ってよかったと思った絵本をご紹介します。 カラフルでかわいい世界に夢中! 『いっしょにあそぼ しましまぐるぐる』(絵:柏原晃夫/発行:学研プラス)は、わが家で最初に購入した絵本です。娘の反応がとてもよかったことを覚えています。絵本の中身はとてもカラフルで動物やお魚、食べ物も出てきてきます。穴があいているページもあり、娘は興味津々に穴を触っていました。カラフルでかわいらしい世界に興味津々の様子でした。 コンパクトサイズで外出時にも大活躍! 次におすすめしたい絵本は『ぽけっとえほんシリーズ①どうぶつ』(絵:かたおかともこ/発行:ブックオフコーポレーション)。 ページごとに動物の絵が描かれ、鳴き声や特徴が書いてあるこの絵本に、娘は低月齢のころから夢中でした。動物の鳴き声やしぐさをまねしながら読んでみせるとさらに夢中になり、読んでほしいと何度も持ってくる娘お気に入りの絵本です。今では、動物の鳴き声やしぐさをまねしたりして一緒に楽しく読んでいます。 残念ながら『どうぶつ』は現在売り切れのようですが、『たべもの』や『おでかけ』など、同シリーズの別の何冊かは在庫があるようでした。 スキンシップ&ぐずったときにも◎ もう1つおすすめしたいのが『脳科学からうまれた ゆびゆびえほん』(絵:わたなべちいこ/監修:岡田 浩之/発行:ポプラ社)。おすわり期になると手先も器用になってくるので、押したり回したり、効果音が流れるこの絵本に娘は好奇心旺盛な様子でした。 さらに、手遊び歌が3曲入っているので、娘の手をこちょこちょしたり、手をたたいてリズムをとったりと娘と楽しく遊べるので、自然とスキンシップも図れます。ぐずったときはこの手遊び歌で遊ぶとすっかりご機嫌になるなど大活躍でした! 低月齢のころから絵本の読み聞かせをしてきたことで娘とのスキンシップの時間が増え、親子の絆も深まったと感じています。これからも絵本を通じて親子で楽しい時間を過ごしたいです。 ※本記事の内容は、商品によっては変更となっている場合があります。 監修/助産師REIKO著者:佐倉美桜里女児の母。出産を機に仕事を退職。漫画を読むこと、食べること、寝ることが大好きな主婦で、夫と子どもと3人暮らし。現在二人目妊活中。
2021年05月05日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリっていう。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。3歳児の自由な発想とは?編集後記子どもと遊んでいると、大人が思いもよらない発想することがありますよね。子どもならではの発想は、思わず笑ってしまうこともあるでしょう。さて、今回はつぶみさんの息子・ほにゅくんの手遊びについてです。「グーチョキパー」の手遊びは、カタツムリになったりヘリコプターになったり…幅広い遊びができます。ほにゅくんは両手が「グー」(片方は「ぬー(?)」)と言っていたにも関わらず、いつのまにか「チョキ」になって、カニに変身してしまいました。子どもの自由な発想は面白いですね。ままのて編集部員も思わず笑ってしまいました。楽しいエピソードをありがとうございました!ままのて編集部つぶみさんのお宅のパパのエピソードつぶみさんの二人目育児のマンガはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2021年03月03日生後1カ月ごろから息子は夜寝るとき誰かに抱っこをされないと眠りにつかなくなりました。そのまま習慣になってしまい、生後3カ月ごろになっても息子は抱っこをしないと寝ませんでした。誰かが抱っこをしないと寝られなかった息子ですが、ある方法を見つけてからは抱っこをしなくても寝られるようになったのです。 抱っこをしないと寝ない息子は生後1カ月ごろから夜は寝ぐずりするようになり、誰かが抱っこをしないと深く寝つけなくなってしまいました。私は、まだ生まれて1カ月だから抱っこされているという安心感がないと眠れないのかなと考えて、抱っこをしながら息子を寝かせていました。 息子は私が抱っこをしてから10分ほどで目を閉じるのですが、そのままベッドに寝かせると泣いて起きてしまいます。そのため、毎晩1時間ほど息子を抱っこして深い眠りについたことを確認してからベッドに寝かせていました。 寝かしつけをラクにしたい息子が生後3カ月になったころから、私は大きくなってきた息子を抱っこして寝かしつけることが大変だと感じるようになりました。私はこのままでは息子は抱っこをしないと寝ない子になってしまうと思い、抱っこをしなくても寝かしつけられる方法を探しました。 まず私がはじめに試した方法は、動画サイトで検索して見つけた心音を息子に聞かせることです。私は心音を聞かせるだけで寝かせられるなんてすごいラクになると思いましたが、息子には効果がありません。次にバウンサーで息子を寝かしつけたあと、ベッドに移動させてみようとしましたが、バウンサーでも寝ませんでした。 試行錯誤の末に見つけた方法良い方法が見つからないなか、私は息子を抱っこして寝かしつけることに疲れてしまいました。ある晩、疲れた私はただ息子とともにベッドに横になり、息子が好きな手遊びをしながら遊んでいました。いつものように手遊びを見始めた息子ですが、ふと気付くと寝ていたのです。次の日も私は息子と一緒にベッドに横になり手遊びをしてみました。 遊び始めてから30分くらいで息子は泣き始めてしまいましたが、そのあと抱っこをするとすぐ寝ついたのです。ベッドで一緒に横になり、遊びながら息子が寝るのを待つようにしてみるとラクに寝かしつけられるようになりました。そして、生後4カ月には抱っこをしなくても息子は寝られるようになりました。 今思い返すと、息子を寝かせられれば自分の時間ができるので、頑張って寝かせようとし過ぎていたなと思います。部屋を暗くして、一緒に遊びながら息子が眠くなるのを待つべきだったと気付きました。赤ちゃんに合った寝かしつけの方法を見つけられると、ラクに寝かせられるようになると学んだ出来事です。 監修/助産師REIKOイラスト/キヨ著者:佐藤ふみ1男の母。結婚を機に離職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年02月21日キッズコーディネーショントレーナー(※1)という資格を持つ小島よしおさんが、今回もグーチョキパーの歌をご紹介♪ 小島よしおさんの動きをまねして、リズム能力を一緒に鍛えましょう! ※1 キッズコーディネーショントレーナーとは、子どもの発育発達面や心理面を理解し、運動神経能力の向上を図るためのプログラムを提供できる指導者のことを言います。 ※動画の1分17秒と2分23の秒の部分ですが、「お兄さん指」ではなく、「お母さん指」になります。 楽しくまねしてリズム能力を鍛えよう! 小島よしおさんオリジナル「グーチョキパーの歌」今回ご紹介する「完全版 グーチョキパーの歌」は、小島よしおさんのギャグを盛り込んだ楽しい内容の手遊び歌となっています! この動画では、リズム能力を鍛えることを目的にしています。リズム能力は別名まねっこ能力とも言われていて、歌をまねしたり動きをまねすることで、子どもの運動神経が養われていきます。 何回も繰り返すことが大切!子どもの能力は1回ですべてを吸収することができません。そのため、繰り返しおこなうことがポイントです。動画のまねっこを繰り返しおこなうことで、リズム能力が少しずつ身についていきますよ♪ 手遊び歌のペースも速くなったり、遅くなったりしているので、いろいろなパターンをまねしてみてくださいね☆ 「完全版 グーチョキパーの歌」はいかがでしたか? 今回は子どもに人気の小島よしおさんのギャグがたくさん詰まった元気いっぱいな手遊び歌でしたね! 寒い日が続いていますが、この動画を見て歌ったり、体をたくさん動かして、寒い冬を乗り越えましょう! ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように!
2021年01月22日キッズコーディネーショントレーナー(※1)という資格を持つ、小島よしおさんが親子で簡単に取り組める手遊び歌を教えてくれます。新年1本目の今回は「グーチョキパーの歌 年末年始バージョン」を紹介します! ※1 キッズコーディネーショントレーナーとは、子どもの発育発達面や心理面を理解し、運動神経能力の向上を図るためのプログラムを提供できる指導者のことを言います。 動画のまねをして手遊びを楽しもう! どこでもできる♪ アレンジが可能な手遊び歌!今回ご紹介する「グーチョキパーの歌 年末年始バージョン」は、チョキとパーで年越しそばやパーとグーで初日の出、パーとパーで初詣など年越しとお正月に関連した手遊び歌となっています。この手遊び歌を通してリズム能力が鍛えられることを目的としていて、動画内の動作を繰り返しまねすることで運動神経能力が磨かれていきます。 手遊びの速度を変えて楽しもう!動画内では、小島よしおさんが手遊び歌の速度を速めたり、遅くしたりしているので、まねして一緒のペースでおこなってみてくださいね! 手や指先を動かすことは脳への刺激にもなります。また、例え1回目でできなかったとしても、何回も繰り返し同じ動作をおこなうことで、できるようになっていきますよ♪ どこでも手軽にできる手遊び歌は、親子のコミュニケーションツールにもなります。年末年始は過ぎてしまいましたが、「グーチョキパーの歌」はいろいろとアレンジができるので、お子さんと一緒にオリジナルの手遊び歌を考えてみても楽しいですね! ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように!
2021年01月13日