子育て情報『中学生にかけて増える?子どものうつ病、症状や処方薬など【医師監修】』

中学生にかけて増える?子どものうつ病、症状や処方薬など【医師監修】

以下のような症状が2週間以上続く場合、うつ病の初期症状の可能性があるため、早めに専門機関に相談してみるといいでしょう。

・ゆううつ、悲しい気持ちが続く
・気力がわかない
・これまで好きだったことにも興味がなくなる
・意欲、集中力、決断力が低下する
・焦燥感、自責感が強くなる
・悲観的になる
・柔軟な考え方ができなくなる
・将来に希望がもてなくなる
・死にたい、消えたいという気持ちになるなど

・眠れない、もしくは寝過ぎる
・食欲が低下する、もしくは食べ過ぎる
・疲れやすく、元気が出なくなる
・頭痛やめまい、吐き気がする
・わけもなく涙が出ることがある
・無表情な顔つきやぼーっとした表情が多くなるなど

うつ病の症状は、「日内変動」と言って一日のうちで強くなったり弱くなったりすることがあり、午前中に最も強く、午後から夕方にかけて少しやわらいでくる場合があるという報告もあります。この場合、朝学校に行けないのに、夕方頃から活動ができるようになるといった場面もみられるかもしれません。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/know/know_01.html
参考:うつ病|厚生労働省 こころもメンテしよう


子どものうつ病の治療法は?自然に回復する?処方される薬について解説

うつ病は自然に治るものではなく、何も対処しないと悪化する可能性もあります。反対に、適切な治療を受けることで症状が改善していく病気でもあります。

うつ病の治療では大人の場合は薬物療法と精神療法が行われますが、子どものうつ病の場合は精神療法を行い、必要であれば薬物療法も行うという形が多いでしょう。また、保護者や学校の先生に対して心理教育を行うなど、大人の場合と治療方針に違いがあります。

精神療法では、認知行動療法や対人関係療法などが効果があるとされています。
子どもに対して精神療法を行う場合、その子の発達の段階に合わせることや家族との関係に焦点を当てるなど大人とは違ったアプローチを取っていきます。

心理教育では、保護者や教師を対象に子どものうつ病についての知識や、家庭や学校で子どもが過ごしやすくなるような環境調整の方法などのレクチャーが行われます。

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/23-%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%A8%E9%9D%92%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%A8%E9%9D%92%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E6%B0%97%E5%88%86%E8%AA%BF%E7%AF%80%E7%97%87#%E8%A8%BA%E6%96%AD_v42592506_ja
参考:小児と青年におけるうつ病および気分調節症|MSDマニュアル家庭版

https://doi.org/10.20615/jscap.57.3_415
参考:傳田 健三著「子どものうつ病」

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