支援時間が大幅に拡大。個別支援でスキルを学び、集団の場で実践できる新しい支援の形【公認心理師に聞く】
集団の場は、学んだスキルを自分のものとして身につけるための練習の場
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ーー個別と集団、それぞれに違ったよさがあると思いますが、集団授業ならではのメリットは、どのようなところにあるのでしょうか?
お子さまが快適な生活を送るために必要なスキルの獲得を目指すのが個別支援の大きなテーマです。しかし、スキルを獲得することは最終的なゴールではありません。大切なのは、学んだスキルをご家庭や保育園・幼稚園、学校で使えるようになることなんですよね。
LITALICOジュニアの集団の場にご参加いただく最大のメリットは、学んだスキルを応用し、自分のものとして身につけるための練習の場ができる点にあります。お子さま一人ひとりの特性を理解した指導員が見守る中、お友達と関わる機会を持っていただくことには、大きな意味があると考えています。保育園や幼稚園、学校などの集団に参加することに不安があるお子さまでも、安心して参加できる集団の場をつくりたいという思いで、集団授業のプログラムをつくりました。
ーーこれまでの個別授業では難しかった支援ができるようになったのですね。
その通りです。指導員との1対1の空間では、そもそもご家庭や園での困りごとが表に出ないこともありました。どのような場面で困りごとが出てくるのかを確認しなければ、最適な改善策を提案するのが難しいケースもあり、それも個別支援の中で1つの課題になっていたんです。
今回、LITALICOジュニア内に集団の場を設けることで、日常生活でのお子さまの困りごとの発見と、その解決策の提案がスムーズになる効果も期待できると考えています。
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支援時間の拡大により多様な経験の提供が可能に
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ーー1回あたりの支援時間が3時間となりましたが、この支援時間の拡大によるメリットについても教えてください。集団授業では、自由あそびやおやつの時間、みんなで一緒に活動する時間など、さまざまな場面を設定しています。授業時間を延長することで、このようにお子さまの成長を支える多様な経験を提供できるようになったことが一番のメリットですね。
ーーおやつの時間のように、今までの授業にはなかった日常的な場面も取り入れることで、お子さまの新たな一面を発見することにもつながりそうですね。