支援時間が大幅に拡大。個別支援でスキルを学び、集団の場で実践できる新しい支援の形【公認心理師に聞く】
そうなんです。つい最近、「3歳のお子さまが自分のおやつを分けてくれたんです」と嬉しそうに報告してくれた指導員がいました。お子さまの新たな一面を発見したり、できることが増えていく姿を見られたりすることは、指導員のやりがいにもつながります。
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ーー集団生活の中でお子さま同士のトラブルが起きた場合はどのように対応されていますか?
LITALICOジュニアでは、お子さま一人ひとりの状況に合わせた環境調整を行うことを大切にしています。たとえば、お友達とあそぶ時のルールを決めたり、おもちゃの取り合いを防ぐために同じおもちゃをいくつか用意したり、それぞれの子に合った過ごし方を提供したりと、工夫できることはたくさんあるんです。
もちろん、個別授業の中でお子さまに対して「次はこんな伝え方をしようね」のように伝えることも必要です。ただ、LITALICOジュニアとしては、そもそもトラブルが起こらないようにするには何ができるのかを考えたうえでの環境面へのアプローチを今後も重視していきたいですね。
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丁寧なアセスメントによって実現する、個別最適な支援
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ーー集団の場でも一人ひとりのお子さまに合わせた支援を提供できる理由はどんなところにあるのでしょうか?
LITALICOジュニアでは、お子さまとご家族に寄り添った丁寧なアセスメントを行うことが大切だと考えています。お子さまの発達状況や特性について、アセスメントを通して深く理解するからこそ、一人ひとりに合わせた支援の提供ができるんです。
ーーLITALICOジュニアで行っているアセスメントとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
アセスメントでは、保護者さまへのヒアリングをはじめ、お子さまの行動観察、質問用紙を用いた発達状況・特性の調査など、いくつかの客観的な評価を組み合わせながら、一人ひとりの特性を多角的に理解していきます。
その情報をもとに、お子さまが次に目指すべき目標を決め、それを達成するためのサポート内容を具体的に考えていきます。同時に、お子さまが過ごしやすくなるような環境づくりについても検討します。こうして、お子さま一人ひとりに合った個別支援計画をつくりあげていくんです。