子育て情報『自閉症息子、家事のスキルアップは「母の観察」にあり!?カーテン開けにも苦戦していたのに中3の今では』

自閉症息子、家事のスキルアップは「母の観察」にあり!?カーテン開けにも苦戦していたのに中3の今では

と伝えると、コウは「僕は今の内から練習したほうが楽なタイプだな」と答えたので、将来の暮らしを視野に入れた家事を少しずつ教えていくことになりました。

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Upload By 丸山さとこ

洗濯物干しも、それまで行っていた『タオルと靴下を干す』というお手伝いの範囲からできることを少しずつ広げて、洗濯から取り込みまで全てを1人でできるようにしていきました。

・自分の服を干す(小さいので干しやすい)
・大人の服を干す(大きいので少し難しい)
・洗濯物をベランダに干す(地面につかないようにするなど気をつけることが多い)
・乾いたら取り込む(忘れないようにリマインダーを利用する)

このように少しずつできる家事が広がっていく中で、次第にコウは私が家事をしているところに興味を持つようになっていきました。

視覚情報の差異によく気がつくコウなので、私とコウの家事の違いに一度興味を持つと、いろいろなことが気になったようです。

「僕が干した洗濯物、お母さんが干したときとなんか違う……もちゃっとしてる」
「洗濯物全体に風が当たりやすいように干すのか!」
「卵を溶くときは、菜箸を少し開いて持つのはどうして?」
「お母さんは、卵液をフライパンに流した後にボウルのフチを菜箸でサッと撫でて卵液を切ってる。だから垂れないんだね」

などなど……私の作業風景を観察しては何かしらコメントするコウに、「そんな細かいところまで見てるの!?」と驚くことが増えました。


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できないことや苦手なことに気づくことも大切だから

こうして少しずつできる家事が増えていくと、たまにしかしないのに上達が早い家事もあれば、「コツコツ続けているけれど、どうも苦手なのかな?」と感じる家事もあります。中学生になった今でも、できるけれど時間がかかる家事や負担を感じやすい家事はあるようです。

私からすれば面倒そうに思える水筒洗いに関しては「だんだんと水筒を洗うのが早くなってきた!」と余裕を見せたりするのに、脱いだ衣服をカゴに入れるのはなかなか定着しにくく、向き不向きは本当に人それぞれなのだなと思います。
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また、家事には時間制限のあるものがたくさんあります。『夕飯までにご飯が炊きあがるようにする』『日が落ちる前に洗濯物を取り込む』など、コウなりにリマインダーを使って時間を意識しているようですが、うっかり忘れてしまうこともしばしばです。

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