ADHD息子、高校受験まで半年。「薬を増やしたい」と相談されて…【思春期の服薬・医師からのコメントも】
受験生になりきれない?相変わらずマイペースなコウです
Upload By 丸山さとこ
神経発達症(発達障害)がある息子のコウは現在中学3年生です。いよいよ夏休みを迎えたコウを1ヶ月半見守ってきましたが、「いつもよりは勉強しているといえばしているかな?」くらいの感じで受験生の夏は終わりました。
とはいえ、宿題をおおむね8月前半までに終えたことには、例年との大きな違いを感じました。なぜなら、コウは宿題を出さないことに定評がある学生生活を7年間続けていたからです。
コウにも、これまでに宿題を出していた時期はありました。宿題の量が少なく簡単だった小学1年生の時と、担任の先生が提出物一覧表を毎週配布してくださっていた小学4年生の時の計2年間です。
それ以外の学年では中学2年生に至るまで「宿題を提出しない丸山コウ君」として職員室で名を馳せてきた彼の『宿題未提出問題』の根深さは、相当なものでした。
中学2年生は本人なりに頑張りを見せて、先生方からも「波はあるが、以前よりは出せている」と評価を受ける程度には宿題を提出できるようになってきました。それでも未提出の多さが内申点の足を大きく引っ張っている状況でした。
宿題を提出して成績を上げたいコウが考えたこと
成績表を見るたびにコウ本人も「成績を上げたい。そのためには宿題を提出しないとね」と言って意欲を見せていましたが、具体的な対策はなかなか定着しにくく困っていました。
そうこうしている内に中学3年生になり、「1学期の時点で内申点を少しでも上げられなかったら、もう志望校を変えなければいけない」という段階にきてしまいました。私や夫が宿題のチェックをしようにも、コウが持ち帰り忘れたり提出を忘れたりしていてはどうにもなりません。
いよいよ困り果てていた1学期上旬のある時、学校で身体測定を終えたコウが「体重が増えていたから、ADHD(注意欠如多動症)治療薬の量を増やせるかもしれない。病院で相談してみたい」と言いました。
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コウは小学4年生からADHD(注意欠如多動症)治療薬を服用しています。幸い大きな副作用は現れず、体重に合せて服用する量を増やしていました。その過程で、コウは『体重が増えてくると薬の効果が薄くなっていくこと』や『服用量を増やしていくとある時点で効果がハッキリ感じられるようになること』を実感していました。