ADHD息子、高校受験まで半年。「薬を増やしたい」と相談されて…【思春期の服薬・医師からのコメントも】
そのため、コウが薬の増量を希望したのは彼なりに経験を踏まえて考えたことなのだろうと思い納得しましたが、コウが自分から増量を明確に希望したことは初めてだったため少し驚きました。
さまざまな環境調整を行った上で服薬を開始し、コウ本人も納得して続けている治療薬ですが、たまに吐き気や怠さなどの副作用もあります。私自身もADHD(注意欠如多動症)治療薬を服用しており、薬による負担があることは実感しています。
薬を服用することで、私もコウも「人からの話が入りやすくなる」「パニックになりにくくなる」などのメリットは感じていますが、それは服薬により全てが解決するような目覚ましい効果ではありません。
そのため、改めてコウに「薬の服用は負担が大きくない?」と聞いてみると、コウは「負担はあるけど、飲んだほうがずっと楽だから」と答えてくれました。
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コウは「飲まないと頭が疲れるんだよ。学校は人が多いし、その分考えることも多いからね。
授業に集中したいし、宿題も忘れたくないからね」と理由を伝えてくれました。
私は『中学校はコウにとってそれくらい負担の大きい環境なのだな』と改めて思いつつ、『薬の増量を初めて希望するくらい、彼なりに受験に対して真剣な想いがあるのだな』と納得しました。
マイペースでも、コウなりに受験を意識しているそうです
そうして、コウの受験への真剣さを感じて『一見マイペースな受験生にしか見えないけれど彼なりに頑張っているのだろうな』としみじみしたところで、夏休みはあっという間に終わってしまいました。高校入試まであと半年もないのだと思うと、時間の流れの早さに驚かされます。
私は『どのような結果になろうと子どもの自主性に任せて見守る親』になる度量が全くないため、夏休みの間何度もコウに「受験勉強するか志望校を変えるか、どちらかにしない?」と言っていました。
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そんな私ですが、コウが彼なりに頑張っているのだろうということは分かります。そして、その頑張りは中学3年生になるまではどうしてもできなかったのだろうということも、これまでを見ていると何となく分かります。
これからも受験当日までマイペースなコウに対してハラハラそわそわすることはたくさんありそうですが、それをできるだけコウにぶつけず、たんたんと声かけを継続できるように心がけていきたいです。