TEACCHとは?ASD(自閉症スペクトラム障害)の人々を生涯支援するプログラムの概要を紹介
「親は共同療育者」と言うように、TEACCHでは家族への支援も充実しています。家族への教育を行うと同時に、関係機関(教育機関、就職先企業)へのスタッフによるコンサルティングも行っています。
学校教育が終了した後も、人生を通しての自立とQOL向上のために、居住、就労支援を実施するなど、自治体、家族、支援者が長くお互いを助け合うコミュニティとして成立しています。
このように包括的に人々を巻き込んでいく仕組みがTEACCHプログラムの特徴の一つです。
https://www.teacch.com/clinical-services/parent-support-and-education
Parent Support and Education
https://www.teacch.com/clinical-services/professional-consultation-and-training
Professional Consultation and Training
TEACCHとABA(応用行動分析)の違いや関係性は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038023298
同じくASDのある人への支援の方法として注目される方法として、応用行動分析(ABA)というものがあります。ABAは、人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、実社会の諸問題の解決に応用していく理論と実践の体系です。
TEACCHはASDの人々の自立とQOL向上を目指す包括的な「支援の枠組み」であるため、厳密には比較できるものではありません。
TEACCHのプログラムの中にも行動分析の強化の原理や課題分析、スモールステップなどのさまざまな技法やテクニックが取り入れられています。
また、ABAをベースにした支援技法を採用している療育施設やサービスで、TEACCHの「構造化」の考え方を組み合わせるなど、必ずしも相反する手法ではありません。TEACCHプログラム自体は、科学的に根拠のある手法ならば広く取り入れる姿勢をとっています。
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030003168
TEACCHはASD(自閉症スペクトラム障害)