子育て情報『ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?症状の分類と年齢ごとの特徴 、診断方法や治療まとめ』

2017年8月30日 19:00

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?症状の分類と年齢ごとの特徴 、診断方法や治療まとめ

■ADHDの診断がはっきりと下される時期
小学校に上がる頃になると、ADHDの症状が顕著に現れるためADHDの診断が下される場合が多くなります。文部科学省の定義では7歳前、DSM-5によるとADHDは12歳前に症状が現れるとされていますが、必ずしもこの年齢で診断が下されるわけでなく、この年齢以前から症状がはっきりわかる場合には診断が下されます。

http://www.ncnp.go.jp/nimh/jidou/training/trainingH25_2_1.pdf
神尾 陽子 「成人期の発達障害の臨床的問題」 2013年

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174008846

■思春期のADHDは、合併症状にも注意
思春期にはADHDの症状が治まる代わりに、学習障害(LD)などの発達障害との合併症状が目立ってくることがあります。対人関係がうまく築けない場合、自閉症との合併症状がある疑いもあります。ADHDの症状がみられる人は他の発達障害を合併している可能性もありますので、よくチェックして疑いがある場合には診断を受けてみましょう。

例えば、
・親・教師への強い反抗
・友人とうまく付き合えず、トラブルになることが多い
・ルールに従うことができない
などの行動がみられることがあります。

■他人と自分を比較する
思春期になると、他人と自分を比べて悩みやすくなります。ADHDの子どもも例外ではなく、他人と自分をよく比べるようになります。
完璧主義の傾向が強いと“できないこと”に過敏になることもあります。そして、他人にはできて自分ができないことにコンプレックスを感じてしまいがちです。

コンプレックスから次の行動をとる場合があります。

・勉強への意欲の低下、学力の低下がいちじるしくなる
・やる気がなく投げやりな態度
・自分の世界に引きこもりがちになる場合もある

知的機能に問題がない場合でも、不注意の特性が強いと、集団での学習に集中できず、学力の低下に結びつくこともあります。

この結果、不登校やひきこもりなどの二次障害が現れることもあります。

■薬の服用を嫌がる
自分の障害を受け止めることができず、薬の服用を避けたり量を勝手に変えて服用することがあります。思春期の不安定な気持ちに寄り添いながら、家族が上手にサポートしましょう。

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