「演劇鑑賞」は教育効果が抜群だった。親子で観劇デビューしよう!【2019年厳選作品】
近年、コミュニケーション教育の観点から注目を集めている演劇。
演劇を作るだけでなく、鑑賞することによっても十分な教育効果が得られることは『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』で以前、紹介しました。
しかし、演劇はまだまだ文化として一般的ではありません。「子どもと観劇したいけれど何を見にいって良いかわからない……」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。そんな方のために、子どもとの初めての観劇におすすめの団体とその作品を紹介します。
観劇で育まれる子どもの「感受性」
団体の紹介の前に、観劇で得られる教育的効果を確認しておきましょう。
前出の記事『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』では、演劇鑑賞のメリットを以下のようにまとめています。
1. 様々な感情を体験し、感情表現が豊かになる
2. 共感する力、社会性が育まれる
3. 家族間のコミュニケーションが促進される
また、現代演劇の振興を手がける日本芸能実演家団体協議会も、演劇鑑賞の効果について次のように解説しています。
演劇を鑑賞すると、鑑賞者はその物語を通じて、感情が揺さぶられる。これは、日常で体験するコミュニケーション内でより、ダイナミックな感情の動きである。一方であくまでも疑似体験であるため、ある意味安全に様々な感情が抽象的に体験される。
(引用元:公益社団法人日本劇団協議会|「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」報告書)
テレビや映画と違い、観劇には「直接性」と「過剰さ」があります。子どもたちは、スクリーンやモニターを挟むことなく「直接」、「過剰」に表現されたダイナミックな感情の動きを体験することができるのです。
この体験が、子どもの「感受性」を育てます。そして、演劇で物語を疑似体験することで、日常においてもでも、他人の置かれた状況を想像する力を養うことができるでしょう。
幼少期にこのような「感受性」を身につけた子どもは、成長するにしたがいコミュニケーション能力をも身につけることができると言われています。ほかにも、表現を楽しむ力などを養うことにもなるはず。
こんなに教育効果の高い「観劇」、まさに「しないなんてもったいない!」ですね。
子どもと一緒に本気で楽しめる作品5選!
それでは、定期的に子ども向けの公演を行っている団体とその作品をご紹介します。